表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

カナンと鳥肉

「何だ? これは」


 カナンは扉を開けたまま茫然としていた。

 家の前に、たくさんの鳥の死骸が積まれていた。

 誰かの嫌がらせだろうか。

 しかし、どの死骸もまだ新しくて、それに猟師でも滅多に捕れないような貴重な鳥も混ざっていた。


(誰が置いたか知らないけど、家の前にあるんだから貰っても構わないよな)


 カナンの家は村の外れにあって、隣り近所とはだいぶ離れている。

 別の家と間違えて置かれたとは思えない。


(嫌がらせでも何でもいいや。これだけあれば干し肉がたくさん作れる)


 カナンは喜々として、鳥の死骸を家に運び込んだ。


(誰がくれたか知らないけど、これで冬が越せる)


 カナンは安堵で頬が緩むのを止められなかった。


 その様子を伺っているものがいることには気付いていなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ