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裏表のある勇者と旅してます  作者: 玉川露二


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サンシラ国の恐ろしい存在

ジリスが個人的にホテルまでやって来て、そして国同士の諍いを起こさない方法としてサンシラ国の恐ろしい存在を使う方法を思いついて、実際にそれを決行したのが一昨日の話。


結果子供たちは恐ろしい存在の手によりカドイアから解放され、逆にカドイア兵たちは恐ろしい存在に恐れおののき逃げ出し、カドイア国城内にいた若き王も心が折れて今までのことをサンシラ国に正式に謝罪しあの恐ろしい存在をどうにかしてくれと泣きついた。


そのサンシラ国の恐ろしい存在というのが…。


「まさか子供たちの母親だなんてな…」


アレンが苦笑いでハロワから手に入れた報酬を書き込みながら呟いている。


そう、ジリスが考えついた案は「子供たちの母親ら自身に激しく抗議をさせる」というものだった。


昨日、ジリスが母親たちから聞いてそれをまとめた話を報告されたのよね。


まずジリスはお城に戻ると私たちから聞いた情報を国王に全部伝えたてから提案した。


「しかし戦争をわざわざ起こすのもどうかと思いまして。それに相手はまだ世の中が分からん若造。どうでしょう、サンシラ国の恐ろしい存在…母親らに激しく抗議させて一度心を砕くのは?」


そんな馬鹿な考え、国王が受け入れるものかよってサードはジリスが帰ったあと毒ついていたけど…。


「ダッハッハッハッ!何だその案は!面白いやってみよ、あの若造に兵士らにも我が国の国民は男女問わず恐ろしいことを思い知らせてやれ!イーヒヒヒ、いいかやるからには全力でやるのだ、そして報告は全て私に余すとこなく教えるのだぞ!よいな!」


楽しいことに目がない国王は大爆笑しながらすぐさま許可を出して、私たちからの報告と一緒に国からの通達が国中に発布された。


『…であるからして、カドイア国に抗議したい女は三日後の朝六時に通行手形を持ち、カドイア国の国境に立っていること。戦争を想起させない程度の武器の携帯を許可する。防具はしっかり着てくること』


その三日後の朝。


包丁、フライパン、金槌、裁断バサミ、(くわ)、こん棒、鉄シャベル、杭、農業用フォークなどを手に手に、頭には冑、体には鎧、足や腕にも防具をまとった女性たちが国境に集まった。


中にはお婆さんもかなりいたようだけど発布された内容には女としかなかったから、とにかく抗議したいというサンシラの怒れる女性たちが大量に集まったって。


そんな女性たちの先頭にはサンシラ国の一番大きい市の市長の娘…子供は九歳、少し前に息子が故郷を離れて少しばかりの若い母親が立って先導した。


そんな出で立ちのサンシラの女性たちがカドイアに入ろうとすると、カドイア国境で通行手形を拝見する兵士らがストップをかけた。


そりゃあ当たり前。


すると市長の娘は背丈よりも大きい棒(旦那の槍の刃の部分を取ったらしい)を石畳が弾け飛ぶほど地面に叩きつけて怒鳴ったって。


「私たちは通行手形を持っている旅行者よ!?それなのにここを通さないつもり?さっさと拝見して通しなさい!」


後ろからも女性たちはそうだそうだと手に持つ物を振り上げ抗議した。


国境の兵士が対応に困っていると、国境付近に常駐してサンシラ国に進行する機会を伺っていたカドイアの兵士たちは武器を見せつけながら女性たちをからかうように脅し、近づいてくる。


すると女性らは一斉に隊列を組んだ。


盾を持った女性らが前にザンッと立ち並び、その後ろから長い杭や農業用フォークを盾の隙間から突き出し、その後ろには槍投げのフォームで棒を向ける女性が立ち並んだ。


「進めー!」


女性らはカドイア兵に向かって一斉に進軍し始めた。


女なんだから武器を見せて脅したら言うことを聞くだろうくらいに考えていたと思われるカドイア兵士たちは、急に統率の取れた動きで迫って来る女性らにパニックになってバラバラと逃げ出していったって。


そして駐在する兵士らに見捨てられ取り残された国境を守る兵士たちは、戦闘モードで自分たちを睨みつける女性たちを前に命の危機を感じたようで、ブルブル震える手で通行手形を拝見して全員を通したと。


そうやってカドイア国に入った女性たちは二手に分かれた。

足腰が丈夫な体力のある女性たちは子供たちが監禁されているカームァービ山の禁足地(きんそくち)近くの神殿に。残りの女性たちはカドイア国の若き王がいる城の前に。


カームァービ山に登り、子供たちが監禁されている神殿を見つけた市長の娘は、


「あそこよ!進め!」


と怒鳴ると、後ろに続いていた女性たちは、「おおー!」と甲高い雄たけびを上げて猛スピードで突き進んでいった。


神殿周りの警護をしていたカドイア兵たちは驚きながらも、


「止まれ、止まれ!止まらないと槍で串刺しにするぞ!」


と隊列を組んで怒鳴りながら槍を一斉に女性らに向けた。だけど…。


「倒せー!」


「おおー!」


槍を向けても手に手にハサミだのこん棒だの包丁だののお粗末な武器を持って突き進んでくる女性たちの勢いに、えも言われぬ恐怖を感じたのか残り百メートルまでの距離になったらカドイア兵たちは尻もちをつき転びながら叫び声を残して逃げていったって。


神殿の中には新しく作られた鉄の柵が設けられていて、子供たちが入っていた。


その中には市長の娘の息子もいたらしく、驚きながらも駆け寄ってきた我が子に市長の娘は、我が子、そして中にいる少年たち全員に向かい腹の底から怒鳴りつけたという。


「何を大人しく座っているの!それでもサンシラの男か!戦え!この腰抜けども!」


一方お城に向かった女性たちはというと、お城を取り囲んで若き王を外から罵倒(ばとう)し続けたって。


「お前はサンシラ国を敵に回したいのか?子供をさらうとはなにごとだ!それでも人の心があるのか!」


最初は女性たちを止めようと怒鳴り散らしていたカドイア兵士たちは、


「考えなし!無能!役立たず!お前の代で国は滅ぶだろうさ!」


と若き王を次々罵る言葉に段々と吹き出して、ゲラゲラ笑い転げながら女性たちと一緒になって「そうだそうだ!」と罵倒の輪に加わったって。


次第にその輪の中に兵長が加わり、隊長も駆け足でやってきて、近衛もシレッと混じりだし、気づくと大臣もちらほらと加わってたとか。


武装したサンシラの女性たちを恐れ家の中に隠れていたカドイア市民もその騒ぎが面白いと思ったのか、罵倒の輪にぞくぞくと混ざり始めた。


「サンシラ国を敵に回す馬鹿がいるか!アホか!子供をさらうなんてなんて男だ!それでも王のやることか!市税が高い!若くて綺麗な女ばっかり城に雇ってんじゃねえ!…」


それもサンシラ国の楽団の女性たちが竪琴を弾きながらいい声で節をつけて若き王を罵倒する歌を即興で作ってみせるとカドイアの人たちも大喜びでそれに続いて歌いだすやら踊り出すやら…。


そんな大騒ぎの声は城の中にも良く聞こえたみたいで、延々と続く自分を罵倒する歌と笑い声にカドイアの若き王は心打ち砕かれたらしい。


ポロッと一通の手紙と一緒に使者が早馬でサンシラ国にやって来たって。


『此度の事、誠すまぬことをした。ただこちらの国には川も支流ほどしか流れておらず作物の実りがよくないためどうしても川が欲しかったのだ。しかし王としても人としても非常にふさわしくない事をしたと今では思っている。

許していただけるならば、今すぐにでもサンシラ国の女たちを引き取っていただきたい。城の外では未だに我が国の兵士と国民がサンシラの女と一緒になって私を罵倒し続けて祭り状態になって騒いでいる。頭がどうにかなりそうだ…』


そんな嘆きの言葉が延々と続く内容の手紙が届けられると、サンシラ国国王は悠々と手紙と共に使者を送り返した。


『此度の事、誠に遺憾(いかん)の意しか出ない出来事でありました。しかしあなたはまだ若い。これからは周りの意見にも耳を傾け、本当にこの指示でいいのかもう一度考えてから行動なさるがよろしい。

私たちサンシラ国はいつでもあなたの隣から見ていますよ』


最後の一文はあなたの成長を見守っていますとの優しさで言っているのか、いつでも隣から見張っているからな、と脅しているのか分からないけど、全部丸く収まった。


子供たちは再び自分たちで生活を送る旅に戻ったし、サンシラ国の女性たちも子供たち全員がサンシラ国に戻ったのを確認したらさっさと自国に戻ってきた。


カドイア国の若き王は今回のことで自分のしていることのほとんどが悪政で人望もないのが分かって、サンシラ国王はカドイア国に一つ貸しを作った。


…そういえば、解放された子供たちの中にヒトヌスとグループを組んでいた子供たちがいたのよね。


遠くからサンシラ国に戻る子供たちを見ていたらヒトヌスから聞いた容姿に当てはまる子供たちが居て、もしやと近くに寄って声をかけたらやっぱりそうだった。


その中のしっかりとした顔つきのフェリアヌス…ヒトヌスを蹴り飛ばして助けたリーダー格の子は、ヒトヌスの無事を聞いたらホッとした表情を浮かべていた。


「けど探してももうどこにいるのか分からなくて…」


私がそう言うと、フェリアヌスはしっかりと顔を上げて答えた。


「構いません。ヒトヌスは自力で逃げ切って今は自分の足で生活を送っている、それだけです」


後ろにいた華奢な体つきで綺麗な顔立ちの男の子…ヴァンスという子も、


「僕たちもヒトヌスぐらい身が軽ければ捕まらずに逃げられただろうけどね」


と言っていて、一番背の低い病弱そうな子…ハリワヌスは、


「けどお母さんたち怖かったよね。助かったんだけどさ」


と自分より背の高い弟のバジリスを見上げると、バジリスは、


「つーか大人たちに助けられたから一人前になるの遠のいちまったな。あーあ、何歳まで家に帰れねえのかなー」


と口をとがらせて憮然(ぶぜん)とした表情を浮かべていた。


そしてその皆がガウリスを見つけると大はしゃぎでガウリスを取り囲んだ。ガウリスは子供たちからかなり慕われてるみたいで皆があれこれと話しかけ続け、ガウリスはニコニコと微笑みながら皆の話を聞いて、神の祝福をしてそのまま別れてた。


そうしてハロワから報酬も受け取り外に出ると、アレンはポツリと呟く。


「けどサンシラ国の女の人って強いよな…。ろくな武器持たないまま槍持ってる兵士に突っ込んでいったんだろ?」


アレンがいうと、ガウリスはおかしそうに笑った。


「当たり前ですよ、我々サンシラの男を産んだのはサンシラの女性なのですから。男よりも強いに決まっています」


「ガウリスのお母さんもそんな感じなの?」


私が聞くとガウリスは頷く。


「いつまでも一人前と認められないと嘆いた手紙を一度送ったのですが、それに対して人づてに『そんな軟弱なことを言う男を産んだ覚えはありません。いっそ殺しに行きます』という伝言を受けました」


「…俺、それ母さんに言われたらショックだなぁ」


アレンは何とも言えない表情で言うと、ガウリスは微笑みながら言った。


「私の母は優しいですよ。実際に私の前に訪れませんでしたから」


…その伝言の後に本当に目の前に現れる母親がいるの?


そんな疑問が湧いても、その返答を聞くのが怖いから私もアレンもそれ以上何も聞かない。


「勇者御一行様」


声がかけられた。全員でそっちを見ると、そこにはジリスがいる。相も変わらずの威圧感のあるオーラと鋭い目つきだわ。


「これからガウリス様の故郷に行くのでしょう、よろしければこれをお使い下さい」


ジリスがその場から一歩横にずれると、ジリスの後ろには立派な馬、身なりの良い御者が座っている豪華な馬車が停まっている。


「…それは王室の馬車なのでは?」


一目見て呟くサードにジリスは鋭い目で告げる。


「いいえ、あれは個人的に私が王からお借りしたものです。国王様は勇者御一行に大変感謝しているとおっしゃっておりましたが…、この馬車は私が個人的に借りて、個人的に使うので、王室の紋章は隠しております、紋章さえ隠せば、高級な馬車と同じですので、国の意思とは一切関係ありません。そうでしょう?」


言葉をわざとらしく一つ一つ区切りながら言うジリスにサードはおかしそうに口元を歪めクスクスと笑っている。


「そうですか。ではあなたが個人的に王から借りたこの馬車、ありがたく使わせていただきましょう」


「ぜひそうしていただきたい」


ジリスは軽く頷いた。


御者が馬車の扉を開け、軽く会釈しながら中に入るよう手を動かすから、サードを先頭に皆が馬車に乗り始める。


「エリーさん」


馬車に乗ろうとするとジリスに声をかけられた。振り向くと、目の前に袋に入ったものが差し出される。


「プレゼントです。もう会えるかどうかわからないので」


「えと、…ありがとう。開けてもいい?」


ジリスを見上げながら聞くと、ジリスは私から視線をゆっくり空に向け、片手で顔を押さえる。


「恥ずかしいので私のいないところで開けてください」


…。ジリスの耳、真っ赤だわ。

ずっと威圧感があって怖いと思っていたけど結構可愛いのね、この人。


「私も何かお返ししたいわ」


「サインをいただきました。あれだけで十分です」


と顔を逸らしながらそっとその場を離れて、御者に、「頼む」と一言いって馬車から少し下がる。


「色々とありがとう。いずれまた会えたら」


ジリスに声をかけて馬車の中に入って座ると、御者が定位置に腰かけて手綱をパァンッと馬に叩きつけ、馬車は動き出した。


窓にはレースがかけられ外から中の様子は見えないようになっている。ガウリスはレースを片手で上げてジリスに頭を下げ、サードも頭を下げて、アレンと私は手を振った。


ジリスは微動だにせず馬車を見送り、その姿は小さくなって見えなくなっていく。


「…あのジリスって野郎、中々楽しい奴だったな」


サードが裏の表情になって笑っている。サードがこんな短時間で人を気に入るなんて珍しいわ。


そう思いながらジリスからもらった袋を開けて中身を取り出した。


「わあ…可愛い」


髪につけるピンだわ。キラキラした丸い飾りがついていて、馬車の揺れで飾りが揺れて可愛い。


「何それ」


アレンがすぐさま気づいて覗き込む。


「さっきジリスに貰ったの。もう会えるか分からないからって」


可愛いからさっそくつけようとすると、サードの視線とぶつかった。


ん。この目は…私が髪を触ろうとして、サードに手をひねり上げられるパターンだわ。


そう思うとイラッとして、


「何よ、髪に触るなとでもいいたいの?」


とケンカ腰で言う。


サードは真顔でピンを見て、私の手からガッとひったくった。


「あっ」


何するの、と言おうとするとサードが私の顔にかかりそうな脇の髪の毛をつまみあげて、顔に刺すつもりかと思うスピードでザンッとつけた。


「ちょうどそこに何か欲しかったんだ」


「…」


それなら普通にそこにつけろとか言えばいいのに…。何なの?一瞬目を突かれるかと思った…。


「エリー余計可愛くなったなぁ。なぁガウリスもそう思うだろ?」


「ええ」


アレンはピンを触り、おかしそうに笑う。


「よっぽどエリーのこと好きだったんだなぁ。あの怖い顔と迫力でこんなに可愛いやつ買ってさ」


するとガウリスは少し口をつぐんでから、悲し気に微笑む。


「おそらくジリスさんの初めての恋人とエリーさんがどこか似ているんですよ。故郷から出ていた時に旅をしている彼女と出会って一人前になったら結婚する約束をしていたらしいのですが、その前に彼女は病気で亡くなってしまったそうで…。

彼女も金の長い髪で魔法が使える魔道士だったそうです、もしかすればエリーさんの噂を聞いると彼女が遠くで生きて活躍しているような感覚になっていたのてはないでしょうか」


そんな過去を持ってる人だったの。


そうなると色んな感情で胸がギュッと締めつけられる。

本当はこういう髪飾りはその彼女にプレゼントしたかったはず、なのにその彼女が受け取るはずのものを私がもらってしまって…。


でももし…ほんの少しでも彼女にしてあげたいことができてジリスは心が軽くなったかしら、それだったらいいのだけれど。


「可哀想にな、外見に騙されてこの女の本性も知らず…」


サードがどこかを見ながらぽつりとそんなことを言うから私は躊躇(ちゅうちょ)なく杖でサードの足の甲をドッと突いた。


そこから私とサードがダンッと足音も荒く立ち上がり喧嘩が始まる…!


「どうしました!?」


と、中の異様な雰囲気を察したのか御者が慌てて中の確認をしにきた。


「いいえ何もありませんが。エリーどうしました一人で立ち上がって」


サードはいつの間にやら座って優雅に微笑んでいて、私が奇行をしているかのように言い放つ。


この野郎…!


イライラしながら私は座る。

そして私が座ったのを確認すると、馬車は再び出発した。

カドイア国の若き王の書いた手紙はこれを参考にしました↓


「ソメコとオニ」斎藤隆介(著)滝平二郎(絵)


〜〜

ついでにスパルタでは傷を負って逃げ戻ってきた息子に対し、母が「この腰抜けが!」と槍をぶん投げ突き殺したみたいな不穏エピソードをどっかで見たか聞いたかしました。

日本の戦国時代でも息子らに対し「どっちか死んでくればよかったのに」と言った母もいるから戦いの続く時代はそんな感じなんでしょう。

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