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知らなかったこと




林間学校当日




いつもより早い時間に学校に集合して

バスに乗り込み目的地の研修施設へと向かう






志保には、林間学校の準備をし始めた時から気づき始めたことがあった







どうやら優吾は、女子に人気があるということだ








秋華が言ってたことは冗談ではなく

周囲の女子みんなの評価だったようだ




顔立ちは小さなころから整っていたが

いかんせんチビで泣き虫だったからか



女子からはバカにされることはあっても、恋愛対象になることは皆無だったはずだった





そしてそんな優吾をけなしながらではあったが

仲良くしてたのは志保ぐらいのものだったのに




いつの頃からか背が急激に伸びて


小さな頃から男子よりも大きかった志保と今では並ぶほどになっている




泣き虫だった性格も、落ち着いていてクールな印象に変わった





ただ穏やかでさり気なく優しいところは幼いころから変わらずそのままだ




そんなイケメンでクールな少年に成長した優吾は

恋に目覚めた女子たちにとって


いつのまにか憧れの存在になっていたようだった





(なるほどね…最近の女子の違和感の原因はこれか)





最近、クラスの女子がコソコソ話していたり

志保が話しかけても避けるようなかわされるような気がしていたが…





おおかた優吾との関係に嫉妬でもされたのだろうと合点がいった




と、同時に一気にげんなりした気持ちになる






(こーいうのがめんどくさいんだよ…恋愛なんてさー)





目的に着き、バスを降りて荷物を受け取り

ふてくされた気分のまま勢いよく後ろを振り向く


するとたまたま優吾が同じく荷物を受け取っているのが目に入る




「なに」




ついこいつが元凶だと思うとジロリと睨むような目で見てしまい、優吾が訝しげな顔をしながら尋ねてきた





「別にー」





なんとなく引っ込みがつかず、フンと顔を背けて整列している方へ向かって行った





そんな態度をとってしまってから

優吾が車に酔いやすいことを思い出し、バスに酔わなかったかなと心配になった






――――――――――――――


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