陽気な船旅!…おや?勇者の様子が…
「まさか勇者御一行が我が船に乗られるとは…。それなら冒険者プランなどに申し込まず一言いってくださればもっとグレードの高い部屋をご用意しましたのに」
カチッとした白い軍服に立派な勲章をつけ、カチッとした口ひげを生やした中年の男性がサードと握手をしながらキビキビと話している。
船に乗り込んでから数十分後。
私の部屋に皆で集合してこれからの船旅の話をしていた時、船長がどこから聞きつけたのかわざわざ私たちのいる部屋に訪れてきたのよね。
そして船長と握手をしているサードは微笑んで、
「いえいえ。勇者という肩書ではありますが、我々の本業は冒険者です。それにずいぶんと安い値段でこのような立派な船に乗れるのですから喜んで申し込んだくらいですよ」
申し込んだのは私とガウリスだけどね!口を出して訂正するほどのことじゃないけどこいつは…。
微妙な気持ちでいると、船長は日焼けした黒い肌に合う白い歯を見せてニカッと笑った。
「勇者様にそう言っていただけるのなら、この船も本望でしょう。しかしこの季節だとモンスターは別の海域に行っているので少なめですし、海賊も国総出で討伐して数も随分減りましたから、残念ながら御自慢の聖剣を拝むことは無いでしょうな」
船長は喋りながらサードの後ろに居た私たちとも握手を交わしていると、
「それでも、念には念を…でしょう?」
サードがイタズラっぽく言うと、船長は腹の底からハッハッハッ!と笑い声を出して、
「それはもちろん!危ない所はできる限り避けますし、危険と判断したら即座に対応する所存ですとも!その時には勇者御一行の力もお借りいたしますよ」
と言うと部屋の外にキビキビと出ていって、
「では一ヶ月の船旅をお楽しみください!」
と額の上でビシッと手を添えてからドアをバタンと閉めた。船長が見えなくなってから私たちは顔を合わせる。
「あの服に勲章ってどう見ても国の階級のものよね?この船って国の船なの?」
「みたいだなぁ。国の軍が関わってるなら国から補助金が出るんだろうな。これくらいの船旅で一ヶ月で金貨一枚と銀貨五枚なんて普通だったら赤字だもん、納得いったよ」
アレンはウンウン頷いて、そういうことかぁ、と独り言をいっている。
「元々この船事体が海賊討伐するための船なんじゃねえの?」
サードの言葉にガウリスが目を丸くした。
「一般の方々も乗せているのにですか?」
サードは紙を広げる。これは船の全面図が書かれている、いざという時の避難経路が書かれてある。
「まずここが関係者以外立ち入り禁止の所だ」
サードがなぞるのは船の底、それから全六階建てのうち一階と最上階。
「そんで俺らが泊まる部屋はここだろ?」
その指を差すところは私たちの泊まる四階部分。真っすぐ歩くと甲板にすぐに出られる階。
「さっき一通り船の中を見て来たが、一般の奴ららしいのは二階と三階の船尾部分、冒険者らしい奴らは三階の甲板に近い前部分と甲板にすぐ出られる四階に振り分けられてるとみた。
特に二階は脱出用の小舟に一番近い。いざとなったら国の軍部や俺ら冒険者が時間を稼いでるうちに脱出しやすい」
「なるほど…と言いたいところですが、やはり一般の方も乗せているのにそのような危険なことを国の者がするものでしょうか?」
ガウリスはいまいち納得がいかない表情で船の全体図を眺める。
「さあな。ただ安い金に釣られた冒険者も数いりゃ、いざという時に一般の奴らを助けるための捨て駒になるだろうよ。だから何かあったとき冒険者の避難は後回しだってお前らも説明されたんだろうが。冒険者の命なんてそんなもんってことだ」
サードの言葉にガウリスが「えっ」と顔を上げる。
「サードの考えだから気にしなくていいわよ」
ガウリスには気にするなとは言ったけど、それでもサードの言うことは真実味を帯びていることが多いから、そういう裏の面もあったりするのかも…。あんまりそんな風に考えたくないけど。
「それで、五階は多目的ホールと」
アレンが呟きながら五階部分を指さす。
一ヶ月は船の中だから色んな娯楽施設もかなり整っているのよね。例えば甲板にあるプールとか。
そんな感じで各階に娯楽施設はあるけど、五階が特に娯楽施設が集中している感じ。書架、カジノ、食事処、バー、買い物ができる店舗、舞台が観られるホール…。
「俺カジノ行ってみてえなあ。サードも行くだろ?」
アレンが「なっ」とサードに顔を向けると、サードは眉をひそめて、
「かじの?」
と聞き返した。
「あれ、カジノ知らねぇの?」
「知るかそんなもん」
サードの素っ気ない返しを聞いて、アレンは「ええー」と信じられなさそうにのけ反り驚いている。
「サードだったら絶対カジノ知ってると思ってた。カジノって金を賭けて遊ぶゲーム場だよ」
サードは金を賭けて、の部分で眉をピクッと動かす。
「合法か?それ」
「こういうところのは合法だから大丈夫。だって国の船だぜ?これ」
サードは全て納得したみたいで、ニヤッと笑うとアレンの背中を叩いた。
「なるほど、国公認の賭場か。よっしゃ、国の金すってやろうぜ」
「いや、俺はちょっと遊べればそれでいいんだけど…。それに相手は国じゃなくて船に乗ってる人だから。エリーとガウリスも行くだろ?」
アレンが私とガウリスに視線を向けるけど、私は顔をしかめ、誰が、と首を横に振る。
「行かないわよ、そんな怪しい所」
「私も気持ちの上ではまだ神官ですので、そのような娯楽場には行きませんよ」
アレンは「ええー」と、もっとのけ反っていく。
「そんな、こんな近くにカジノがあるのに興味がないなんて…!」
「だって怪しいもの」
お金を賭けるって時点で何かしらの危険なものを感じるじゃないの。拒否反応しか出ないわよ、そんなもの。
「怪しくないって。ちょっとお金を賭けて、当たるか当たらないか遊ぶくらいだって。ちゃんとこれくらいの金額内で遊ぶって自分で決めたらその分で遊べるから。別に向こうもどこまでも遊べ、金使えって強要してくるわけじゃないし…」
アレンはなぜかカジノは怪しくないと必死に説明してくるけど、いくら説明されても結局お金を賭けて遊ぶんでしょう?そんなのやっぱり嫌だわ。
「私はいかないけど、楽しんできて」
「おう、楽しんできてやらあ」
サードの目は異常にギラギラしている。
この男、賭け事となったら異様に張り切ってるわ。最低。
見下げる視線をサードに向けていると、ボー、ボーとお腹に響くような大きい重低音の音が聞こえて来た。
「何、今の」
慌てて立ち上がると、アレンは笑う。
「出発の合図だよ」
窓に近寄って外を見ると、確かに少しずつ船が波止場から離れていっている。
「はぁあ…初めての船で、初めての船の旅…楽しみ…!」
船が動くと波しぶきが白い線みたいに後ろに続いていく。それを見ているだけでワクワクが止まらない。
「うん、楽しみだなぁ。とりあえず今夜にでもカジノ行こうぜ」
「行かない」
アレンの誘いを私はバッサリ切っておいた。
* * *
海の旅は順調みたい。たまに行き合う船員たちの表情は和やかで、交わす会話もどこか軽快そう。
プールのある甲板には横になれる大きい椅子が何台も置かれていて、いつも水着姿の女性や男性が横になって売店で売っているジュースなどを飲んでくつろいでいる。
私もこの船に乗ってからずっと船の中をうろついて(水着は着ていない)、書架を覗いたり、売店で飲み物を買ってパンケーキを甲板で食べたり、舞台を観て楽しんだり、夜にはバーで少しお酒を飲んだりと、普段の冒険ではできないくつろいだ日々を送っていた。
でも同時に問題も起きた。
私は厨房で特別に作ってもらったものを持ってサードの部屋をノックする。
「私よ、エリー。開けて」
返事はない。でもしばらくするとガチ、とノブを動かす音が聞こえて、ゆっくりと開いていく。
ドアの隙間の向こうには死にそうな顔つきのサードがこちらを睨みつけるかのようにして立っている。
「うぶっ」
口を押さえるサードから不吉な音が出た。
「ちょっと大丈夫?」
私はサードの背中をさすりながら中に入った。
ちなみにこのドアはオートロックだから放っておいても勝手に鍵は締まるタイプ。
サードはゾンビみたいに唸りながら重い足取りでベッドへ進んでいき、ドサ…と力なくベッドに倒れこんでいく。
私たち勇者一行がこの船に乗っているのはすでにバレていて、一目勇者様を見たい!握手したい!話がしたい!仲良くしたい!サインが欲しい!という人が大量にいる。
で、当の勇者サードなんだけど…。
「まさか船酔いになるなんてね…」
船が出発してから一時間もしないうちにサードの顔はどんどん強ばり顔色も悪くなって、口数少なくなったと思ったら、
「部屋に戻る」
と消えて行った。
それから昼食を過ぎて夕食の時間になってもサードが現れない。
夕食すら食べ終わってもなお勇者御一行だと乗客たちに囲まれていたから、
「ねえ、誰かサードを見かけた?」
と聞いても誰も会ってないと言うばかり。
何かおかしいと感じた私たちは、船の乗組員に事情を話しサードの部屋の鍵を借りて様子を見に行った。
部屋に入ると中は暗くガランとしていて人の気配がない。
ああ、これはアレだわと私は思い、
「サードは気に入った女の人の部屋に入り浸ってるんじゃないのー?」
と嫌味ったらしく言うとバスルームを開けたアレンが「いた!」と叫んだ。
駆けつけると、トイレとシャワーとバスタブ付きの広いバスルームの中、サードはトイレに嘔吐したままの状態で撃沈していた。
慌ててサードに声をかけて介抱したけど、何を言っても「飯はいらねえ、飲み物はいらねえ、動きたくねえ、話したくねえ、クソが」の言葉を連続ループで繰り返すばかり。
そんな状態の時でも勇者サードに会いたい人たちがひっきりなしに部屋のドアをコンコンコンコンとノックし続けていて、サードはその音が煩わしそうで…。
サードの部屋だけじゃなく船長が訪れた私の部屋、背丈と髪の色で目立つアレンの部屋にも会いに来る人はかなりいる。でもこんな具合の悪い時にノック音が続くなんて、たまったものじゃないはず。
そこでガウリスはすぐさま提案した。
「私とサードさんの部屋を交換しましょう。私は勇者御一行ではありませんから私の部屋だったら静かに過ごせるはずです」
それならと人が居ない隙を見計らってガウリスの部屋とサードの部屋を交換した。
いつかサードが弱っている時にいつもの仕返しをしてやると私はずっと隙を狙ってきた。
でも今までろくに病気もケガもしないで傲慢な態度でいたサードが急激に弱っている姿を見ると、もしかしてこのまま死ぬんじゃないのという考えがかすめて仕返しどころじゃなくなっちゃっている。
カジノを楽しみにしていたサードもそれどころじゃなく、一日中部屋に閉じこもってはうなされて、たまに勢いよく起き上がってはトイレに走り嘔吐し続けている…。
今も辛そうねと思いながら、椅子をベッドの脇に置いてうつ伏せでベッドに倒れているサードに声をかけた。
「厨房からすりおろしリンゴもらってきたのよ。ちょっとでも食べて」
「いらねえ」
サードは力なく一言返す。私は身を乗り出した。
「アレンも言っていたでしょ?吐いたあとでも食べたり飲んだりしないと胃が痛むって…」
するとドアがコンコン、とノックされたから、ドアの丸い穴から外を覗く。
「俺だよ、アレン」
丸い穴から見える姿もアレンだったからドアをすぐ開けると、アレンは「ああ、エリーもいたんだ」と声をかけてからサードの寝ているベッドに近寄っていく。
「医務室で酔い止めの薬貰えるって聞いたから貰ってきたぜ。売店じゃ薬は売ってないのな。けどこれ何か胃の中に入れないと飲めない薬だから…」
アレンが私が厨房からもらってきた、すりおろしリンゴに目をつける。
「ほら、これ食ってから薬飲めよサード」
「いらねえ」
サードの言葉に私は呆れながら返す。
「いらないじゃないでしょ、酔い止めの薬なんだから飲めば今より楽になれるはずよ」
サードから長い長いため息が出る。
「水飲んだだけで気持ち悪いんだよ」
「けどなぁ、そんなこと言ってたらサンシラに着くまでに餓死しちまうぜ」
「…」
サードからの返事はない。それにサードはこの数日間は飲まず食わずで見るからにやつれている。
当初トイレで撃沈しているサードを見つけたアレンは船酔いだといち早く見抜いて、
「吐いたあとでも何か胃に入れないと胃が痛むぜ。水飲めるか?」
とサードに口をすすがせてから水を差し出していた。でも水を飲んで数分、サードはまたトイレに向かって吐き出していた。
一晩様子を見ようってアレンが言うから次の日にまた様子を見に来たけど、それでもサードの状態は何も変わっていない。
ここまで来るとサードが本格的にヤバい、死ぬんじゃないかと不安になった私は、サードが食べられそうな胃に優しいものを求めて厨房に直接取り合い、特別におかゆを作ってもらった。
これを食べてとサードに渡したけど、それでも何口か食べたら胃からせりあがってしまったようで、トイレへ直行していた。
私がまだ貴族生活を送っていたころ、具合の悪い時にはお母様がおかゆを作ってくれて、おかゆも食べられそうにないならすりおろしリンゴを用意してくれていたから、おかゆがダメならリンゴだわと思っていたんだけど…。
「ああー、クソつまんねえ…」
サードから悪態の言葉が出て、ポツリと呟く。
「海辺の出身なのに船酔いになるなんてね…どっちかと言えば海と縁のない私が船酔いになりそうなものなのに」
「いやいや、船乗りでも船酔いになるよ。俺の一番上の兄貴も船に乗るたびに船酔いするし」
「そうなの?」
「体の…なんだっけ、どっかの器官の感覚が鋭いと乗り物に酔いやすいんだってさ」
「じゃあ何、私の感覚は鈍いって言いたいの」
「そんなこと言ってないだろぉ」
会話がそこで一旦終わって、二人で無言のサードをチラと見る。
いつもだったらアレンが「感覚が鋭いと乗り物に酔いやすいんだってさ」とかそんなことを言おうものなら即座にサードは、
「じゃあてめえの感覚は鈍いってこったな、エリー」
とニヤニヤ顔で喧嘩を売って来るのに、今は静かに横になったまま。
人をおちょくる気力もないぐらい具合が悪いんだわ。どうしよう本当にこのまま死んじゃうんじゃないの。
私は立ち上がり、すりおろしリンゴを持ってサードの肩を軽く叩く。
「ねえサード、少しでいいからこれ食べて薬飲んでよ」
「エリーが『はい、あーん』ってすれば食べるんじゃね?」
「そうなの?それなら食べられる?やれっていうならやるわよ」
「いらねえ」
船に乗ってから一番のサードの鋭い言葉が飛んでくる。ふざけたことを言うなとイラッとしたのかもしれない。
サードはのそのそと起き上がって私の手から器を取ると、木のスプーンを手に持った。
しょうがなく食べようとしているみたいだけど、それでも食べ物を前にすでに気持ち悪そうな顔になっているわ。
「どうせ食ったって吐くだけだけどな…」
「いいのよ、ちょっとでもお腹に入れば栄養もちょっとだけ取れるんだから」
私が具合が悪くてお母様が用意してくれたご飯が食べられない時、お母様はそう言って慰めてくれていた。お母様に言われた言葉をそのまま言うと、サードはクマのできた顔で私を少し見てから、あぐらをかいてリンゴを食べ始める。
「どう?それなら食べられそう?」
サードは何も答えずに嫌そうな顔で口を動かしている。
アレンは立ち上がって、
「水用意してくる。一応薬も飲んだほうがいいから」
と洗面所に歩いて行った。
アレンを見送り視線をサードに戻すと、鼻でため息をついて器とスプーンを下げて、あらぬ方向に目を向けている。
きっと今、気持ち悪さと戦っているんだわ。どうやらすりおろしリンゴでもダメだったようね。
それにしても水はダメ、おかゆもダメ、すりおろしりんごもダメなら他に食べられる物なんてないんじゃないの?
この船の食べ物はお菓子もお酒もすっごく美味しいのに、もしかしたらサードはこの船旅でそんな美味しいものは食べられないのかもしれない。
…いつもなら、ざまぁみろってニヤニヤしていると思うけど、今のこの状態だとすごく可哀想。
サードはあらぬ方向から視線を戻して、すりおろしリンゴを食べる。
でも明らかに無理して食べている表情で「ウッぐっおえっ」とえづきながら少しずつ飲み込んでいく。
「そんなに船に弱いなら、乗る前に酔い止めの薬買ってくればよかったのに」
サードはまたあらぬ方向に目を向けて黙り込んでいたけど、口を開いてボソボソと喋った。
「船なんて乗ったことねえから分かんなかったんだよ」
「え?だって海辺の出身なんでしょ?船もいっぱいあったでしょ?」
「俺は一度も乗ったことねえ」
「…」
それならアレンみたいに海で働く商人の家でも、魚を採る漁師の家でも、この船の船長のように船乗りの家でもなかったのね。
それならどういうことをしていたのと聞きこうと思ったら、サードが口を押さえて「うぶっ」と言い出したから黙っておく。すると水を持ったアレンが戻って来た。
中身が半分に減っている器を見て、アレンは薬と水の入ったコップをさしだす。
「それくらい食べたんならこれ飲めよ、な?今より悪くはならないだろうしさ」
アレンは優しく言いながら薬を飲むように勧めると、サードはそれを受取り、口に入れると一気に水で飲みこんだ。そして勢いよくコップを近くの棚にダァンッと叩きつけ、口を拭う。
「…もういい、出てけ」
サードはベッドに横たわった。
普段なら「こっちは心配してんのに何よその態度」とイラッとしてるでしょうけど、具合の悪い時にいつまでも私たちが傍にいると落ち着かなくて辛いのかも。
「また後でくるから、ゆっくりね」
サードに声をかけてから立ち上がるとアレンも立ち上がり、廊下に誰もいないか二人で確認してから素早く外に出てサードの部屋の前から立ち去る。
私たちがドアの前でたむろしていたら、勇者の部屋はここよ、って皆に教えるようなものだから。
「大丈夫かしら、サード」
「うーん、あんなに酷い船酔い初めて見たしなぁ…。本当にヤバそうになったら医務室に連れてくか、次に寄る港で降りた方が良いと思うけど」
「けど次に寄る港って…」
確かあと半月も先。その間あの状態が続くなら本当にサードは死んでしまうんじゃ…。
アレンも腕を組んでうーん、と唸る。
「俺の兄貴の場合はさ、乗り始めは絶対酔うんだけどしばらく乗ってると慣れて普通に戻るんだよ。だからサードももしかしたら慣れるかもしれないし…」
と言うけど、それは無理かな、とアレンの顔に書いていた。
オートロックでも最後までしっかりドアを閉めないと鍵はかからないので気をつけましょうね。
本当に気をつけましょうね。(一度そんな感じでホテルでロックされていない状態で一夜明かしたことがあります。何もありませんでしたがビビりました)




