第91話 ブルーとご対面の件
マナ・Bに連れられて車両整備してるとこまでやってきた。
────ここは今日も静かなもんだ。
ここにはいつ来ても人がいない。
────車両部は一体何をしてるんだ?
「────ここはいつも誰もいないな?」
「────そ、そうだね!?」
「────マナ・B,俺に何か隠し事はないか?」
「────か、隠し事!?あ、有るわけないだろ!?────そ、それより車!車!」
───────────あやしい。マナ・Bは俺に何か隠している気がする。
────まぁ、よい、それは追々突き止めていく事にするぞ。
「────あの幌を被ってる奴がブルーの車だよ!」
「ほほう、幌をかけておくなんてなかなか演出にこだわっているな」
「カウントダウンするよ!─────3・2・1!!」
──────バッ!!
マナ・Bが幌をさっと取り去った。
────そこには大量に積み上げられたA◯az◯nの段ボール箱が。
段ボールの山がニヤリと俺に嘲笑の笑みを投げ掛けていた。
「────マナ・Bこれは何の冗談だ?」
「────あ、あれ!?ま、間違えちゃったみたいだ!」
マナ・Bがかなり慌てているところを見ると本当に間違ったようだ。
「────うーん、おっさんが13階段を7段登ったな」
「────え、や、やめてよ、数字で表されると微妙に怖いんだけど………」
「────次は四段上がる予定」
「────微妙に手前なところを予告されるのが逆に恐いよ!!」
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「────な、何か言ってよ!ブルーに黙られるのは一番恐いよ!!」
「────で、もったいつけて、段ボールを見せにここまで俺を連れてきたのか?」
「────た、楽しみは少し取っておいた方がいいかと思ったんだよ、、、、きっと。」
「────ふうむ、それもそうだな」
「────ブルーに喜んでもらおうと、うちの車両部は毎日徹夜で車を整備したんだぜ?」
「────ほほう、そのようなことがあったのか」
「────そ、そうだよ!軽自動車で良いっていってたけど、普通の車だと絶対ブルーは車両部にひどい事をするだろうって、みんな死ぬ気で車を作り上げたんだよ!!」
「────車両部に酷いことなんかしないぞ。おっさんとマナ・Bを可愛がるだけだ」
───ブルーが両手の指をわきわきさせる。
「────まじで勘弁してよ………でもうちの車両部はそんじょそこらの車屋とは違うんだよ。まじで凄い車だから」
「────で、その凄い車とやらは馬鹿には見えない車だとか言うんじゃないだろうな?」
「────そんなわけないだろ!!あ、あれだ!あっちの隅っこの奴!あそこの幌だ!!」
────確かに隅っこに幌がかかった塊が。
──────でもなんかこの塊動いてないか?
「さぁ行くよ────3・2・1!!」
マナ・Bが幌を剥がすと、そこには身を寄せあって小さくうずくまった男達が………。
────暗闇に目だけが光る。
─────目が合った瞬間、男達は小さな叫び声を上げて蜘蛛の子を散らすように四方八方へと散り散りに走り去った。
………………こわっ!なんだあれは!?
─────思わず固まってしまった。
「────あ、あれは、なんだったんだ?」
「────うちの車両部は恥ずかしがり屋なんだ………」
────マナ・Bの顔がひきつっていた。
「────ここはいつも人が居ないと思っていたが………いつも車両部はああやって隠れているのか?────だから、ここはいつも人がいないように見えるのか?」
「────ま、まぁ、あいつらの事は置いといて、ほら────これがブルーの為に車両部の技術の粋を集めてレストア&チューニングした車だよ!!」
そこにはブルーに塗られたボディに丸目ライトが可愛いキャンバストップの軽自動車があった。
車両部のメンバーがとうとうブルーに見つかった!!
そのうちブルーに追いかけ回されるのが目に浮かびます。
まぁ、それはさておき、車の納車式です。
変なでっかい鍵を持たされて記念写真なんかは撮りませんけれども。
(笑)




