第40話 なんなんだの件
「おい!聞いてんのか!なんなんだあれは!?」
グリーンが俺の後ろに浮かぶ"70てん"について、しきりに俺に聞いてくる。
さっきからなんか色々言ってきてるが、敬語も知らぬガキに教えてやるもんか。
俺は大人げの無さなら年下であろうと、絶対負けないからな。
変身後はあかんべーが出来ないのが残念だ。
───どうやっておちょくってやろうか。
「おい!さっきからなんなんだ!俺の質問に答えろ!」
グリーンが苛立っているのが良くわかる。
「それなら俺からも言わせて貰うが、お前も自己紹介も無しにいきなり質問してくるなんて失礼だろ!」
ちょっとカッコつけて指さしてみる。
「くっ─────わかったよ!」
俺に言われてグリーンがちょっと悔しそうに自己紹介を始めようとした。
「俺は────」
「あ、やっぱ興味ないから自己紹介しなくてイイです」
「────なんなんだ!お前は!!」
「────え~?なんだとおもう~?」
「────もういい!!」
「え~?もういいのぉ?こっちの質問に答えてくれたら教えようとおもったのにぃ~」
「────な、なんか質問があるのか!?」
グリーンは怒っていながらも、まだ何かしら取っ掛かりが有りそうだ。
────うしし、完全にこっちのペースだ。
こういうお子ちゃまは扱いやすいのう。
でも、いじけてくれたらもっと楽だったのに。
もうちょいおちょくってやろうと思う。
「うーん────パス」
「こっちが質問に答えてやろうとしてるってのにパスってなんだよ!?」
「────パスは駄目かぁ~」
「────お前はやる気有るのか!?」
「───やる気?」
「仮にもヒーローだろ!?やる気が有るのかと聞いている!」
「やる気が有るかどうか、俺の目を見ればわかるだろう!?」
ぐいっと顔をグリーンの方に向ける。
「────スモークかかってて見えねぇよ!」
「──────じゃぁ教えてやろう!」
そう言ってちょっとカッコいいポーズを決める。
「──────やっぱ、ひ・み・つ~」
「もう頭に来た!お前ら、ブルーを何とかしろ!」
「キィ─────!!」
怒ったグリーンが戦闘員に命令する。
返事は伝統的なキィーって奇声だ。
「────とぅ!」
ちょっとカッコつけて取水塔から飛び降りる。
着地と同時に戦闘員に回し蹴り。
蹴った場所から火花と煙が上がり、軽い爆発の様な現象が起こる。
──────お、お約束だ!!
ちょっと感激するぜ。
それに、名乗りの時もみんなおとなしく聞いていてくれたし。
───逆にそれが俺にとっては拷問でもあったが。
でも、戦闘員に関しては俺のパンチやキックでも通用するのが嬉しいな。
だって俺の技、身体の水分持ってかれるんだもん。
ブルーウォーターガンは口の中の水分持ってかれるし、ブルーウォーターソードはもっての他。
あんなのつかったら完全に脱水症状になってしまう。
─────あれ考えたやつバカだろ?
なんでこんなハイテクスーツ作っておきながら、自分の身体の水分使って技出さなきゃならないんだっての。
そんなこと考えながら戦ってたが、やはりパンチや蹴りでは戦闘員はとどめまではさせない感じだ。
ゴキブリって言われるだけあって、敵の戦闘員もなかなかしぶとい。
俺は腰に差してあるTカッターを抜いた。
────ふふふ、木綿豆腐の様に切り刻んでやるぞぉ~
あ、なんか殺人鬼の発想だ。
────我ながらヤバいね。
───────でも使っちゃうぞ。
戦闘員の事は事前情報で聞いてたけど、人形みたいなもんなんだって。
生き物じゃないらしいから、心は痛まない。
────でも残念でもある。
戦闘員が生き物じゃなかったから、前回マナ・Bを人殺しとか殺人鬼とか言ってからかえなかったのだ。
─────心配するな。我ながら言ってることが鬼畜だとは薄々思ってるよ。
───Tカッターの切れ味は抜群だっ。
戦闘員は面白いように爆発して倒れていったよ。
戦闘員の動きは目で追えたし、動きにも付いていける。
このスーツのお陰だけど、相手の攻撃は多少当たってもそんなに痛くはない。
そんでもって、しばらく戦闘員と戦っていたが、残すところはグリーンだけになった。
「─────グリーン、後はお前だけだが、ここでなにをしようとしていたんだ!?」
俺はグリーンに切っ先を向けてカッコいいポーズで聞いてみた。
「─────そういうの、最初に聞けよ………」
グリーンは呆れている様だった。
────まぁ確かにそうだな。
確かに、質問するチャンスもあったのだがな。
質問する気が起きなかったからしなかったけど。
でも、もしもあの時質問していたとしても、俺は多分パンツの色とかしか質問しなかっただろうな。
────その辺に関しては自信がある。
────なんせ、俺の持ちネタだからな。
コメディのつもりなので痛い描写はしないつもりです。
でも、もしも私が暴走してたら教えてくださいね。
────忘れてるかもしれないので。
最近ご飯を食べたかどうか忘れます。




