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裏表のある勇者と旅してます  作者: 玉川露二


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サンシラ国、到着!

船の旅は順調に過ぎて、ついにサンシラ国にたどりついた。


カラッと乾いた空気に抜けるように青い空。その青空に白い壁の家が映えていて、普通の町並みのはずなのにすごく綺麗。それに海もガウリスが前に言っていたような青…。


「ここがガウリスの故郷なのね」


なんて綺麗な所なのと感動しながら船から降りた私は、キョロキョロとあちこちを見渡す。


「私の生まれはカームァービ山のそばなので、もっと離れた所ですが」


「そのカームァービ山ってあれだろ」


アレンは地図を広げることもなく指をさす。

私もアレンの指さす方向を見ると、山頂が雲に付き刺さっているような縦にも高く横にもずいぶんと広い三角型のなだらかな山が見える。

カームァービ山は港のここから見ても巨大で、わりと圧迫感がある。まるでお城を守る鉄壁の城壁みたいだわ。前は山、後ろは海…、サンシラ国って山と海に挟まれてるのね。


それよりこんなにカラッと乾いた空気でこんなに天気のいい青空なのに、山の山頂にだけうっすらと雲がかかっているとか不思議。


それにしてもあの山の辺りにガウリスのいた神殿があるって言うけど、たどり着いてから先のことは未定なのよね。


船の中でサンシラが近いからってサンシラ国にたどり着いてからの行動を話し合ったんだけど…。


あの時の会話を私は思い出す。


まず話題を切り出したのは私。


「ロッテは神に奇跡起こしてもらうしかないでしょって言ってたけど、実際にそういう奇跡起こしてくれるのかしら。だってガウリスが生まれる前から神様からの信託がないんでしょう?どうやって神様に頼んだりするの?」


ガウリスも腕を組んで難しい顔をした。


「そこが問題なのです」


カームァービ山の禁足地(きんそくち)には神様らしき存在が居る。でも今は地上からは神官がいくら問いかけても神様からの言葉は無い。

だからってカームァービ山に登るとガウリスみたいなことになるかもしれない。


よくよく考えてみたらどうやって神様に頼めばいいのか分からない状況だったのよね。


「もう一回登ればいいんじゃねえの。ガウリスが」


サードがなげやりに言ったらガウリスはとんでもないとばかりに首を横に振って、


「一度登って罰を受けている手前、また登るなど恐ろしいことはできません!」


「そうだよ、次は殺されるかもしんねぇじゃん。神様ってさっくり人殺すとこあるから危ないぜ」


アレンもストップをかけるとサードは鼻で笑ってソファーにもたれかかっていたわ。


適当なこと言っているわねこいつって私は思った。

そんなふざけたことを言うサードのことは無視して私はガウリスに聞いてみた。


「けど一度ガウリスは神様と話し合ったんだし、その時も怒っている感じじゃなかったんでしょ?それに向こうもドラゴンから人間の姿になって戻ってきたなら気になって声をかけにきたりするんじゃないかしら」


「エリー、それだと結局ガウリスがカームァービ山に行くことになるぜ」


「あ」


そこで皆が黙り込むとソファーにもたれていたサードが起き上がりながら独り言のように、


「…ロッテが言ってたな。カームァービ山に入れるのは神と、神の血を引く子どもだけだって」


そう言いながら、私をチラと見てきた。


ロッテの屋敷で、もしかしたら私が神の血を引いているのもあり得るかも…とロッテは言っていたけど、もしかしてサードは私に神の血が流れてるとかそんな話信じてるわけ?

それにこんな流れで私を見てきたっていうことは…。


目を合わせると、サードが口を開く。


「エリー、お前試しに…」


「登らないわよ」


キッとサードを睨んだ。


他人事(ひとごと)だからってお試し程度の気持ちで恐ろしいことさせようとするんじゃないわよ。…っていう何の実もない話し合いでだけで終わってしまったのよね。


とにかくガウリスの神殿に向かって出発しようとすると、ヤッジャの姿が見えた。荷下ろしの指示を出しながら荷揚げのリストをチェックしているみたい。

…っていうかそういうのって船長の仕事なのかしら、何か違う気がする。


「…あの方にはしてやられましたね」


人前だから表向きの爽やかな表情のまま、サードは舌打ちする。


「けどそんなに悪い人じゃなさそうよ。私たちが国に利用されないか心配していたし」


サードは私に目を向けた。爽やかな表情だけど目が吊り上がって据わっている。


「利用した分際でよくそんなことが言えたものですね」


「でもそんなに悪い人に思えなかったんだもの。サードのことも褒めてたのよ、外交官になったらすごく活躍しそうだって」


サードはうっすらと裏の表情になって、憎々し気に舌打ちすると歩き出した。


「誰が国のために働きますか、バカバカしい。日が暮れる前に三つ向こうの町までたどり着きたいので行きますよ」


去り際にヤッジャを見ていると、ふとヤッジャもこっちを見た。

すると帽子を脱いで胸の前に当てて頭をぺこりと下げるから、私も頭を下げる。


振り返るとサードがずいぶんと先を歩いていて慌てて駆けだそうとしたけど、ちょっと立ち止まってからヤッジャの元へと駆け足で近寄った。


荷揚げリストをめくっていたヤッジャは、近づく音に顔を上げて私へ視線を向けてくる。


「おや、忘れものですか?まだ部屋はそのままですよ」


「ううん、違うんだけど…」


と言いながら背を正してヤッジャを見て、


「ヤッジャが思ってる通り、今のパーティで冒険をしていたら色々と嫌な目にも遭ったこともあるし、性格の悪い人もたくさん見て来たわ。でもやっぱりあなたは悪い人には思えないの」


私の中の性格の悪い代表はダントツでサードだけど、私の髪を狙った私の国の大人たち、国に閉じ込めて近衛にしようとした王家の人たちと比べると、ヤッジャは守るもののために走り回ってるだけで真っ当な考えの人だと思うもの。


私の言葉を聞いたヤッジャの顔は悪い表情になって、


「利用されたのに?」


と笑った。


「だって海賊に不意討ちにあっても、結果的にケガを負ったのはガウリスだけだったもの」


剣で足を突き刺されたガウリスだけど、ガウリスの太ももを覆う固い筋肉と剣を突き刺した時のイリスの寝そべった体勢で力が入らなかったからか軽傷で済んで、次の日には傷口もふさがったし傷ももう残っていない。


「…色々考えたけど、上に立つ人としては間違った判断じゃなかったんだと思う。だからあんまり自分が悪い人だとか、小賢しい人間だとか思わないで欲しいなって。誰もそんな風にヤッジャのこと思っていないはずだもの」


ヤッジャはしばらく私を黙ってみていた。


「わざわざそれを言いに来たんですか?」


「気にしなくていい事で悩んでるのかなって思ったから…」


ヤッジャは気まずそうな顔になって笑う。


「本当はあなた方をどこまでも利用するつもりだったんですよ?しかしあなたを見ていると(よこしま)な気持ちで娘に接しているように思えて、段々と自分が嫌になって…。

娘と同じような年頃の女の子がこんな汚い大人に政治的に利用されそうになっている…、あなたを目の前にするたびに思わず自分のしていることが何とおぞましいものかと思いました」


と言いながら懐から絵姿を取り出して寂しそうに眺め、


「いやはや、今もカジノでも少々話し過ぎましたな。つい娘と話している気持ちになってしまって。ここ一年ほど仕事が忙しく会えていないものですから…」


一つ息を吐くとその寂しそうな顔をカチッとした表情に戻したヤッジャは、私の肩をポンポン叩いてからそのままグルリと後ろを向かせた。


「さ、そろそろ行かないと。お仲間が待っていますよ」


私の視線の先には、こっちを見て待っているアレンとガウリス、顔の判別もできないぐらい遠くに立っていて人並みに見え隠れしているサードが見えた。


「…サードさんは私に少し似ている気がします。仲間はどんな手段を使っても守りますが、それ以外はそのために利用する」


その言葉に私は見上げた。ヤッジャは私を感情の読めない顔で見下ろしていて、続ける。


「ああいう自分というものを隠すのが上手な人ほど心の中は不安定なものです、気遣ってあげてください」


目を何度か瞬かせて、ジッと見上げたまま黙る。


もしかしてヤッジャはサードの本性が分かっているの?サードのことでこんなこと言う人、魔族以外で初めて会った。


だけどそれを認めるのもどうかと思って、無言でコクリと頷いてから皆の所へ走りだした。


* * *


「サンシラの男って本当に皆ムキムキなのな」


アレンは通り過ぎる人々を眺めてポツリと呟いた。

夕食を食べた後は各自の時間となったから、私はアレンに制御魔法の指導をするため宿屋の外で教えている。


アレンの言葉に顔を上げると、道の向こうを男の人たちがお酒を飲みにこうと話し合いながら楽しそうに通り過ぎていったところ。


アレンの言うとおり、皆ムキムキ。


身長はガウリスほどじゃなくても腕を折り曲げただけで盛り上がる筋肉、首も筋肉が張っているし、白いゆったりした服越しでも分かるぐらいゴツゴツとした逆三角形の背中は広い。


この宿に来るまででも十分に男の人たちを見てきたけど本当に壮観と言えるぐらい筋肉が盛り上がっていて、絶対に戦士でしょって気迫の人だらけ。

まさか女の人も服の下はムキムキなのかしらと思ったけど、女の人はごく普通に女の人らしい柔らかい体つきだった。


にしてもまぁ、サンシラ国の男は全員戦えるってガウリスが言っているのを聞いた時にはさすがにそれは話を盛っているとあんまり信じていなかったけど、今なら納得できるってものだわ。

でもその戦士みたいな人たちの本業は宿屋の主人、果樹園の農夫、絵描きだったりするから見た目と仕事のギャップで頭が混乱する。


どうしてこんなに皆が皆ムキムキなのかというと、サンシラ国の男の子は十歳程度になると一旦故郷を出て一定の年齢まで自分の力で生き抜くサバイバル生活を送る風習があるんだって。


そうやって自分の体を鍛えて、狩りをして、大人の人たちにもう十分だろうと認められたら一人前の男として故郷に帰ることが許される。


「その途中で病気とか怪我を負って動けなくなったらどうするの?」


そんな話をガウリスから聞いていて気になったことを質問すると、ガウリスはあっさり答えた。


「死にます。ですから病気やケガをしないよう体を鍛えて生活をするか、または薬草の知識を得て自分で治すかです」


そんな突き放すようなものだと死ぬ子供はかなりいるんじゃ…。


そうは思ったけど心の底から優しいガウリスでさえあっさりそう言うんだからここではそれが当たり前なのよねと納得しかけると、ガウリスは続けて言った。


「だからといって完全に何もしないわけではありませんよ、目の前で明らかに危険な状況に陥っている子を見つけたら大人が手助けすることもあります。…しかし大人の手助けを受けると一人前と認められる日は遠のき、子供たちの間で大人に手助けされた弱い奴のレッテルを貼られてしまうので助けを拒否する子も多いのです。

私もサメに襲われ大人に助け出されたことで、あいつは大人に助けられた奴だ、と同年代の者によく指をさされ笑われていましたよ。なので本来なら十六歳前後には一人前になれるところを二十歳を過ぎても一人前と認められず苦労しました」


苦い思い出話で苦笑するガウリスにアレンは、


「ああ、なるほど!他の人より長い間サバイバルしてたからガウリスはあんな強くなったんだな!」


と言うとガウリスは首を横に振り嘆くように、


「何を言っているんですか。私は弱いですよ。他の方は私とは比べ物にならない程の実力を持っていますから」


そんなに謙遜(けんそん)しなくても…、と朗らかに笑ったけど、ガウリスは何とも曖昧(あいまい)な表情をしていて、見る限り本気で言っている顔だった。


嘘でしょ?数人以上の海賊相手に一人で応戦していたガウリスがこの国だと弱いとでも言うのかと、アレンも私も口を閉ざし表情を強ばらせて…。


そんなことを思い出していると、アレンがカサカサとロッテに渡された紙を広げる音がしたから私はアレンに視線を移す。


アレンはブツブツと呟いた。


「一、魔法の核の存在を感じる練習を思いついた時にする。二、魔法の核に意識を集させる。三…」


覗きこんでみると、一番下に大きく「やる気を出す!」と書かれていて、思わず吹き出してしまった。


私がロッテに渡された紙の一番下には「考えすぎない!」と書かれているのよね、本当にそれぞれを見てのアドバイスだわと思うとおかしくてにやけてしまうわ。


それにアレンは船の上で強くなりたいと言った通り、毎日頑張っている。

今みたいに制御魔法を私から学んで、サードからは接近戦を、ガウリスからは体の鍛え方を教えてもらっているし。


「ところで武道家ってどんなことして戦うの?」


そうアレンに言われたサードは、


「てめえそこからか?」


ってブチ切れたけど、最近はアレンが殺されるんじゃないかと心配になるくらいの接近戦の戦い方を教わっている。そして、


「俺弱いから体鍛えたいんだけどどうすればいい?」


とアレンに言われたガウリスは、


「え…?アレンさんは滅多に力を(ふる)わずとも実力はあると有名…。え?弱いとはどういう…?」


とものすごく困惑していたっけ。その様子はちょっと面白かった。


そんなことを考えているとアレンは私にメモを見せながら身を寄せ、


「けどなぁ、未だに最初からつまづいてるんだけどどうすればいいかなぁ。エリーは俺の魔法の核は手と脚にあるって言ってたけど、やっぱりよく分かんねえし…。そもそも核ってどんなやつなの?」


「核っていっても目に見える塊が体の中にあるわけじゃなくて、あくまでも魔力のエネルギーが他より強く集まってるってものなの。まあここは感覚論だから感じ方は人それぞれだけど、魔法を安定して使える人ならここが核だってすぐに分かるわ。自分のも他人のもね」


「うーん、分かるような分からないような…難しいなぁ」


そうよね、私も制御魔法を練習して改めて魔法って難しいんだわって分かったからウンウン頷く。


でも制御魔法を覚えてから本当に魔法を使うのがスムーズになったのよね。


この町に来るまでの村で、あまりに数が多過ぎて手が回らないってことで果樹園に現れる猪型モンスター駆除という簡単な依頼を受けた。


戦士のような村人たちに連れられてたどり着いたのはオレンジの木が一面に広がる段々畑で、目の前を自由に闊歩(かっぽ)し、木に激突してオレンジをボトボト落として食べる猪がわんさかいたから、到着と同時に駆除を始めた。


前だったらどんな魔法を使ってもオレンジの木を大体なぎ倒してモンスター以上の被害を出していたと思う。でも制御魔法を使いながら魔法を発動すると狙ったモンスターだけに次々とヒットし続けた。


「ええ!うそ、モンスターだけに当たった!ねえモンスターだけに当たった!見てた!?今の見てた!?すごくない!?ねえ!」


あまりの嬉しさにジャンプし続けてはしゃいでいたら、サードは鬱陶しそうな顔でチラッと見てきたのよね。


…。嬉しい思い出のはずなのにあの時のサードの顔を思い出したらなんか嫌な気分になって腹が立ってきた。


私はアレンに視線を移す。


「けどアレンも結構考えすぎなんじゃない?」


「俺が?」


「魔法って基本的に感覚的なものだから、考えすぎると逆に使いにくくなると思うのよね。私も制御魔法の練習する時に考えすぎて頭こんがらがっちゃったし、かと思ったらあの土壇場で使えたし…。なんていうのかしら、とにかく頭で考えすぎないでガッと使ったほうが発動しやすいのかも」


あの時は船酔いでどうしようもないサードがあまりにも弱弱しく見えて守らないといけないっていう気持ちで発動したんだもの。

やっぱりそういうきっかけもあったほうが魔法も発動しやすいのかも、と補足的に付け加えるとアレンはなるほど、と頷きつつも難しそうな顔で腕を組んだ。


「けどきっかけかぁ…。俺あんな状況で魔法発動できる気しねぇなぁ、自信ねぇや」


「とりあえずそのきっかけが来るまで練習していればいざという時にできるようになるわよ」


「だな。やっぱりいざっていう時までの積み重ねが大事なんだもんな」


そうそう、とお互いに頷いていると、宿屋の方から声が聞こえてくる。


「外に居ましたか」


振り向くとガウリスが宿屋の入り口から出て来たところで、アレンが振り向きながら応える。


「うん、エリーに俺の魔法の練習に付き合ってもらってた。中々難しくてさ…」


ガウリスは手で私たちを招いた。


「ん?」


アレンがガウリスのほうに歩くと、ガウリスは「エリーさんも」と招くから私も立ち上がってアレンの後ろをついてガウリスの元に歩いていく。


ガウリスはを宿屋の中へと入れた。


私もアレンも頭に「?」マークを浮かべながらガウリスを見ると、戦士のような風体の宿屋の主人が入口に棒状の鍵を突っ込んで閉めて、私たちに向き直る。


「いくら勇者御一行だからって日暮れ後に外にいちゃ危ないですよ。寝る時にゃ暑くても窓は開けっぱなしにしたらだめですよ」


主人はそう言いながら、のしのしと宿の奥へと消えて行った。

アレンはガッチリ鍵の閉められた宿の入口を見て、え?え?と主人と入口を交互に見続けている。


「宿屋なのに入口の鍵閉めるの?これから人がくるかもしれないのに?」


訳が分からない顔のアレンにガウリスはなんてこともないように説明する。


「しょうがありません、サバイバル生活している子供が押し掛けて客の部屋から窃盗することもあり得ますから。夜になれば夜盗まがいのことをする子もいますので、陽が沈んだら外に出ないのが安全です」


「えっ」


私は驚いて声を上げる。いくら相手が年端もいかない子供でも…、


「それって犯罪じゃ…」


「サバイバル中の子供たちは生き残るのに必死ですので犯罪を犯すところを大人に見つけられ捕まらない限りは罪には咎められません。ですので大人である我々は自衛するか、襲われても反撃して追い返すかの対応をする必要があります」


「…」


じゃあさっきお酒を飲みにいこうと歩いていった男の人たちは、自分たちは襲われたって勝てるという自信があるからこそ外を歩いていたってことなのね。


うーん…、案外とサンシラ国って危険だわ。

昔、ギリシャのスパルタで上記のように故郷を出て一人で生活を送る中、若者が人の狐?だったかを盗んだ際に知合いの大人から話しかけられ慌ててマントの下に隠しました。

狐は暴れて若者の腹をかきむしります、鳴かれたら盗んだのがバレて終わるので若者は笑顔で対応しながらマントの下で狐を腕で絞めます、狐もっと苦しくてかきむしります、そうして大人と離れましたが、若者は腹を激しく傷つけられ亡くなったとかそんな話を何かで読んだ記憶があります。

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