0話 いきなりだけどバトルです!
ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア、ハア……………………
暗闇の中、自転車をとばす少女
後ろには黒い人影
こっちはペガサスウィングを使って瞬発力や跳躍力等の運動神経を大幅強化してるにもかかわらずそれ以上のスピードで一歩、また一歩と影は近づいてくる。
…………た………………ん…………た………ん……たーーん…たーんたんたんたんたんたんたんたん
「ひぃっ」
もう数メートルといったところか、足音が大きくなり同時に心臓の鼓動も大きく、そして早くなっていく。
たんたんたんたんたんたんたたたたたた・・・・・・・・・・・・…………………ふっ
足音が急に離れ自分の足音だけがあたりに反響しきこえてくる。
もう追ってはこなくなったのかと振り返るがそこには月夜に照らされたアスファルトしかなくだれもいない。
背中に持ったライトシールドを展開しあたりに保護障壁をつくる。
状況を確認しようとまわりを見渡したが
「どこだ?ここは………」
パッと見は住宅街
しかしよく見るとすべてが同じ家
たんたんたんたんたんたんたんたたたたたたたたたたたたたたたたたた
また同じ足音が近づいてきた。
周りを見渡し姿を確認しようとするが姿はなく音だけがものすごいスピードで近づいてくる。
たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた
あとほんの数メートル。
キューーーーーールルルルルキュイーーーーーー
保護障壁を最大級にまで高め攻撃に備える。
が
ザクッ
胸に冷たい感触がはしる。
後に続く燃えるような感触とのどに詰まる血の感触から自分が刺されたことに初めて気が付いた。
「ぐっっぐはぁぁっ!!」
「なっなに…が…」
意識が遠のき体との感覚がはなれていく……………………。




