底抜けに明るい子
底抜けに明るい性格の人っているじゃん
私たちのクラスにもそういう子がいるんだよね
何をしても
誰に対しても
にこにこ笑って人気な子
泣いてる姿も起こってる姿もみたことない
彼女がいればこのクラスに嫌な雰囲気は訪れない
そう思わせるほど明るい子だったわ
だから、友達だった私はある日聞いてみたの
「なんでそんなに明るくいられるの?」
そしたら彼女は言ったの
「笑うこと以外知らない」って
なんか家が複雑らしくて
新しくきたお父さんは
その子が泣いたりするとすぐ殴るんだって
その子の家のことを詳しく聞く気にはなれなかったけど
私は彼女に色々な感情を教えてあげることにしたの
でも、私一人じゃ足りない
女子たちにも
男子たちにも
先生にも
事情を話して協力して貰ったの
内緒のサプライズを成功させたいから
あの子とは話さないで
彼女に感動してもらいたいの
みんなしっかりと守ってくれたわ
みんながバレないようにコソコソと
でも成功させたくてニヤニヤと
彼女は最初戸惑ってたけど
徐々に受け入れてくれたみたい
その甲斐もあってか
彼女は無事に笑顔以外の表情を見せてくれたわ
感動して大粒の涙をこぼして
みんなもそれを見て嬉しそうに
そしたらその子が私に向かって聞いてきたの
涙を押し殺した小さな声で
「私たち、友達だったよね?」
だから私、キョトンとしちゃった
だって、当たり前のことだったから
「もちろんだよ」
「私たちは友達、だったもんね」
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