【ここまでの話】
《望野茉歩路》は、趣味と実益を兼ねてコンセプトカフェでアルバイトに励んでいた。ある日、魔法少女のコスプレで使っていた《魔法のステッキ》が突然喋りだし、茉歩路が魔法使いの子孫であることを告げた。そして、彼の故郷である《魔法国家イグラルト》は、国王の暴走によってすべての魔力が失われ、危機に瀕しているという。唯一、魔力を持つ茉歩路の助けが必要だと言うステッキ。しかし、茉歩路は《料理を美味しくする魔法》しか使えない。半ば強引に異世界へと転移させられた茉歩路は、魔法少女のコスプレ姿のまま、王都を目指すことになる。
異世界へ転移させられた茉歩路が辿り着いたのは、王都から遠く離れた、魔物の襲来に苦しむ小さな村だった。村長の好意で村に滞在することになった茉歩路は、コンカフェでの経験を活かし、村の特産品である野菜を使った食堂を町で大繁盛させる。その後、村を襲ってきた魔物との戦いでは、絶体絶命のピンチに陥った村長を助けたい一心で放った《料理を美味しくする魔法》が、なぜか《魔物をおいしく》して、共食いを引き起こし、結果的に村を救うのだった。
村を出て旅を続ける茉歩路。旅の途中で資金が尽きかけたため、とある町のレストランで働き始めた。新しく覚えた《美味しい料理が作れる魔法》を使い、賄のオムライスを作ったところ、スタッフの間で絶品だと大評判に。店の看板メニューとなり、他のレストランも真似し始めるほどの人気となる。ホール担当からオムライス担当へと配置換えになった茉歩路は、来る日も来る日もオムライスを作り続けた。その影響なのか、新たに《炎属性》の魔法も習得する。その後、オムライスのせいで発生したレストラン同士のいざこざを解決するため、茉歩路はフランチャイズのような仕組みを提案し、町全体を巻き込んだ《オムライス町おこし》を成功させる。
レストランの仕事が休みの日、金欠のトレジャーハンター《ルイザ》と出会った茉歩路は、食事担当として危険なダンジョン攻略に同行することに。ルイザが転移罠に掛かり離ればなれになるも、茉歩路の作ったカレーの匂いに釣られてきた《ゴブリン》の協力のもと、ダンジョンの最深部で彼女を発見する。しかしその時、ルイザは巨大な魔物と戦っており、窮地に陥っていた。茉歩路は料理魔法と炎魔法を合成した《炎の料理魔法》で、その魔物をビーフステーキに変えて撃退した。
リゾート地を訪れた茉歩路。海水浴中に巨大なタコに捕まり、孤島に運ばれてしまう。そこで出会った少年 《ロニー》に助けられるが、今度は何者かにステッキを盗まれてしまう。ステッキを探す中で、同じくイグラルトから来たという精霊魔術師 《カールラ》と出会い、彼女の協力で無事にステッキを取り戻す。そして、カールラから、この島が海賊に脅されて人身売買に加担しているという衝撃の事実を知る。茉歩路はカールラの捜査に協力し、自ら捕らえられたふりをして海賊船に潜入。新たに習得した《精神属性の魔法》と料理魔法を合成し、海賊たちに睡眠効果のある料理を振る舞って無力化。事件を解決に導いた。
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