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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの冒険
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74/208

第74話 エマージェンシーの件

あと少しでホテルに到着ってタイミングで俺のスマホにアイちゃんから連絡が入った。


『アイちゃんより緊急連絡!ブルー、ちょっと異常事態だから引き返して~』


「─────引き返せ?博士のとこへか?」

も、もしかして俺の治療に問題があったのか??


『とりあえず博士のとこにもどる必要まではないけどホテルはヤバイよ~』


「─────どういうこと?」


『ホテルが包囲されてるの~』


「─────ほ、包囲?」


『そう、包囲されてるの~』


───包囲って一体どういうことだろう?


「───も、もしかしてG-バースト団にホテルが囲まれてるってことか!?」

────それだとしたらヤバイじゃん。

────でも、それなら俺が行かなきゃ誰がG-バースト団をなんとかできるんだ?


ミクスチャー一体でも警察も自衛隊も手も足も出なかったんだろ?

────それなら俺が逃げたら皆はどうなるんだ!?

─────脳裏にカップラーメンが出来るのを楽しみに待っている顔面の主が浮かぶ。


────いやいや、こんな時に何でアイツの顔が浮かぶんだ?アイツだけじゃないだろ………って、よく考えてみたら、あんまり他の人と接点ないや。


でも、なんかその他大勢だって助けてあげなきゃならないだろ?


─────あ、なんか俺、ちょっと思考がヒーローっぽくない?

────自然にヒーローっぽくない?

俺もちょっとの間に成長したな~。


『ちなみに、包囲してるのはマスコミなの~』


「────え?マスコミ??なんで??」


『あの事故の時にバスの中で動画とってた人がいて、マスコミに流しちゃったの~。今はアイちゃんの能力はいつもの1/3以下で動いてるからその辺の情報操作まで手が回らなかったの~だから情報のリークを止められなかったの~』


──────う~ん、てことは俺が帰ってくるのを取材しようとしてる感じか?


─────か、勘弁してくれ、俺はテレビに映るとかインタビュー受けるとかそんなの柄じゃない!!


『今はあのバスに乗ってた人達が取材受けてるよ~。もう少しホテルに帰るの遅くしたら、諦めて報道陣も帰るかもだけど~。とりあえずブルーはどこかで時間潰してから帰った方がいいと思うの~』


「"いいと思うの~"って言うけどさ、どこで時間潰せって言うのさ。」


『────とりあえず警察にかくまってもらう?────留置場なんかオススメ~』


一体なんて所をオススメしてくるんだこの電脳小娘改め能力1/3の電脳幼女め。


────うーん、とりあえずヘリのパイロットに相談しようか。


「─────今からヘリで行けるどこかオススメのラーメン屋はありませんか」


「─────おいおい、無理言うなよ」


………やはりラーメン屋は駄目だったか。


「────じゃあプラモデル買って帰りたいです」


「───ヘリで乗り付けられる模型店なんか有るわけないだろ!?」


「─────じぁあ、どこなら行けるんですか!?」


「────ワケわからん逆ギレはやめてくれよ!」


あ、理由も言わずに俺は何ヘリのパイロットに絡んでるんだろうか。

─────反省。


………という訳で俺はヘリのパイロットに事情を説明した。


「────うーん、そう言う事か。ちょっと時間くれよ。とりあえずマスコミがホテルから居なくなれば良いんだな??」


「そうだね、そうしたら俺もホテルに戻って優雅にアフタヌーンティーでものみながらモーツァルトを聴けるんだが」


「────絶対聴かないよな(笑)」


──────よくおわかりで。

──────なんなら今はまだ午前中だ。


どこかと通信していたパイロットがこっちをみて白い歯を見せて笑う。

「─────これからあっちででっかい花火があがりますからマスコミはそっちに移動すると思いますよ!」


パイロットが指差す方向を見ると、あのシャトルバスが見えた。


────次の瞬間大きな火柱が上がり、遅れて爆発音が聞こえた。


「─────な、なにしたの?」


「────とりあえず、どうせ廃車なんで有効利用させてもらいました」


────ゆ、有効利用って俺がホテルに帰るためだけにバスの爆破はやり過ぎなんじゃなかろうか。


「このヘリの燃料はジェット燃料なんで高いんで………と言うより、私の時給が高いので、まぁ、バスの爆破があっても飛んでる時間が短くなるならチャラと言うか釣りがきますな~」


がっはっはとパイロットが豪快に笑った。


────その後パイロットが言ったように、マスコミはバスの爆破に釣られて皆ホテルから事故現場に向かっていったから悠々と俺はホテルに降り立つことが出来た。

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