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可能性の残滓  作者: ヴぁんぴーる
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未来の喪失

Twitter企画、「新能と元能」のとあるキャラクター目線の小説です。

企画主さんからは許可を頂いています。

2日目


とりあえず体力を付けるためにトレーニングをしようと思う。と言っても、何をするかはさっぱりだが…筋トレ、だろうか。

元々、人と話すことは苦手だったからか、未だにこの軍には馴染めそうにない。今日、コミュニケーションが云々とは言うが…まぁ何とかなるだろう、と思う。


それはそうと、得物の吟味もしなければならない。演習所に行けばひと通り武器は揃っているようだが…銃が主なのだろうか…しかし使い回すには如何せん技量の問題が…

…これは明日辺りに調べておこう。一度にやろうとするとろくな事は無い。二兎追うものは一兎も得ず。しかし兎は待ってくれないだろうなぁ…


今日はトレーニングしたら、もう寝てもいいだろう。



3日目


早朝、倉庫に忍び込んで武器探しをした。

最初に見つけたのは、手軽に取り回せる拳銃…ぐろっく、というのだろうか?

銃の種類はよく知らない。撃ってみたかったが、いくら手軽とは言え、火器は火器。素人が扱うものではなさそうだったので候補から消した。

剣の類もあったが、魔法軍に剣で対抗する、などという人は居るまい。居たとしたら、私はその人に賞賛を送りたいと思う。これも候補外。

槍…もあったな…リーチは長いが的確に突くには少し不安がある。一撃も威力が弱そうだ。

他にも探してみたりはしたが、どれもイマイチピンと来なかった。得物はあとからでも大丈夫…なのだろうか。少し不安だ。

この後、結局得物は諦めて、トレーニングをこなし、現在、寝る前にこれを執筆するに至っている。

武器に関しては、誰かに質問した方が良いのだろうか。しかし、誰に?どうやって?

…コミュニケーション能力の不足につくづく嫌気がさす。


4日目


早起きは三文の徳、とは言うが、まさにその通りだった。ちょうどキッチンに1個、シュークリームが置いてあったのだ。置いてあるなら、食べても文句は言われまい。久々の甘味である。

それはともかく、もう一つの収穫もあった。得物だが、倉庫で大振りのハンマーを見つけたのだ。近接武器だが、リーチは長く、内部改造も施してある。上手くいけば、魔法に対抗し得るかもしれない。

そう思い、部屋に持ち込んで来たが…大丈夫だろうか。後で、演習所で試してみよう。


5日目


早速ハンマーを使ってみた。手応えアリ、順調ナリ。これなら私でも使えそうだ。

機能に少々不安は残るが…少しいじれば大丈夫だろう。

実のところ、ここに入ってから機械の事について学び始めたのだ。書物が沢山あったし、種類に困りはしなかった。

これで、ある程度は大丈夫そうだ。あとはみんなに追いつくだけだ。


6日目


特に記すべきこと無し。順調だ。早く強くなりたい。


7日目


…どうしよう、部屋が、部屋…

いや、確かに私にも非がある、非があるが…いくら何でもGは無理だ…思わずハンマーで叩き潰してしまった…最近掃除をしてなかったせいか…

後処理は…したくない…が…人に頼むにしろ、虫ごときで恐れをなすのは流石に恥さらしか…

大人しく掃除しよう…


8日目


ハンマーは昨日を使って念入りに洗った。部屋も掃除した。完璧だ。これでしばらくはあいつの姿を拝まずに済みそうだ。

それもそうと、最近ハンマーの威力に少し物足りなさを感じてきた。やはり素人の腕では難しいのだろうか…

明日辺りに、また部屋にこもることにしよう。


日目


いま は なん に ち ?

あっ ぃ だ れか


たすけ




ぁたしは しに たく なぃい…

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