第78話 応援の件
─────あぁ、どっと疲れた。
どうして免許とるだけでこんなに色々起こるんだよ。
ちょっと空気を変えようとする度になんか更にドツボにハマるしな。
俺は深々と伸びをしてソファーに体を預けた。
「────改めて言うけどさ………淹れてくれたお茶、美味しかったよ」
ソファーに体を預けて天井を見ながら久眠にお礼を言った。
なんか色々間が狂っていたし、お礼を言うのに本人目の前だとちょっと恥ずかしかったからでもある。
「─────そうそう!そう言えば、さっき廊下に行った時に皆さんから伝言があったんです」
「─────伝言?」
「────突然大勢で押し掛けてすみませんって。感謝を伝えたかったみたいですよ。後はあの状況で迷わず行動した貴方に憧れとか尊敬の感情を感じたみたいです」
「─────だけど、俺が踏み台にした奴もいたけど、あいつ、痛かったんじゃないかな────それなのに、俺は謝りもしてない」
「─────それなら、私も彼を踏み台にしましたから同罪ですね!」
そう言って久眠がニッコリ笑う。
─────あ、なんか背景に少女漫画みたいな花が咲いた。
────あぁ、これはヤバイ、良くいう吊り橋効果のせいか?
他の要因でドキドキしても、恋愛のドキドキと勘違いしてしまうって奴だろ?
────昔ウィ◯ペディアだったかで見たぞ!
────イカン、イカン………惑わされるな、これは※案件だ!
──────平常心、平常心。
「─────それで、彼が面白い事を言っていたんです。あなたがアニキで私が姉御なんですって!」
「─────なんだそりゃ」
「───それで、今後はあなたに直接話しかけるのは畏れ多いから、姉御である私を通すんですって!」
─────それって新手のナンパなんじゃないか?
多分あいつの事だ、久眠と親しくなりたいんだろう。
────多分、きっとそうだ。
「────あと、なんか良くわからないですけど、私達の事を応援してくれるらしいですよ?」
「─────応援?免許とるのに他の奴の応援なんか必要ないと思うがなぁ………」
「─────本当に色々おかしな事言いますよね!」
その後は、少し適当に今後ある路上教習の話などした後、明日のカップラーメンの提供を約束して俺は自分の部屋に戻った。
─────自室に帰りソファーに座って一息ついた。
………そこでふと思った。
「────あいつも同じフロアの部屋だったんだな」
────はい、今回はちょっとラブコメ要素入りました~。
少し天然───いや、天然記念物な要素の二人の反応を今後もご期待ください。




