第72話 未知との遭遇の件
ヘリは無事ヘリポートに直陸した。
俺はそこでストレッチャーなるものに乗せられて建物内を運ばれた。
────俺、普通に歩けるのにな。
………過保護過ぎないか?
でも、まぁ、楽ちんだからいいか。
─────とか思ってたのもつかの間。
ストレッチャーに乗せられてベルトで体だけじゃなくて頭まで固定されてて、天井しか見えないんだけどさ─────さっきから、なんか廊下を物凄い勢いで移動してんのよ。
曲がり角なんか横Gが物凄くかかる。
────うぉう、また凄いカーブだが今度はさっきよりも高速で曲がりきったな。
しっかりアウトインアウトで攻めてるぜ。
某サーキットで例えるならば、さっきのがターン11で今のが130Rだな。
まぁ、そんなことはどうでも良いが本当にとにかくアホほどスピード出してやがる。
─────もっと俺を大事に扱えよ!
─────壊れ物なんだぞ!
─────特にハートはガラス製なんだぞ!
─────だが、そんな俺の心配をよそに唐突にレースは終了した。
「フィニ────ッシュ!!」
文字通りチェッカーフラッグが振られ、俺を乗せたストレッチャーは勢い良く止まった。
「────よし!レコードタイム更新!!」
俺のすぐそばで大騒ぎしている。
─────こ、この野郎、マジでタイムアタックしてやがった!
「──────怪我人で遊ぶな!」
俺はたまらず叫んでしまった。
─────ふぅ、いつもクールな俺をここまで熱くさせやがって!このバカチンが!!
「────お、前来た時はぐちゃぐちゃで息もしてなかったけど、今度は威勢が良いね!」
「────前に来たとき!?」
「────そうそう、うちのビークルに跳ねられた後、バックでミンチにされて運ばれてきたでしょう?………覚えてない?」
そう言ってストレッチャーに固定されてる俺を覗き込んできた。
長い髪が俺の顔にかかる。
「死んでたんだから覚えてるわけねーだろ!?────って女!?」
「女で悪い?っていうか、命の恩人に向かって態度バツ!」
そう言いながら、自分の長い髪の先をつまんで俺の鼻の穴をくすぐる。
「は、ハクション!や、やめてくれ!!俺が悪かったです!命の恩人とは露知らず………」
「──────わかればマル。」
俺が平謝りに謝りまくると、そう言ってすぐに俺の鼻をくすぐるのをやめてくれた。
うん、やってることはめちゃくちゃだが、なかなか良い奴!
まぁ、俺もこんな体を固定されてる不利な状況で悪態つけるほど空気読めなくはない。
それはさて置き────かなりきつい拷問であった。
今度はマナBあたりに俺もやってやるぜ!!
「───私は初めましての気はしないけど、自己紹介しましょうか。前回あなたを生き返らせたのは私。─────皆は私のことを未知博士って呼ぶわ。本名が"みち"だからなんだけどね」
「──────ま、まさか俺を生き返らせた"未知のテクノロジー"って………!?」
「─────ええ、そうよ、私が研究開発した技術よ!ちなみに言っておくと、私は貴方の上司、ニコちゃんの義理の妹よ!」
─────俺を生き返らせた未知のテクノロジーって宇宙人の技術じゃなくて………お、おっさんの義理の妹の技術ってことか!?
───うわっ、それ聞いて一気に俺の体が心配になってきたぞ。
おっさんみたいな世の中で一番信用ならない奴の身内の技術で俺は生き返っちゃったんかい………。
────拝啓母上様。
久々に良かった探しが出来ない案件にぶつかってしまいました。
────あ、でも新しいイタズラのネタが出来たから良かった。
はい、ちょっと間が開いちゃいました。
スマホが調子悪かったのでーす。
で買い替えました!
――――そしたらなんと!
めちゃくちゃ書きにくい!(涙)
買い替えたばかりだけどまた買い換えようかなぁ…………




