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入り乱れる思い





「志保もうごはんいいのー?」




夕食を半分ほど残して箸を置こうとしたのを見て、母親が声をかけてくる



「…うん。なんか食欲なくて」



「なーにー?夜更かしばっかしてるから風邪ひいたんじゃないでしょうね?」




「こんなに残してー」と言いながら志保の残り物にも箸をつけている



父は残業で弟は部活で遅くなるため食卓を囲んでいるのは女2人だけだ




いつもは母のパート先の話やテレビの話など

たわいもないことで盛り上がっているが

これ以上小言を聞いている余裕は今の志保にはない





今日は早く寝るからと言い残し

早々に2階の自室へと引きこもった





ベットにうつ伏せになりながら今日のことを思い出していた




優吾とはどんな風に別れたかよく覚えていない




優吾と久々に会えて話せたことが嬉しくて

でも切なくて




色んな感情がグチャグチャになって逃げ出そうとしたら、突然優吾に好きだと言われた







(……なんっじゃそりゃ……)






よく考えてみても

ドッキリなのでは?と思うほどの展開だ





大体いくら優吾が無表情でクールだとしても

あまりにもわかりにくいのではないか




(「その頃から」って言ってたけど…

幼稚園からずっとってこと?)





毎日一緒にいてお風呂に一緒に入ったことも

同じ布団で眠ったこともある




ケンカはほとんどなかったが

それは志保の気が強くて優吾が言うことを聞いているからで


ほんとに姉弟のように育ったと思う




それなのに





「やっぱり私の方が鈍かったのかなぁ…」




まさか自分よりずっと幼いと思ってた優吾が

自分をそんな前から想っていたなんて






大体優吾なんて、幼いというのを抜きにしたって

どうみても恋愛に興味がありそうなキャラじゃないのに




実はこっそり好きでしたなんて、わかりづらすぎる




「…あいつ今も昔も全然喋らないからな…

ムッツリスケベなのよきっと…」





志保のことを好きと言っていたんだから、

きっと優吾も今頃志保のことを考えているのかもしれない



男子はエロいことしか考えてない


って先日久々に遊んだ時に秋華が言ってたし、優吾も志保のことを色々と想像してるのだろうか…



(きゃーーーーー!!!)





そこまで考えて志保は叫び出したくなり、枕に顔を押し付けた





自分と優吾が、なんて想像もしていなかった





ただ優吾とまた話せたことが

自分でも思っていたよりもずっとずっと嬉しかったのは確かだった





「明日からどんな顔して学校で居ればいいんだろ…」






――――――――――――――――




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