37/48
日記──1 『苦悶』
死んでしまった。
私には、どうしようもないのだろうか。
ミリアはいつも、とても悲しそうにしている。
私は無力だ。無力であり、臆病だ。
私には、救うことは不可能だということなのだろうか。
私はもっと強くならなければならないのに。
私が強ければ、こんな事にはならなかっただろうに。
これを書く私の手は震えている。
自分の弱さを痛感する。
あぁ。どうすれば。
いや、救いたいのだ。
こう思うことは、おかしいことだろうか。
今からでも、それは間に合うだろうか。
私は少しだけ、調べてみる事にした。




