1章〜プロローグ・最年少のパイロット〜
空で生きる者〜1章〜
空は宇宙に最も近づける
誰かがそう言った。その言葉を機に人々は空へと向かった。
〜プロローグ〜
ある者は飛行機で、ある者はヘリコプターで、様々な航空機で人々は空へと向かった。
そんな中で一際技術の進歩が早かったのは、飛行船とヘリコプターを掛け合わせたような形をする、「イカロス」と呼ばれる航空機である。
それは飛行船よりも多くの人を収容でき、大きな物では1つの国ほどの規模となっていた。人々は複数の「イカロス」を結集させ、船団を作った。そしてそれを人は連合船団と呼んだ。
「お父さんって何の仕事してるの?」
僕はそう父に聞いた。
「ん?そうだなぁ、この『ヒノクニ』に住んでる人たちを守る仕事、かな」
『ヒノクニ』とは僕たちが住んでる「イカロス」の名称だ。
「って事は僕のことも守ってくれるの?」
「ユウセイの事は何がなんでも守るさ」
「でも危ない仕事なんでしょ?」
「確かに危ないけど、死ぬつもりは無いよ」
そう言って少し父は顔を曇らせた。
「約束だよ!」
「ああ」
そう一言だけ言って父はそっぽを向いてしまった。
それから数年、戦争が始まった。
俺たちの『ヒノクニ』と、隣国『マスカル』が資源の領有権を巡って起こった。
戦争では、俺たちの国が開発、製造した『二三式艦載戦闘機』という単座式の戦闘機を軍は主力とした。
その機体に乗り、父は『ヒノクニ』初の『マスカル』へ向けての偵察飛行へと望んだ。
偵察からの帰還の最中、父は後方からの敵機の接近に気付かず、撃墜されてしまった。『マスカル』の戦闘機はこちらの『二三式艦載戦闘機』より速度、機動力共に勝っていたらしい。
その悲報を聞いた俺はまだ12歳だった。話を聞いた後は一人でたくさん泣いた。そして、「自分の様な気持ちをこれ以上味わって欲しくない」という思いが芽生えた。
〜最年少のパイロット〜
父の死から3年と少し経った。戦争は昨年、『マスカル』の勝利という形で収まった。
俺は父の死後、猛勉し、最年少での戦闘機乗りとして軍に入った。幼馴染の「カイシン」と「クラゲ」も俺の影響で同じく猛勉し、最年少で火器管制官と整備士となっていた。
現在、『ヒノクニ』は『五八式艦載戦闘機』という、複座式の戦闘機を開発、製造している。
俺と「カイシン」は同じ機体に乗り、「クラゲ」は俺たち専属の整備士という形になっている。
なんでも「幼馴染なら同じ機体の方が良いだろ?」という大隊長の配慮らしい。軍の上層部にまで進言しに行ったと聞いた。俺のコールサインは「ホルス」、カイシンのコールサインは「グラウカ」と呼ばれている。
『ヒノクニ』は現在、領土での資源が枯渇しだしている。『マスカル』との戦争で敗北を喫し、資源の確保が出来なかったのが要因だ。そのため、また戦争をするという噂が民衆で広まりつつある。
軍の中でその兆候は確かにある。そのため、我々「第三航空大隊」は「第一航空大隊」と模擬戦を行う運びとなった。
「緊張するなぁ」
カイシンが自機の前でふと呟いた。
「何が?」
「模擬戦をするって事はまた戦争になるかもってことだろ?」
「そうかもな。でも、そんな事言ってると今回の第一の奴らに舐められるぞ」
「そいつは困るな」
第一航空大隊。それはヒノクニの中でも精鋭を集めた集団だ。そんな奴らとの模擬戦は流石に緊張する。
「第一の奴らをボコして俺らもやる時はやるって事を教えてやらねぇとな」
カイシンはそう言って自機の後席に乗り込んだ。
「あぁ。やってやろう。」
そう言ってユウセイも前席に乗り込んだ。
「ホルス射出準備完了」
管制官への出撃用意完了の報告を入れる。
「了解。第三航空大隊1番機、射出。」
電磁カタパルト独特の射出音と共に強烈なGが体にのしかかる。問題なく空へと機体が射出される。
そんな中、ユウセイとカイシンの乗る機体を見ている者がいた。
「ッシ、行くか」
「おう」
そう言って、ユウセイたちの乗る機体へと機首を向けた。
「やっぱ電磁カタパルトのGはキツイなぁ。ホルスさんよ」
「だから、その呼び名やめろって」
そう言いながらカイシンは今回の模擬戦の内容を確認する
「っな」
「どうした?」
カイシンが内容を確認し終える直前でそう口にした。
「すぐに周囲の確認をしろ!」
「え?なんで?」
そう言いながらレーダーを確認し、目視で周囲を見る。
「模擬戦は射出された瞬間から始まるんだと」
「んなバカな。そんなの先に射出された方が、」
そう言おうとした矢先。
シュンという音を立てながら横スレスレを第一航空大隊の赤い鴉の紋章が入った機体が突き上げて来た。
「クソッ!」
そう言いながら機体を横に向けて一時離脱を図る。
「ホルス!ケツに敵機が張り付いてやがる!」
「あぁ?コレに付いて来れる奴は第一でもそんなに居ないはずだぞ!?」
じわじわと距離を詰められる。
ッチ
思わず舌打ちが出るほどの腕前を前にユウセイはコブラ機動で後ろに着く。
「意外と簡単に着かせてくれるじゃねぇか。グラウカ、ロック出来そうか?」
「ロック!」
撃墜判定。
「なんだ?意外とあっさり、、」
ピー
自機の撃墜判定。
「っな?!」
後方を確認し直すと、少し下方に敵機が隠れていた。
「ックソ!」
「しかし、さっきのあのパイロット、一体誰なんだ?」
ユウセイは苦言を呈しながら、カイシンの疑問に答える。
「アイツか?多分アイツは『ヘリドーニ』だろうな。」
「誰だそいつ」
「思わずも詳しくは知らんが、先の戦争の生き残りの凄腕パイロットだとよ」
そう雑談しながら帰投した。
マンタと申します。
友人に勧められて小説を書いてみようと思い、ちょっと書いて見ました。友人は見てくれるかな?
まあそれはさておき、「ちょっと読みにくいな」「もっとこういうのあったら面白いんじゃない?」ってのがあったら言って欲しいです!初めて執筆するので結構苦戦しながら書いてます。自分のXもフォローしてくれたら嬉しいなと思います。 @manta135shi こちらが私のXです!ただのオタクです。はい。それでも頑張って続きなるべく早く出そうと思うのでよろしくお願いします!
長々とすみませんでした!




