春風との約束
私は春に風と約束した
私は春に風と約束した 桜の木陰で空を見上げて小さな声で
「また、会おうね…」
僕は窓から見える桜の木にいつもこう話しかける
「元気ですか?」
僕がそう言うと風が吹くまるで声を手紙にして送ってくれるかのようにして優しく花びらを揺らす。
「私は元気だよーー!」
空に向かって叫んでみる きっとこの気持ちが届くと信じて。
叫んだあとに目を閉じて風を感じる、君が隣にいる事を風に触れ木に身を委ねて…
僕は目を瞑る、自分の意思ではなく白い人に光を閉ざされる
私は心で囁いた、小さくとも君に届くように…
待っててね…