Part 5-1 Midnight Chase
#32 Avenue C East Village,NYC 23:55
午後11:55 ニューヨーク市 イーストビレッジ Cアベニュー 32番地
幾つもの弾痕がフロントウインドに穿たれ、ボンネットに跳ねた弾丸が横向きとなりガラスに激しくぶつかった。アンとジェシカはダッシュボードに隠れるようにバケットシートに縮こまり撃ち込まれる銃弾に堪えた。
道路中央に駐車するESS第一分隊のトラック・ファイブまであと二十ヤード(:約18m)と迫ったその時、ジェシカはシフトノブを改造し戦闘機のHOTAS化したスイッチの一群の一つを人差し指で引き込んだ。その瞬間、長いボンネットが一瞬に車体と平行に十インチ(:約20㎝)浮き上がり対のヘッドライトの間に左右に向き違いで六インチの筒四本がわずかにせり出した。
アンは浮き上がったボンネットがどうなっているのだと顔を強ばらせた。もう特殊車輌まで十ヤードしかないのにジェシカがダッジ・バイパーに鞭打つ様に加速させ続けていた。
その時だった。爆轟と共にボンネット先端に一列の火焔が膨れ上がり、一瞬車の加速が鈍った。アンはジェシカが特殊車輌を砲撃して破壊するのかと驚いた。そんな方法で道を確保したらNYPDの巡査らに大量の死者が出てしまう。アンが運転席のジェシカへ怒鳴りつけようと口を開きかけた刹那、まるでボンネットの左右にサステーナの噴射口があるみたいに火焔が噴き出した。その瞬間、それまでの車の加速がまるで歩いていたとでも思えるような急激で爆発したような勢いにアンもジェシカもバケットシートの背もたれに強烈に押し付けられた。
アンは何が起きているのか理解していなかった。一人、ジェシカだけがブルライディングのカーボイみたく声を張り上げた。
"Hey-Ho ! !"
(:行けッー!!)
迫る特殊車輌のフロントグリルがボンネット先端に隠れ、トラックのフロントウインドウが見えた直後、それも一瞬でボンネットに消え失せた。そうしてボンネットの先に見えてきた光景にアンは唖然として眼を丸くした。
頭上にあるはずの道路左右の建物の連なる屋上が見えだした。
それまでアンはバケットシートに押しつけられていた背中が軽くなり沈んでいた尻が浮き上がったのを感じた寸秒、ボンネットの先端で爆轟と共に鞭打つ様な黒い指ほどの細長い何かが数本空中にうねり消えると、フロントウインドウの先に道に交互に斜めに駐車しているNYPDのPC(:パトロールカー)の屋根が見え急激に迫りだした。
通りにいた巡査らで驚かない者など一人すらいなかった。
通りをバリケード化したESSのトラックに向かいフル加速で突進してきた赤いスポーツカーが間違いなく激突すると誰もが思ったその時、スポーツカーのボンネット先で一列の火焔が噴き出した。
ESS第二分隊長のフレンケ・ロバーツ警部はM4A1カービン銃を肩付けしたまま状況をしっかりと見ていた。
スポーツカー前部の火焔から何かが撃ち出され、その銛の様な黒いものが一気にトラック・ファイブを飛び越え通り左右の建物の屋上近くの壁に突刺さった。
直後、甲高い回転音を響かせスポーツカーがボンネット左右から火焔を噴き出しながら、恐ろしい速さで加速しだした。唖然とするESS隊員達の目の前でその車がフロントを浮き上がらせ空中に飛び出したのは直後だった。四台のトラック・ファイブを易々と飛び越えると、スローモーションの様に後方に駐車しているPCに鼻先を向けながら降下し始め、その刹那、スポーツカーはリアガラスを破りそこから上方へ火焔を噴き出しながら尻を下げると、一台のPCのトランクにリアバンパーをぶつけ引きちぎり轟音と共に地面に着地しタイヤから白煙を上げ蛇行しながら急激に遠ざかった。
見たものを信じられずに唖然としたままの巡査らを尻目に、赤いスポーツカーが先の交差点を左折したのは数秒後だった。
容疑者らが見えなくなって初めて巡査らは数台のPCに乗り込むと息急き切った様に車の向きを変えタイヤを鳴らしながら追いかけ始めた。
「なっ、何なんだァ!」
交差点を曲がった刹那、アンはジェシカに怒鳴った。
「御師匠、すっごいでしょう! 成功です! アンカー四つのワイヤーをロケットモーターで回転させるドラムで巻き取り爆破して切りました。ちゃんと着地する事も考えてトランクルームに二基のロケット積んでそれでリアを押さえ込んだんです! 全部、私が考えたんですから!」
興奮気味に話すジェシカがアンの方を向いた一瞬、右側に路駐する車の一台にバイパーのフェンダーを擦りつけ火花が散ると、正面へ顔を振り戻したジェシカは泡を食い慌てて左手のこぶし一つ分ハンドルを左に回し蛇行して左右に連なる路駐車の中央に走る車を戻した。
「ジェスぅ──お前ェ──成功って──初めてあれやったのかァあァ!?」
アンの声が裏返り掛かっていた。
「当たり前でしょ! あの仕掛けに幾ら掛かってると思うんですか! 六万($・米ドル)ですよ。六万! アキュラ(:ホンダのアメリカでの商標です。ホンダ車を一般にアキュラと表現します)が二台買える金額です! そんなに何回もやると私、破産します!」
「#*@&──」
アンは絶句した。金額が問題じゃねェ。テストもしないであんな危なっかしい事を平気でやるジェシカ・ミラーという横に座る女がとんでもない阿呆だと今になって気がついた。こんな奴がビアンキカップとスチールチャレンジの二冠を二年に渡り成し遂げていたのが信じられなかった。特殊部隊のメンバーとして知り合って二年──アンは自分の事を棚に上げこの時初めて思い知った。こいつの車に二度と乗らねェ! そう彼女が決意した直後、割れたリアウインドウから緊急車輌の電子サイレンの咆哮が聞こえてきた。アンがヘッドレスト越しに振り向くと四台のPCが赤とオレンジの点滅灯を瞬かせながら追い上げて来るのが見えた。
東三番ストリートの狭い上に左右に路駐車の連なる道路を西へ疾走する赤いダッジ・バイパーに追いつこうとNYPDのRMP(:ニューヨーク市警の警邏車輌の略号)もエンジンを唸らせ強引に加速していた。
だがスポーツカーのテールランプが近づいたものの道が狭すぎて追跡を続けるしかない状況に、追いすがる数台の内の一台が市警本部の指揮管制センターに一報を入れ2ブロック先の一番街との交差点に緊急配備を依頼して、逃走する容疑者の車を挟み撃ちにしようとした。その時、一旦は間合いを詰めたLE(:法執行機関)の車輌は、スポーツカーの加速に付いて行けずに、ズルズルと引き離され始めた。
アンは素早くバケットシートから身体を離し振り向くとシートとドアの隙間に左膝を入れ、シートの奥に片膝を当て、背もたれに身体を預けシートの肩越しにハニー・バジャーを構えた。イオテックの赤いリングの中央のダットに追尾してくるパトロールカー先頭車輌のタイヤを捉えた刹那、彼女はいきなりドアに叩きつけられた。
緑信号にも拘わらずダッジ・バイパーが一番街との交差点に突入した瞬間だった。ワイルの合間にパッシャーを鳴らしたパトロールカーが左斜め前に見えた一瞬、ジェシカは反射神経だけでハンドルを大きく右に切り、アクセルを床に踏みつけた。その刹那、バイパーの左フェンダーにPCのバンパーから突き出した二本のガードが叩きつける様に激突した。向きを変えたバイパーと違い警察車輌は力の逃がし様がなかった。一気に後部を跳ね上げ浮き上がったリアバンパーに後続の別なPCが突っ込み、ボンネットが押し上げる形でスポーツカーに激突した車輌をさらに叩き上げた。
ビリヤードのぶつかった玉が一気に動き出すように直角に近い角度で一番街の北へ向きを変えたダッジ・バイパーは曲がった先の路駐車にドアを激しくぶつけながら走り続けた。その後方で突き上げられたパトロールカーは前にひっくり返るとその側面に、東三番ストリートをアン達を追いかけて来たPC二台が急ブレーキを掛けながら続けざまに激突した。
ルームミラーでその状況を見ていたジェシカはぶつかった車数台の脇から赤い警告灯を点滅させる別な白い車が続けて抜け出し交差点でテールを振りながら彼女らの走る一番街へ入ってきたのを苦々しく思った。
舌打ちした瞬間、ジェシカは頭を小銃の銃床でアンに殴られた。
「バカやろうゥ! ぶつけるなら予めそう言えェ!」
「そんなぁ──こっちが側面に当たってたら、もっと酷かったですよ!」
だがアンはジェシカの言い訳など聞いていなかった。直ぐにシートに身体を預け直すとバレルガードを曲げた左手で保持し一瞬でダットサイトの赤いサークル中央の1MOAのダットに追い上げてくるPCのフロントグリルを捉えると連射し始めた。
その百ヤードの距離からでも夜間でありながらボンネット左右から蒸気が噴き出したのを眼にしてアンはそのパトロールカーの斜め後ろを走る次の警察車輌へ照準し即座に撃ち始めた。瞬く間に弾倉一つを使い切り掛かり新たな白煙を眼にしアンは残弾を残したままマガジンキャッチを操作し弾倉を引き抜きそれを割れたリアウインドウから追尾してくるPCへ向け投げつけ、スカートのポケットから新たな弾倉を取り出し叩きつけるようにレシーバー下に押し込んだ。そうして素早く三台目へブラックアウトを送り込み始めた。
「御師匠、今、何台張りついてます?」
「わからん! 一般車を避けてジグザグに走ってるから、この距離では──」
アンがそう言っているその時、通り過ぎた交差点へ脇道から新たなRMP三台が大きく後部を振り追尾に入った。
「沢山だァ! とにかく叩いてもたたいてもモスキートみたくわらわら寄って来やがるゥ! ジェス! 撒け! エンジンブローするまでアクセル踏み込めェ!」
アンがそう怒鳴った直後、彼女のエプロンポケットに入れたセルラーが邪悪な帝国のマーチEDMバージョンを吠え始めた。その押しが強くとも好感の持てる着信音楽にジェシカはにやつきながら走っている他の車を躱しているとアンが急に裏返った声を張り上げ彼女は驚き首を縮めた。
"No waY ! ...Report it right noW.Contact mE from Your bosS,s,s...!?"
(:うわっ! 報告せよォ、貴女の上司よりィィだァとォ!?)
"Please..MajR...Don’t middlE in my affairS..."
(:おねがいだァ──関わるな少佐ァ──)
ぶつぶつと呟く声にジェシカが恐るおそる振り向くと、暗がりにセルラーの照明に浮き出た死人の様なアンの横顔があった。
「チーフからメール──ですか?」
アンが返事をしない事にジェシカはあんな白頭鷲をと,恐れていながらどうして師匠は自分からいつも関わるのか理解に苦しんだ。
"HELL YES !! Now I know where Jes is going !!"
(:やったぞォ!! 行く先が分かったァ!!)
別なメールを読み、いきなり今度は喜びの雄叫びを上げたアンが振り上げた拳を天井に打ちつけたのでジェシカは驚き前を走っていたフォードの小型ハッチバック車を躱し損ねた。
後部のバンパーサイドにぶつけられたその車は一瞬で回転を始めそのドアがバイパーの行く先を塞ぐように立ちはだかった。懸命に逃れようとハンドルを回したジェシカだったが、意に反して完全に横を向いた小型車を押しながらダッジ・バイパーは爆走していた。そのまま一番街99の交差点で左折しようと右横から出てきた黒いワンボックスカーに激突してそれを横様にひっくり返すと、その車まで立ちはだかってしまった。そしてバイパーはとうとう押し切れずに交差点で停止してしまった。
警察車輌が追いついたのは瞬く間だった。
アンが即座に数ヤード先に停車したPCへカービン銃で威嚇射撃をし巡査達が下りるのを阻もうとし始めた。だが巡査達はドアを開き車から下りてピラーと窓枠の間から手を突き出しグロック17で応戦し始めた。何発もの銃弾が割れたリアウインドウから室内に飛び込みシートを掠りフロントウインドウに新たな孔を幾つも穿った。
「あいつら阿呆だァ! 前の一般車まで銃弾を浴びせてやがるゥ!」
その中の数発がシート後部の圧延鋼鈑に遮られティンパニーをガンガンに叩き鳴らすとジェシカは後退にシフトを放り込みエンジンを吹かしていきなりクラッチをミートした。
バイパーはタイヤから白煙を巻き上げぶつかった小型車から急激に離れだし彼女は素早くハンドルを左に切った。最も近くに停まっているPCのバンパーにバイパーのバンパーを無くしたボディが直撃するとその警察車輌は一気に斜め後ろに停まっている車にまで激しくぶつかり押し切られ開いたドアに跳ね飛ばされ巡査二人が後ろへひっくり返った。
ジェシカは巡査達が怯んだその一瞬にエンジンの回転を上げたままシイフトノブを1速に叩き入れスポーツカーを急発進させそのまま交差点を東六番ストリートへ右折させようとした。突進するその先に横断歩道の二本の白線の間を空き缶を満載にしたカートを押すぼろ布のようなコートを着た男がいた。そのホームレスを眼にした瞬間、ジェシカは叫び声を上げ恐ろしい速さでハンドルを大きく左へ切った。
「ウオオオォっ!」
フル加速に入ったスポーツカーは歩道曲がり角の信号機を吊り下げる大人の太腿ほどの幅のある鉄柱の右側に左フェンダーをはぎ取られながら、激情が高じる様に歩道を蛇行しつつ猛然と爆走しダンキン・ドーナッツ前のゴミ箱数個を跳ね上げ数人の歩行者が驚き道路へ逃げたのを尻目にそのまま並ぶ閉店しているマクドナルドの歩道に突き出したテラスガラス十数枚を粉砕しながらアルミ枠を店舗内に押し倒し、派手に防犯警報が鳴り響き出したのを置き去りにして路駐車の間から一番街の車道へと飛び出すと数回蛇行しながら通りを再び北東へ向かいスピードを上げ始めた。
バイパーを真っ直ぐ走らせ始めるや否やジェシカはいきなり固いもので頬を殴られた。横を振り向くとアンがカービン銃を逆に向け構え上げており、たまらずジェシカは抗議しながら右手で顔を庇った。
「なっ! 何を!? 御師匠!?」
「このアホウぅ! 俺を殺す気かァ!!」
「逃げ切ったからいいじゃないですか!」
「死人出したらァ、てめェも少佐にしばかれるぞ! 日頃から誰も殺すなと少佐から耳にタコができるほど言われてェんだァろォがァ!」
言いながらアンが再びカービン銃のストックを振るおうと身構えた。そのバッドエンドを見てジェシカはドアへ身体を逃がし言い返した。
「師匠みたく街中でガトリング銃ぶっ放して人を殺してしまうよりかは遥かにマシですよ!」
「俺はァ、アベンジャー使ってさえ誰も殺してねェ」
その瞬間、ジェシカは眼を座らせアンを睨んだ。
「師匠──アベンジャーって、なんすかぁ? “復讐者”って何を使ったんすかぁ!?」
アンは銃を引き戻し顔を引き吊らせ開いた口を歪めた。
「その火器、私、知りませんからァ! 教えなさいィ!」
ジェシカはアンみたく詰問調の口調でわざと巻き舌で彼女を追い詰めアンは仕方なく返事をした。
「──ガトリング“砲”──だァ」
「はぁ? “砲”!?──“砲”って言いましたよね! 言いましたよ“ね”!! どんなショルダー・アームズなんすかぁ!? 勉強させてくださいィ!」
「肩に提げられねェ──対地攻撃機のガトリング“砲”だァ」
「はァ!?──!? まさか通りに止めてたビッグリグのコンテナーに──!? ヘビー・マシンガンぐらい──ですよね?」
「ああァ?──車二台分の長さをした30ミリ口径機関砲ユニットだァ」
ブレット直径が一インチ以上と知り横を向いたままだったジェシカが思わずハンドルから手を放し本気で驚いた瞬間、轟音と共に前を走っていた車に追突した。
☆付録解説☆
☆1【Midnight Chase】深夜の追跡劇
☆2【HOTAS】(/Hands On Throttle and Stick)。航空機の各種コントロールを操縦系のステックやスロットに手のひらを乗せたまま操作する為の集中操作装置です。戦闘機の操縦桿にゴテゴテと付いてるアレです。
☆3【サステーナ】(/Sustainer)ロケットエンジンの事です。
☆4【ブルライディング】(/Bull riding)。ロデオ競技の一種で暴れ牛を乗りこなす競技です。
☆5【イオテック】(/EOTec)銃器用のOpetics Sight(:光学照準器)メーカーの一社です。堅牢で精度的にも優れた信頼のおけるDot Sightを販売しています。余談ですが、奈月は小説内で英語発音に近い表記を多々用いています。点を表すDotはカタカナ表記の日本語ではドットが一般的ですが、ダット(da:t)が実際の発音に近く自然に感じられるからです。奈月のこだわりとして御赦し下さい。
☆6【ワイル/パッシャー】(/Wail & Phaser)。アメリカなど海外の緊急車輌が鳴らす電子サイレンの二種です。この他にYelp(/イェルプ)なども急行する車輌が交差点近くで鳴らしているので街でよく耳にします。日本の緊急車輌が鳴らすものとかなり質感が違います。これを英語やカタカナで表記するのは難しく、興味を持たれた方はYouTuberなどでWail & Phaserでサーチしてみて下さい。
☆7【M.O.A.】(/Minites Of Angle)。エム・オー・エー/モア。 射撃において用いられる精度(角度)の単位です。
・1 M.O.A.は100ヤード(:約91.44m)先の1インチ(:約2.54cm)を意味し、銃器の命中精度を表したり照準器の調整や仕様を説明する際に使われます。例えば300ヤードにおける集弾性能が1M.O.A.の銃器は単純には3x1inchで約7.54㎝の範囲に着弾します。これとmil(/ミル。これも照準系角度表記の別な一種です)を理解すると距離の異なる理論的着弾修正が簡単に理解出来る様になります。例えば距離の違うTargetに対し上に3MOA修正するとかに使います。しかし実際には風やBullet(:弾丸)のエネルギー量(重量や射出スピードによる)や回転力、気圧や温度、湿度による空気の粘性、さらにはコリオリ(地球の回転による)の力など他にも様々な要因で弾道はかなり変わります。また銃器社会の合衆国ですが、ライフル射撃などをされている方の多くはmilを理解されていてもMOAを難解に感じられる方が多いようです。以前はScopeのReticle Scale(:照準補正目盛り)の単位がmilのものが多かったせいでもあります。慣れればどちらでも補正出来ますが、殆どの方は混同を避けるためどちらか一方を多用しますし、それに合わせてScopeなどOpetics Sightを用意します。
・一般に銃器関係の書籍(特に月刊誌など海外のものですら)では略してMOAと表記しますが、正しくはM.O.A.。さらに厳密にはM.O.A. USAが正しく。これは同じ角度を表す省略語MOA(/Minute of Arc。角度単位の“分”でM.O.A.とは別ものです)との混同を避けるための表記方法です。
☆8【ビアンキカップ/スチールチャレンジ】(/Bianchi-Cup/Steel challenge)。どちらも銃競技会の大きな大会です。
☆9【ニューヨーク・マンハッタンの道路】読者の皆様に分かりやすい道路の判別の仕方です。マンハッタン島は北北東に傾いた地勢をしていますが、便宜上南北に半島が伸びていると仮定して説明いたします。
・マンハッタンの南北に連なる通り(縦に走る通り)を主にAvenue(/アベニュー)といい、#11 Ave.とか11th Ave.、11th Avenue(例:これらは11番街)などと表示されています。また番号ですが原則として東から若い番号が割り振られています。
・マンハッタンの東西に連なる通り(東西に走る通り)をStreet(/ストリート)といい#6 Stとか6th St.、6th Street(例:これらは6番街)などと表示されます。また番号は原則として南から若い番号が割り振られています。
・日本語では東西南北に関わらず街並みの道を○○通りや○○街というのですが、マンハッタンの場合はこれらSt.とAve.を使い分けることで南北か東西のどちらに伸びる道かを地元の人は判断します。
・またStreetですが、半島をほぼ中央で左右に二分し、東、西と頭に付けます。E #3rd St.(例:これは東3番街)。これで半島の左右どちら側に走る通りなのかを判断します。
・マンハッタン全ての道がこれらに当てはまる分けではありません。むしろ例外の方が多いぐらいです。日本でいう○○商店街などのように、マンハッタンの道の多く(大小に関わらず殆どに)には名称が付いています(例:American Ave.の様にです)。NYPD(:ニューヨーク市警)本部の指揮管制室にある緊急配備コンソールのモニターに表示される通りには殆どが名前で表示されています。街に出る分署ごとの巡査達には○番街と無線指示するよりも名称で指示を与える方が瞬時に理解されるそうです。
☆10【ショルダー・アームズ】(/Shoulder Arms)。Sling(革や合成Belt)などで肩に吊り下げる事から付いた銃器分類上の一種を意味し主に小銃系(Battle-Rifle,Assault-Rifle ,Carbine,(Sub-)Machine-Gunなど)に分類されます。




