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裏表のある勇者と旅してます  作者: 玉川露二


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戦争を起こさないための知恵

ジリスがやって来てから更に三日後、サードとガウリスは戻ってきた。


で、すぐ二人に伝えた。二人が居ない間に国の関係者である近衛隊長がやってきた話を。

国の関係者がやって来た話にサードは警戒の表情で聞いていたけど、国の関係者としてじゃなくて個人的に私とに会うためにやって来たと知るや「なんだそりゃ」と気が抜けていた。


それにジリスが言っていた通り私たちに入っていた依頼は国とは関係ない市民たちからの依頼だったのよね。補足程度にそのことも伝えておく。


「ならいいんじゃねえの、受ければ。金が入るに越したことはねえ。ガウリスの装備も揃えたことだしな」


「またこのような物を買っていただいて…」


今までガウリスはサンシラ国に入ってから買ったシャツと、この国では一般的な白い布を体に巻き付けて完成する服装でいた。

どうやら私たちから離れている間にガウリスが船で失ったのと同等の防具と武器、盾をサードは買い与えたようね。


っていうかガウリス。

ガウリスはお金を使わせてしまったって申し訳なさそうな顔をしているけどね、そもそも装備品を失くした原因を作ったのはドラゴンに変化させたサードなんだからね?

ガウリスはそんな顔する必要なんてないのよ。


「とりあえず近衛隊長…ああ、ジリスっていうんだけど、サード抜きで決められないぐらいしか言ってないぜ。隣の国の兵士が子供をさらってるってことも何も言ってないけど、それで良かった?」


アレンが食堂の人から差し入れでもらった葡萄酒をサードとガウリスにつけると、サードはすぐさま注がれた葡萄酒をあおる。


「どうせすぐに人買いは関係ないって分かるだろ。俺らでもすぐ分かったんだ」


「けど五日間もどこ行ってたんだよ」


アレンが聞くと、ワインを飲み終わったサードはテーブルの上に陶製のコップを置いて、


「サンシラ国のガキを監禁できそうな場所、それとカドイア国」


その言葉にアレンも私も驚いて目を見張る。


「カドイア国に!?わざわざ!?」


驚きのあまり私が立ち上がって言うとアレンも、


「ウソだろ?ここからカドイアに五日で行って戻れるの!?」


と驚きの声を上げている。


「んな細けえこたあいいんだよ。ガウリスの言ってた場所は空だったから、カドイアに直接行くのが早えって踏んだんだ」


サードは話しながら荷物入れから何かを取り出した。

それは一枚の紙きれで、私たちに見せるようにテーブルの上にダンッと乗せる。


私とアレンはお互いに頭を寄せてその紙を覗き込むと、乱雑な文字で何か書かれている。


えーと、なになに…?


『私、カドイア国二番隊分隊長所属、ドレシズ・モールはサンシラの子供をさらい、なおかつ監禁したことをここに認めます。この度の事、王の命令とはいえ非常に申し訳なく…』


私たちはその手紙の出だしを見て、同じタイミングで顔を上げてサードを見た。

サードは楽し気に口元を歪めながらニヤニヤと私たちを見ている。


「適当にカドイア国の兵士を引っさらって、何もかも白状させた。ついでに文書を書かせた。ガウリスにこの格好させてサンシラ国の兵士だっつったら信じてやがんの」


サードはゲラゲラ笑いながらその手紙をひったくって、荷物入れに入れ直す。


ガウリスをチと見ると、ガウリスは何とも言えない表情で微笑んでいる。


きっと嫌と言えなくて、良いようにサードに使われたんだわ。ガウリスは私みたいにサードに反抗しないから。


「悪いことするなよ、一応勇者なんだからさ。バレたら大変だぜ?」


アレンはやんわりと注意をすると、サードは鼻で笑った。


「俺が自分の正体晒すヘマをすると思ってんのか?」


…そう言われると誰も何も言わない。


「しかし子供たちが連れ去られた先も分かったので、結果的には良かったのだと思います」


サードをかばうようなことを付け足すようにガウリスは言う。でもそれって結果にたどり着くまでの手段は良くなかったって言ってるも同じなのよ。


サードが居なくて私は平和な時間を過ごしていたけど、ガウリスにとっては大変な五日間だったんだわ。可哀想に。


そう考えながら、一瞬頭の中が静かになる。


そこでふと気づいた。

今ガウリスが重要なこと言ってた気がするって。


私はガウリスに目を向ける。


「ねえ。今子供たちの連れ去られた先が分かったって言った?」


「はい。サードさんが…何と言いますか、その文章を書いた兵士に色々と聞いて…」


ガウリスはゴニョゴニョと言葉を濁しながら頷く。

見た感じ口にできないことをサードはしたようだからあまり突っ込んで聞かずに、


「こんな早くに見つけられたなんて、すごいじゃない!」


と言うとアレンも詳細を聞こうとせず、


「どこなのそれって」


と、地図をテーブルの上に広げる。サードは地図に体を寄せて、指をある所にトン、と置いた。


「サンシラ国とカドイア国の国境、禁足地(きんそくち)の近辺。ここにカドイア国の使われてねえ神殿があるらしくてな。ガウリスが言ってただろ?昔捕虜を捕らえるための場所があったってよ。

それと同じように向こうにもそういう場所があった。しかもこのサンシラ国は神との距離が近いってロッテが言ってただろ。その分この国の奴らは大人からガキまで信仰心は(あつ)いわけだ」


頷いてサードの言葉の続きを促す。


「カドイア国の兵士はガキをさらってその神殿に入れる。そんでカドイアの神官を使ってこう言ってたらしい。『ここはカドイア国の聖域だ。この神殿より外に出ればカームァービ山におわす神から天罰が下ってこの世から消えるだろう』ってな。

そう言われりゃ信仰心の篤いガキ共は天罰を恐れて逃げ出せねえ。特に今はガウリスがカームァービ山で行方不明になってんのは噂になってるから真実味も十分にある。そうしてるうちにカドイアは無能な王の目をかいくぐって着々とサンシラ国への進行準備をしてる…」


サードはそう言いながら身を起こしてふんぞり返った。


「…とまあ、ここまで分かったわけだ。ちょうどよくガキ共の救出依頼が来てることだし、あとはハロワにこのことを全部言っときゃ金がもらえるな」


「サードそれ…」


アレンは何か言いかけたけど一旦口を閉じかけ、それでも黙っていられなかったのか続けた。


「それそのまま報告したらさすがにカドイアとサンシラの間で戦争起きるんじゃねぇの?今も緊迫した状況なんだぜ?」


サードは興味なさそうに吐き捨てる。


「俺らに来た依頼はガキ共をさらった奴らの調査手伝いだろ。そのあと国同士がどうなろうが知ったことか」


ガウリスの故郷のことなのにばっさり切り捨てんじゃないわよ。


「ガウリスの故郷のことなんだから、もっと真剣に考えたらどうなの」


黙っているガウリスの代わりに文句を言うと、サードは面倒くさそうに私を見た。


「大昔からサンシラ国は勝ち続けてんだ。今更負けるわけねえだろ」


「わざわざ戦いの火種を撒くようなことを言わなくてもいいんじゃないかって言ってんのよ」


「何言ってんだ、嘘の報告でもしろって言うのか?」


よく言うわ、いつも嘘をつき続けているくせに。


そんな見下げた考えが顔に出ていたのか、サードがイラッとした顔になる。しばらく睨み合っていると、ふふふ、とアレンが嬉しそうに笑い始めた。


「いやぁー久しぶりだなぁ、このギスギスとした感じ」


…何を楽しんでいるの、アレン。


見ると私だけじゃなくてサードも気が抜けたみたいで、一つ息を吐いてからアレンを向いた。


「…その近衛隊長とやらは個人的に動いてんだったな?」


「うん。エリーの大ファンらしくてさ、わざわざ会いに来たみたいだぜ。こんなパターン初めてだから笑っちゃった。だってあんなゴツい人が…」


アレンは笑いをにじませながら言うと、サードはチラと私を見てポツリと呟く。


「外見に騙されて…」


「それどういう意味よ」


「じゃあエリーが呼べば国とは関係なく個人的にここまで来るってことだ」


私の言葉は無視してサードが言うとアレンも、


「まぁ時間作って来るんじゃね?エリーが呼べば」


と頷き返す。


「じゃあエリー、呼んで来いよ」


サードが私に向かって簡単に言ってくる。でもそんな簡単の話じゃないでしょ。


「どう呼べって言うのよ、私たちは国の関係者には近寄らないじゃない。向こうは近衛なんだからお城の中にいるのよ」


「ハロワ経由で頼めば来るんじゃねぇかな。ジリスもハロワにどんな依頼が来てるか把握してるみたいだったし」


そのアレンの言葉にかぶせるようにサードは私に言う。


「じゃあエリー、ハロワ行って呼んで来いよ」


腹立つ…。


やっぱりサードが傍に居るとイライラするわ。


ともかくサードに言われた通りハロワに行こうとするとアレンも一緒について来てくれて、まずはサンシラ国市民からのまとまった依頼を受けると申請した。

ついでにジリスと個人的に連絡を取ることは可能かと聞いてみた。


「直接の連絡は難しいと思いますが、とりあえず手紙を送っておきましょうか?今から城へ書類を送るところなので」


「じゃあエリー書いたら?エリーが書いたほうが効き目あると思う」


アレンの言葉で私は曖昧(あいまい)な顔で頷く。


手紙を書くこと自体は苦じゃないけど、ああやって大ファンって言われるとなんともこそばゆくて、本当に私が書いた程度で効果があるものかしらと何とも言えない気分になる。


まずこの前と同じように国とは関係なく個人的な理由で来てほしい(むね)を書かないといけない、それにお城あての書類も準備が終わっているようだから手短にと、ササッと書いた。


『ジリス様。国とは関係なく個人的にお話をしたいと思っています。以前お会いしたホテルの一室にてあなたをお待ちしています。エリー』


その場で職員に渡すと封筒に蝋で密封してから出発していった。すると早いもので午後に近衛隊長からハロワ経由でホテル宛てに手紙が届けられた。


『エリー・マイ様。内容了解いたしました。しかしながら日中は忙しいので日暮れ後に伺います。それとあの文面は色々な誤解が生じますのでもう少々書き方にお気を付けください。知っています通り国内が慌ただしく本日は私一人で向かいますが、どうぞアレンさんも共にいるようお願い申し上げます。サンシラ国近衛隊長ジリス』


ジリスからの手紙を見たサードは意味が分からなそうな顔で、


「どんな内容の手紙送りつけたんだよ、お前」


と聞いてきて、


「二行程度に要点をまとめただけの普通の手紙よ」


と私は返す。


そして日も暮れて手紙の通りジリスは一人でやってきた。

相も変わらず鋭い目つきに威圧感のあるオーラ、それに国と関係なく個人的に来ているはずなのに鎧兜に槍に盾という重装備のままで。


そんなジリスは私たちの待つ部屋に入って鋭い目つきを私たちから横にスライドすると、驚いた顔で声をあげる。


「ガウリス様!?」


ガウリス…()!?


私たち全員がガウリスを見た。


ヒトヌスだけじゃなくて、近衛隊長からも様づけ?ガウリス、あなた何者なの…!?


ジリスは(かぶと)を取って、その場に膝をついて頭を垂れる。


「ガウリス様、御無事で何よりです」


「あの、おやめください…」


当のガウリスは恥ずかしそうに手を振ってやめさせようとして、ジリスは鋭い目つきで睨みあげるように顔を上げる。


「しかし今までどうしていたのですか?山で遭難しているものと思っておりましたが…」


「えーと…」


口ごもるガウリスにジリスを交互に見ていたアレンは、我慢できなかったのか話に割り込む。


「何?二人とも知り合い?」


ジリスは立ち上がって、冑をかぶり直しアレンの質問に答える。


「私の知り合いであり恩人です。学の無い兵士だった私に文字や言葉遣いなど一から丁寧に教えて下さいました。おかげで今は国王の身辺にいられる身分にまでなれたのです」


そう言いながらどこか自慢するように続ける。


「ガウリス様は身分を問わず神殿に訪れ悩む者に大変親身にお話なさいますから、我が国王も目をかけてゼルス神殿の次期大神官にと望んでおられています。ガウリス様はこの国の宝とも言えるお方なのですよ」


近衛隊長の恩人、国王から目をかけられている、次期大神官を望まれている、この国の宝…。


こんなにも褒め称えられるなんて…。もしかしてガウリスは普通に過ごしていたら会えるかも分からないくらいすごい存在なんじゃないの?


でもそんなジリスの褒め称える言葉とは裏腹に、珍しくガウリスは渋い顔になってボヤくように返した。


「私は大神官にはなりませんよ」


それを聞いたジリスは薄ら笑いを浮かべた。…いや…もしかしたら本人的には微笑んでいるのかも?

ともかく悪い笑顔でジリスはガウリスに声をかける。


「何を仰います、あなたの父もそれを望んでおられるではないですか」


「…」


ガウリスは何も言わず、余計渋い顔になって黙り込む。

ジリスはそんなガウリスの顔を見て口を一直線に引き結んで、


「失礼、話が脱線しました。しかしこの国に居るのならばなぜ無事だと知らせを神殿に送らないのですか?ガウリス様が行方不明になって三ヶ月以上たっているので禁足地に赴いてそのまま神になったのではという話も浮かび上がっていますよ」


「何を…!」


ガウリスが驚きの声を上げる。


「今頃神の一員に名を連ねているかもしれませんね」


ジリスはクックックッ、と低く笑う。どう見ても悪役のような笑い方だけど、これがジリスの普通の笑い方なのね、多分。


ジリスはそこで私たちを向いて、サードに手を差し出した。


「長々とお待たせしました。サンシラ国近衛隊長、ジリスと申します」


サードもその手を握り返す。そしてやっぱりジリスとの握手は痛かったのか握手したあと軽く手を振り、


「初めまして。少し前に来ていただいた時にはお会いできず申し訳ありませんでした。しかしガウリスと知り合いだとは思いませんでしたよ」


とそつなく返す。


「私もガウリス様が勇者御一行と共にいるとは思いもしませんでした」


サードは頷きながら座るように手で椅子を指し示して、前回と同じようにジリスは槍と盾は手放さないまま椅子に座る。

初対面の時は武器を持ったままだから脅されているのかと思ったけど、ジリスにとってはこれがいつも通りなのね。


皆が椅子に座るとジリスは鋭い目を私たちに向ける。


「私はエリーさんに呼ばれ個人的にここに来ています。ですから私は国の近衛隊長ではなく、今はジリスという一市民です。酒でも飲む感覚で何なりとお言いください」


一市民にしては完全防備で威圧感が半端ないのよ。


心の中で突っ込むも、サードは話を先に進める。


「心遣い痛み入ります。では早速本題に入りましょう、子供たちの誘拐の件です」


サードはサンシラ国に来てからのことを全てジリスに話した。


ヒトヌスの仲間がさらわれたこと、人買いかと考え調査してみるとカドイア国の若い王が子供を殺せと命令していたこと。しかしサンシラ国との全面戦争を避けたいカドイア兵士たちは独断で子供たち殺さず生け捕りにしてカドイア国で監禁されていること等々…。


「普通にこのままをハロワに報告したら人々の怒りから争いの火種になりそうでしたので…」


神妙な顔で言うサード。

そんなサードを私は呆れながら横目で見た。


よく言うわ。お金さえもらえれば後は国同士の争いが起きようが知ったことかって言っていたくせに。


ジリスはというと、サードの話に威圧感の増した顔つきで床を睨みつけるように唇を噛みしめている。


怖ぁ…。ちょっとでも話しかけたら槍で突き刺されそうな雰囲気だわ。


「…確かに、それは戦争の元となりそうな話ですね」


それでも怖い雰囲気とは裏腹に、落ち着いた口調でジリスは口を開く。


「カドイアの若き王の悪い評判はよく聞いていましたが、まさか…。自分が何をしているのか分かっているのか…」


怒りを通り越して呆れの入っている声。サードはそのお気持ち分かります、とばかりに頷きながら、


「私たちの受けた依頼は子供たちをさらっている犯人の捜索、良ければ捕縛、悪質ならば殺害も可…というものでしたが、その犯人が隣の国の兵士となると話がややこしくなりますのでエリーの名前を使ってあなたを呼んだ次第なのです」


サードの言葉にジリスは軽くうなり腕を組んだまま上を見あげて悩みこんでいる。

…あ。今まで影になっててよく見えなかったジリスの目がハッキリ見える。瞳の色はダークグレーなのね、濃い暗色系だから余計目がハッキリ見えなかったんだわ。


するとサードは色々とやって無理やり書かせた兵士の手紙をジリスに渡す。


「私はガウリスと共にカドイア国に行きまして、独自にカドイアの兵士に話しかけたらこれを書いたのです。これはいい証拠になると思いますが」


ジリスはその手紙を受け取って、開いて中を見た。


「…随分と恐怖に震えているような文字ですね」


手紙を書いた本人の背景が見え隠れしていのかジリスがぽつりと呟くと、


「自分のしていることがどんなに許されないことかと罪悪感を感じていたのでしょう」


サードはいけしゃあしゃあと答え、


「我々が受けた依頼でできる所はここまでです。どうですか、戦争を起こさず丸く収まる方法はありますか?」


サードは、とことんこの国の心配をしています、という顔つきでジリスを見る。


ジリスは手紙を見るか見ないかという風に眺めながらあごに手を伸ばして、無言になった。きっと頭の中でどうすればいいのか考えを巡らせているんだと思う。


労わるような顔でサードは黙ってジリスを見ているけど、ここまで情報はくれてやったんだからあとは国の関係者同士で勝手にやれとでも思っているのか口をきかない。


「…あ」


ジリスが何か思いついたような声を漏らし、皆の視線がジリスに集中する。


「そうですね、国同士が諍いを起こさなければいいんですね」


何かいい案が浮かんだようで、威圧感は少し抜けて声色も高くなった。


「何かいい案が浮かびましたか」


ガウリスが聞くと、ジリスも頷いた。


「はい、サンシラ国の恐ろしい存在を使えばいいのです」


「サンシラ国の…恐ろしい存在…?」


アレンがゴクリ、とつばを飲み込みながらジリスの顔を見る。


サンシラ国で一番怖い存在…。やっぱり神様と一番近い国なんだから、神様かしら。


サードも色々と考えているように見えたけれど考えるのが面倒になったのか、ジリスに直接聞いた。


「恐ろしい存在とはどのようなものですか?」


「ええ、それは…」

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