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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの冒険
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第79話 花屋の件

「─────毎日飽きないねえ。感心するよ」


────目の前にはテーブルに頬杖ついてカップラーメンが出来るのを、今か今かと鼻歌交じりに楽しそうに待つ女性。

そして、その女性の為に毎日コンビニでカップラーメンを調達する下僕(おれ)


────テレビでは昨日の騒動が全国ニュースで大々的に取り上げられ………とはならず、ローカルニュースで事故による道路の通行止の情報として流れただけだった。

───アイドルの熱愛報道がトップニュースだったな。

───でも、あんたのお陰で俺達が注目されにくくなったのは事実かもな。


────あ、そう考えたらなんか俺、あんたのファンになっても良いかもって思えてきたぜ。

────よし、ヲタ芸に磨きをかけてサイリウムをブンブン振り回しちゃうぜ~

────あ、それ♪


「─────何してるんですか?盆踊りですか?」


おっと、思わず体が動いて恥ずかしいところを見られてしまったぜ。

………うむ、良く考えたらヲタ芸ってテレビで見たけど、あんなの俺が出来るわけないよな。

───せいぜい俺が出来るのは盆踊りかラジオ体操位だな。

補足するなら、ラジオ体操は第一しか知らんし。

────俺、あんたのファンやめるわ。


「─────残念ですね~私達のインタビュー流れなかったですね~」

「─────俺はインタビュー受けてないぞ」

「あ~、だからかも~。主役のインタビュー撮れなかったんですものね~」

「────いや、一般の視聴者からしたら、あの事故なんて死者もでてないし、ただの良くある事故でしかないだろ」


毎日どこかで事故は起きてるだろうし、軽傷者数名、良く考えたら似たような事故のニュースは昔なにかで見たことあったかもしれない。

────それこそ、似たようなニュースだとホームに落ちた人を助けたとかと同じ種類の案件だな。

────たとえニュースでやっても、数秒で次の話題に行っちゃう奴だ。

自分の知ってる地名でもでなきゃ、話題にものぼらず、記憶にも残らない奴だよ。

良くて後日警察から感謝状のところでローカルニュースに出るくらいじゃないか?


「────社会問題になるような内容もなかったし、まぁ、こんなもんじゃない?」


「─────あ、時間ですよ!」

昨日まで顔面の主と呼んでいた目の前の女性───久眠(くみん)はカップラーメンの蓋をさっと開けて、『いただきます』をしてからラーメンを食べ始めた。


────本当にラーメンが気に入ったんだな~。

────どんなに楽しみなラーメンでも、ちゃんといただきますは忘れないのな。

────育ちの違いを感じるよ。


「─────やっぱ、普段は神社の巫女さんとかやってるの?」

俺も出来上がったラーメンをすすりながら、昨日から考えていたネタを話し始めた。

────ちなみに他の人と話すネタを昨日のうちに考えて会話のシミュレーションしておくって、俺みたいな奴には必須なんだぜ。

───基本、俺はアドリブ効かないからな。

それに名前はわかったけど、どう呼んで良いのか………って問題もあったしな。

────名前を呼び捨てにするか、さん付けにするか、そう言うのでも悩むんだからな。

────ちなみに今回の結論は、『名前を呼ぶのは極力回避する』に至っている。


「あ──、うちは基本一般の参拝とかないので人手はいらないんです。正式な巫女はお母さんだけですね」


「────私は今お花屋さんで働いていますよ。今度お花買いに来てくださいね!」


「─────え?無茶苦茶高い花買わせるとか!?」

───過去に坪やら数珠やら掛け軸やら買わされそうになった事が脳裏に浮かぶ。


「─────いえいえ、そんな高いものは扱ってないですよ!街の小さな花屋さんですから!」


─────意外だな。

お手伝いさんとかもいる様なお嬢様が街のお花屋さん?


「─────そのお花屋さんは母の昔からの知人が店長さんをやってるんですけど、母の勧めでそこで少し前からお手伝いしてるんです」


「へぇ─────」

────あぁ、もうへぇしか言う台詞がないよ。

出来る奴はここから話を広げるんだろうな。


「─────最近その店長さんが足を怪我してしまって………。今入院中なんですけど、退院するまでお店は休業で。退院してからも車の運転はしばらく厳しいかもしれないから、私が代わりに運転出来るように免許を取りに来たんです」


ああ、向こうから話を広げてくれたわ。

────ありがとう、スパイス(久眠)ガール。


「────店長さんもいい人だし、今までお仕事ってしたことなかったから、見るもの全てが新鮮で楽しいんですけど、問題があって………」

────久眠が窓の外に視線をやる。


「─────もしかして良くホテルまで来る男達か?」


「────そうなんです。街の小さなお店に大きな車が何台もやって来て………。お花を買ってくれていたからあまり強く言えなかったんですけど………。ある日、あの人達が買ったお花がちょっと離れた道端に捨てられているのを見つけて………」


「─────そりゃ酷い。花に興味がないのに買ったってことか?」


「─────はい。折角心を込めて育てている生産者の気持ちを考えると辛くて………。店長さんに相談したんです」


「────店長さんは話をつけてくるって出掛けていったんですけど………それからすぐに店長さんが階段で怪我したって………」


「─────それって、あいつらが!?」


「────店長さんは違うって言うんですけど、もしかしたら、店長さんが足を怪我したのって、あなたの言うように………」

────久眠の表情が曇る。


「─────まぁ、思い詰めるなよ。なんとかならなくなったら俺に相談に来いよ。聞いてやるだけしか出来ないかも知らんけどな」


「─────はい、その時はラーメンもお願いします」


「───ああ、それくらいなら……って、おっと早く食べないとラーメン伸びるぞ!」


─────そんなこんなで久眠は朝からカップラーメンを食べて部屋に戻って行った。


───そうそう、今日から自動車学校の教官が交替でシャトルバスを運転するそうだ。


───俺は今日は朝イチから教習が連続で入っているから朝食後すぐに支度して外にでた。


────なにやら外が騒がしいな。

誰か知らんが朝っぱらからホテルの前で怒鳴り声をあげている。

──カルシウムが足りないんじゃない?


───う~ん、なんか嫌な予感がするから本当は行きたくないけど、バスに乗らなきゃだからなぁ………怒鳴り声がする方に行かなきゃならないんだよなぁ………。



サイリウムって良いですよね。

夜に光る淡い光。


私は夜釣りをするので竿先に付けたり浮きに入れたり………。


───ああっ、今回は笑うところが少なすぎて、後書きまで苦しいぞ!!

次回はアクションシーンを入れ込みながらふざけていく予定です。

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