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10年のプロポーズ  作者: aki.miki
1/5

最初のプロポーズ!

久しぶりの投稿です。

是非、感想をお待ちしてます。

よろしくお願いします。

「陽山百合花、俺と結婚してくれ!」


と、仲良しの男子、里村春樹がいきなり

プロポーズして来た。


「はぁ?あんたは、何を言ってんの?私達

今、中3だよ!それに付き合っても無いのに

どうして、いきなり結婚なのよ!」


「いや、俺は決めたんだ!」

周りに居た、花田咲、片岡美園、長田奈津美は

ゲラゲラ笑っている。

男子の、砂川誠二、岸本勇介、田村浩達は

大爆笑していた。


「あんたね、周りを見てごらん?みんなが

笑ってるよ!」


「おい!お前達、何がおかしいんだよ!

こっちは真剣なんだ!」


「ハルーそれにしても、いきなり結婚は

無いよ!」


「本当だよ!」


「今年の暑さに、やられたか?」


「やられて無いわ!考えて決めたんだよ!」


「決めたって、百合花が決めて無いのに

何を勝手に、決めてんだよ!バーか。」


「クゥー。」

図星なので、悔しがる春樹。


「じゃあ、もう直ぐ夏休みだろう?みんなで

遊びに行こうぜ。」


「どうする?」

と、女子達。

男子は


「いいよ!協力してやるよ!」


「なぁ、百合花みんなが、一緒ならいいだろう?」

諦めない春樹。


「みんな、どうする?」


「百合花が、いいなら私達は、いいよ。」


「ハルーみんなで、行くんだよ!」

念を押す、百合花。


「おーやったぜ!何処に行く?行きたい

所は?」


「涼しい所!」


「そうそう!」


「暑い所は嫌だからね!」

この暑さに、うんざりの女子達。


「じゃあ、プールに行くか?」


「あんたね、水着になるんだよ?」


「いいじゃ無いかよ!体育の時も入ってるから!」


「まぁね、どうする?」


「いいよ、でも焼けちゃうね!」


「お前達、文句が多いんだよ!」


「ハルー頑張れ!」


「応援して無いで、お前達も言ってくれよ!」


「もう、ここはハルーの願いを聞いて、プールに行ってやってくれよ!頼む!」


「うーん、わかったよ!」


「やったぜ!ありがとう!」

こっぴどく結婚を、断られたのに、もう

立ち直ってる春樹。

まぁ、この明るい性格が、春樹の良い所だった。

プールに行く前に、女子は水着を相談していた。

そして、プール当日。


「おっはー。」


「おー。」


「みんな来てるの?」


「おー俺達は、みんな揃ってるぞ。」


「じゃあ、もう行けるね。」

電車に乗って、目的地のプールに向かった。

到着して、着替えて集まる8人。

女子の水着姿に


「ワオー。」

声を上げる春樹。

スクール水着とは、やっぱり違った。


「おい!お前達、今日は、やっぱり他の所に

行こうぜ。」


「なんで?もう着替えたのに!」


「お前達の、その水着姿を他の人に見せたく

無いんだよ!」


「百合花のを、でしょう?」

又、みんなに笑われる春樹。


「もう、暑いから入るよ!」

百合花は、プールに入ってしまう。

春樹は、ずっと百合花の側に居た。


「ハルー暑苦しい!どうして、ずっと側に

居るのよ!向こうに行って、泳ぎなさいよ!」


「いや!将来の、お嫁さんに何か有ったら

困るから、俺が見張っとくんだ!」


「誰が将来の、お嫁さんよ!いつ決めたの!」


「この前、プロポーズしただろう?」


「ハルーまだ、言ってんの?もう私達は

スライダーに行くから!」


「あっ、俺も行くから!」

誠二、勇介、浩は、ハルーの姿が健気に見えた。

女子は相変わらず、笑っている。

スライダーも、並んでいると百合花の後ろに

並んでいる咲を、のけて春樹が立つ。

百合花は、咲だと思って


「ねぇ、咲………なんでハルーなのよ!」


「ちゃんと並んでるぞ。」


「もうー時間空けて、来てよ!」


「おう!」

百合花の行く所には、必ず春樹が居た。

お昼なので、食事をする事にした。

メニューが多くて、悩んでいる女子達。

すると、春樹達が


「おーい!お前達のも、もう買ったから

食べようぜ!」


「本当に?ありがとう。」

そして、みんなで食べる。


「ハルーお前見てたら、百合花のコバンザメ

みたいだぞ!」


「いいんだ!何と言われても!」


「本当にハルーは、言い出したら聞かないね!」

と、百合花。


「結婚する気になった?」


「だから、何でいきなり結婚なのよ!」


「だって、早めに言っとかないと、誰かに

取られるから!」


「ハハハハ。」

みんなが笑っている。

百合花も、おかしくなって笑っている。

帰りは、みんな、ハシャギ過ぎて疲れてる。

電車で、ウトウトして、しまいそうになる。

でも、楽しい1日だった。

その時は、誰も春樹の本当の、気持ちを

知らなかった。


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