自室からの解放と病院への移動
更新が不定期になります。
毎日投稿できる人は凄いなと思います。
書きたいと思っても忙しくて書けない(´;ω;`)
文体も安定しない(;´・ω・)
幽霊になって自分の死を目の当たりにして、初めて知ったことが多くある。
まず生身の身体から離れられなかった。
死んでから腐りもしない自分を見下ろしていることしか出来なかった。
外は出れないし家の中も歩きまわれない。
窓から見えるのは金木犀の樹だけはっきり言って暇だった。
死んで直ぐは、取り乱して身体に戻れないかいろいろと試してみた。
数日したら諦めが付いた、充電器につないだ携帯がちょくちょくと鳴るのだが、その度に居留守を使っている様で心苦しかったけどどうしようもない。
家のチャイムがなるけど、これもどうしようもない。
そして幽霊になってから幽体では腹が減らないのは助かったし、
時間の流れが凄く早く感じられた。
そんなこんな何もできないままで時が流れて2年の月日が過ぎたころ、
従姉妹が連絡が付かないと消防と警察の人立ち合いの元、自宅に踏み込んで来たことで止まっていた部屋の時が動き出した。
2年分の埃が積もった部屋と死んでいるように見えないしたいの異常さで警察の調査が入ることになり、自分の身体は行政解剖が行われることに
部屋から遺体が運ばれるのを見送った後、私室で行われている鑑識活動を物珍しく見物していると鑑識の人に憑いて部屋から出ることが出来たのだ。
そのことにテンションが上がりこのまま外に出れるかもと期待して試したところ
一人でも普通に外に出ることが出来た!!
今までの部屋から出れなかった2年間は何だったのだろうか!
と考え込んだ瞬間、気が付けば鑑識活動が行われている自室に飛んでいた
「なっ!何で部屋に戻って来てるんだ?!」
突然の移動に驚いたことで久しぶりに声を出した大体1年半ぶりの発声だった(´;ω;`)
もちろんこの声に誰もこっちを見ないし触れもしない。
鑑識とぶつかっても幽体だから触らない。
普通に身体を通過してしまうし、人の身体を幽体で通る途中で止まれば他人の身体から自分の身体が生える幽霊ごっこが出来る( ´∀` )
一人で盛り上がっても寂しいのでやらないけどね
服は脱ごうと思えば脱げるし、脱いだ服はどっかに消える
着たい服があれば想像すれば、一瞬で大体その通り着てる。
生きていた時に持っている服はおしゃれじゃないし、私室にいるときは凄くラフな格好がメインだ。
部屋着に至っては、高校の時のジャージか甚平がメインだ。
今もジャージの上下で揃えている。
「そういえば、運ばれた身体の服装は高校の時のジャージだったけど、変に思われてないよな・・・。
身体は病院に運ばれたけどどうなっているのかな?」
気が付けば、そこは自分の遺体のそばであった
「病院か?何でまた急に移動を?」
自分の身体は検案中のようで比較的若い医師が自分の身体を調べている
しかしそのあと別の医師が呼ばれ眺めている内に
医師が4名ほどまで増えていた。
『この仏さんには謎が多い。死亡時刻は皆の意見と同じ2年以上経過していると思われるが、
身体の保存状態がおかしい。死臭が無ければ薬品臭もしないのにあまりにもフレッシュ過ぎる。
心臓も完全に止まっているのに全身の肌の色に変色もなければ床擦れも起こっていない。外因も見つからなければ死因も不明なため、この遺体は解剖に回されることになるが新種の細菌やウイルス等に警戒が必要だ』
自分の身体が赤の他人に調べられているのに、不思議と嫌悪感が出てこない。
もう自分と身体が別物だと認識してしまっているのだと。
いろいろと身体が調べられている間に、自室と病院を何度も瞬間移動のように往復していた。
他の場所には瞬間移動できないので、思い出深い自室と身体のある場所に移動したいと思えば行けるようだ。
理解すれば始めは、便利だと思っていたが飛べる場所が2箇所だけ歩いて移動できるが少し移動しても身体のことがまだ気になり瞬間的に戻ってしまう。
これは、身体が火葬されないことには自分に自由行動がとれないのではないだろうか?
身体が燃やされた後の遺骨にも飛んでしまうのだろうか?
今後の自分の動向が気になりつつも自由に動けることになったので病院を探索し始めることにした。