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三国志のこんな人物  作者: 渡辺仙州
33/44

第33話 王粲《おうさん》:魏の制度制定をつかさどった人物

 王粲おうさんは字を仲宣といいます。

 若いころから才能にすぐれており、当時名高かった蔡邕さいよう(蔡琰の父)に高く評価されていました。

 

 十七歳のころに司徒に招かれ、黄門侍郎に任命されましたが、長安が戦乱であったことから就任せず、荊州へ向かって劉表を頼りました。

 しかし劉表は、王粲はやせ細っていて風采が上がらないのを見て、あまり重用しませんでした。


 劉表が亡くなったのち、王粲はその子の劉琮りゅうそうに、曹操に降伏するようすすめます。これによって曹操に認められ、そのもとで昇進していきます。

 魏で新しい制度を制定するときには、王粲がかならずそれを主宰しました。


 建安二十一年(二一六)年に呉の討伐に従軍しましたが、翌年道中で亡くなりました。四十一歳でした。

 

 王粲の特徴といえば、その優れた記憶力でしょう。

 石碑をひと目読んだだけで、一字一句間違えずに暗唱することができました。また対戦中の囲碁の盤面も、ひと目見ただけですべてを覚えて再現できたそうです。

 さらには計算や文章をつくるのもうまく、書いたものは手直しが不要なほどだといいます。

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