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戦隊モノの青にされたけど俺以外は敵に寝返った件  作者: 観音寺 和
たった一人の戦隊ヒーローの冒険
108/208

第108話 内緒の話の件

俺は洋館の応接室っぽいとこに通された。

「───目が覚めたのですね!」

先に応接室に通されていた久眠が俺の姿を見て駆け寄ってきた。


「────夕べは飲み過ぎたようだ」

「────そんなお酒の飲みすぎて二日酔いじゃないんですから」

「────でも、あのジュースには何か入ってたようだな」

「────自分の体の事も大事にしてください」

「────ああ、今度からは一気飲みはやめとくさ。(たしや)む程度にしとくよ」

「────いえ、そう言う事では………」

久眠が口ごもる。

───うんうん、君が言いたい事はわかっているんだよ。

でも、あの時はあれしか思い浮かばなかったんだよ。

────だからもうこの話題は終わりにしよう。


「────うん、二人とも無事だったし、この件はこれで終わりにしよう」


───俺はそう言って勧められてもいないのに応接室のソファーに座ろうとした。


「ちょっとお待ち下さい────お座りになられる前に、お着替えをご用意いたしますのでシャワーでもお浴びになられては?」

部屋の入り口に控えていた白髪のお爺さん執事(?)に注意された。


────あ、そうだね、水被って泥だらけだったわ。


そんで俺はメイド服を着たおばさんにシャワー室に案内されてシャワーを浴びた。


────さて、現状を確認しよう。

睡眠薬かなにかが入ったルバーブジュースを飲んだ俺達二人はその場で意識を失った。

飲んだ量が多かったからか、俺は久眠よりも長い時間昏倒していたようだな。

意識が飛ぶ前は湖畔のベンチに座っていたはずだが、目が覚めたときは畑の脇の小道に転がっていたようだ。

────俺達の意識が無い間に何者かが俺達を移動させたようだ。

その後、俺達は犬を連れた美少女に発見されたようだ。

久眠は俺より早くに目覚めたから先に屋敷に案内され、俺はなかなか目が覚めないものだから強制的に頭から水をかけられて起こされた。

目が覚めた俺は屋敷に案内されて久眠と再開、それで現在はシャワーを浴びさせてもらっている。


────事実はこんな感じだな。


────謎はいくつかある。

ルバーブジュースに睡眠薬を入れたのはだれか?

何故俺達に睡眠薬入りのジュースを売ったのか。

そもそもルバーブジュースを売っていたおばさん達は何者だって話だよな?


────俺達に睡眠薬を盛った目的もわからない。

────俺達に紫苑を入手させないため?

────それとも、戦隊ヒーローとしての俺に対する攻撃?

今のところ目的になりそうなのはこんなとこかもしれないが、命までは取ろうという気はないようだ。


それから、オカルト説と現実説があるが、現実説の場合、細かい部分(自動販売機のジュースや古い千円札)の偽装は何の意味があるのかわからない。

でも、大規模な通信妨害の事を考えると個人レベルではなく組織的犯行だという事は想像できる。


オカルト説の場合はタイムスリップしたから通貨やジュースが古いという事には説明がつくが、これもまた誰かの差し金なのか、たまたま巻き込まれてしまったのかは謎だ。


今回の件は鍵を握っているのは久眠の勤める花屋に紫苑を注文した人物だろうか?


なんにせよ、アオマルがあの後どうなったかを確認する方法を探して、これから俺達はどう行動するか決めないとだな………

この状況だから、紫苑の入手は諦めるとしても早いところT.O.F.U.と連絡はつけたいところだ。


────シャワーから戻ったらいくつか質問してみるか。

彼女らに敵意はないように感じるが、もしもこの状況を仕組んだ者の関係者なら目的位は聞き出せるだろう。

────無関係なのだったら、また少し難しい話にはなるかもな。

───とりあえず俺達の素性は隠しておこう。

まだ、相手の目的もわからない状況では手の内は隠しておいた方がいい。


シャワーを浴びてすっきりした俺は用意された服に着替えて応接室に戻った。


応接室では久眠と美少女が話に花輪咲かせていた。


「────あ!聞いてください!今まで有った事を彼女────華緒(はなお)さんに説明してたんですけど、聞いてください!今は大正七年だそうですよ!」


「────大正七年?というか、今までの事話したって………」


「はい!私達の出会いの所から、今回のタイムスリップまで、私の方から説明をちゃんとしておきましたよ!」


───ふんすっ!と鼻息荒く得意気に俺に教えてくれる久眠。

話していて楽しかったのだろうね、頬が少し上気しているのかピンク色に染まっている。


──────でもね、久眠さんその辺は内緒にしておいて欲しかったよ。


少しずつ話が進んでますが、一応プロットの段階では次のお話から色々と関係者が登場したりしてきます。


でも、問題は面白く表現出来るかどうかなんですよね。

一応コメディーなのでせめてクスリと笑える位のお話にしなければと思っていますが、なかなか思ったように進まないのが常ですので。


ワクワクさせながらも、上げたら落としたいので(?)そろそろ展開早めながら布石も回収していきたいんですよね。


もう飽きられてしまってるんじゃないかと不安を感じつつも、なんとかがんばって文章書いております。




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