↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの苦悩
PR
51/208

第51話 もがいた…その後の件

 ひとしきり枕に顔を埋めて足をバタつかせた後、冷静になることが出来た。

「………まぁ、いいか」

 年を重ねるうちに身に付けた対処術。

 喉元過ぎれば屈辱、恥辱は忘れるのだ。

 下手に自分のなかで言い訳を考えるより、間違いを認めるのが早ければ早いほど自分の中には残らないのだ。

 フラッシュバックするネタも俺の頭の中には豊富だから、今回の様なものを大きく自分で意識しなければ引きずりすぎはしないのだ。

 そう!印象を薄くするのだ。

 くよくよ引きずらない!

 この辺は経験の賜物だな。

 年を重ねるうちどんどん新しいことが覚えられなくなるって言うだろ?

 嫌なことだって覚えていられなくなるんだよ、きっと。

 認知症のお年寄りは昔の事は覚えていても最近の事は忘れちゃうって言うじゃん。

 多分だけど、俺の走馬灯のネタが小学生の頃の事ばかりなのは、小学生の頃に俺の頭の中に色々ネタを仕込みすぎて、新しく恥辱や屈辱的な事が入り込む隙間がないのだと思うよ。


 ────どんだけ恥ずかしい小学生時代だったんだ、俺。


 そう言えばプールの着替えのときにパンツ失くしてノーパンで帰った次の日にパンツが廊下に落ちてて晒し物にされたのを唐突に思い出したぞ………。


 ………でも、あの時は最後まで俺のパンツだとバレなくて良かった。

 あの後から"良かった探し"をするようになったんだっけな。

 良かった探しのお陰で精神衛生上助かった事が多々あったな。

 ああ、"良かった探し(対精神汚染スキル)"を覚えて良かった。


 ひとしきりベッドの上で上記の個人技を披露した後、改めて部屋を見渡す。


 ─────す、凄いぞ。

 部屋が何個もあるぞ。

 ────応接室がある部屋って何?

 ……………俺に来客は絶対無いぞ。

 ────ベッドルームが2つ有るって何?

 ……………気分で使い分けろと言うことか?

 ────この広いリビングルームは何?

 ……………俺に変身のポーズでも練習しろと?


 全くもって無駄の極致だ。

 自宅でもこんなに広くないぞ。

 俺には一生縁がない筈の部屋だ。


 用事もないのに冷蔵庫を開けてみる。

 ────うむ、フリードリンクは水だけのようだ。

 棚のミニバーの品揃えを見る。

 ────うむ、庶民が手を出す代物ではないな。


 ………という訳でコンビニへ行こう。


 エレベーターで降りてカードキーを預けようとしたが、ここはチェックアウトまで持っていて良いらしいのでポケットにカードキーをしまって外へ出る。


 ────まだやっていた。

 ………と言うか、増えてる。


 顔面の主の件で5~6人が揉めている。

「───お前らか?彼女につきまとっている奴は!」

「───お前より俺の方が彼女に相応しい!」

「────僕なら彼女に運転手付きで車をプレゼントできる!」

「俺なら高級外車を何台も────」

「────彼女はお前の趣味の悪い車は欲していない!」


 ………おーおー、さらにヒートアップしとるのぅ。

 ───ここだけヒートアイランド現象が起こっておるわ。

 金持ちのボンボンが顔面の主を奪い合ってる感じ?

 でも、顔面の主の姿は無い。


 ────まぁ、俺には関係ないや。

 一人の女を取り合う男達ってドラマ以外でもあるんだなぁと、ちょっと生暖かい目で見ながら、揉めてる脇を通り抜けてコンビニへ向かう。


 コンビニはホテルを出て角を曲がって徒歩3分。

 俺はコンビニではちょっと多めに酒類とつまみを買って、夜食用にとカップラーメンを買った。

 朝食はまた明日の朝買いに来よう。


 コンビニを出て角を曲がる前にポンポンと肩を叩かれる。

「───あのぅ、もしかしてホテルにお帰りですかぁ?」

 振り向くと顔面の主がそこにちょこんと立っていた。

 ホテルの入り口からはまだ距離があるが男達が揉めている声がここからも聞こえる。

 ………が、当事者はここにいた。


「ちょっとお願いが有るんですけど………」

 ────上目遣いに俺を見る。


 ───そ、そんな目で見るな!

 ─────俺を巻き込むな!!


「────何でしょう?」

 ──────馬鹿馬鹿、俺のバカ!

 何が『何でしょう?』だ!?

 ほら、いつもの俺なら気付かないフリ、聞こえないフリだろ?

 なんで振り向いちゃうんだよ、しかもなんで聞き返しちゃうんだよ!?

 ────これ絶対面倒臭い奴じゃん!

 ────俺が一番嫌いな奴じゃん!


 しかも顔面の主は俺の左側に回り込むと俺の腕にぎゅっとしがみつく。


 ────お、おい、俺には刺激が強すぎるだろ!?

 温もりが腕に伝わってくるんだけど!?

 頭に血が登って思考停止状態になりそうだ。

 マンガなら鼻血がブーって吹き出すシチュエーションだぞ。


「───このまま、何食わぬ顔でホテルに入って下さい!」


 さっきまで他人のもめ事だと思ってたから生暖かい目で見ていたけど、血の気がサーっと引くのが自分でもわかった。

 顔色がブルーになってたはずだ。


 ────完全に巻き込まれてしまった!

はい、全然戦いませんね。

(そうですね)

そもそも、なんで自動車学校なんでしょうね。

(そうですね!)

アイスが美味しい時期になりましたが、最近はあのちょっとシャリシャリするバニラアイスが気に入ってます。

(爽ですね!)

そうそう、夏と言えばホラー映画!アメリカのサイコスリラーのシリーズ、あれ何でしたっけ?

(SAWですね!)


アホな書き出しはさて置き────

なんかね、実は夏の思い出ってちょっと考えたとき、何故か自動車学校の事を思い出したことがあったんですよ。

………話しを考えてた当時はまだ春でしたけど。

話には季節感出さないようにしてますけど、気分的には初夏位のイメージで書いております。

───どうでも良い話ですけど。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。