冬のお祭り(後半ミレル目線)
「祭り?」
「そう、ここら辺はこれからが積雪の多い時期でね。あまり酷い降りにならないようにっていう祈りを込めて祭りをやるんだ」
通りすがりに声をかけてきてアレンと話していたその男の人は、ふっとアレンをまじまじと見て、横にいる私、ガウリスと視線をずらし、
「あれ?勇者御一…」
と言いかけたけど、更に視線をずらして子供のサードとミレルを見下ろし、
「違うか…。ま、楽しんで。見てるだけで楽しい祭りだから」
と言うと立ち去って行った。
祭りと聞いてアレンの顔が輝いているけど、それより輝いているのがミレルの目。
「お祭り!お祭り見たい!」
ミレルがぴょんこぴょんこ跳ねながらケッリルの顔を隠す用のローブをグイグイとはぎ取る勢いで引っ張っている。ケッリルはやめなさいとミレルに引っ張られているローブを必死に引っ張り、
「それより私たちは勇者御一行と向かわないといけない所があるんだ、それは私たちのためでもあるんだからお祭りは見られないよ」
するとミレルはプクー、と頬を膨らませてバッサバサとケッリルの着ているローブを上下に振り回し、
「やだー!お祭り見たい見たい見たい見たい見たい見たい、見たーい!」
と叫び、サードは騒ぐミレルの後ろで耳をふさいで、うるっせぇという顔をする。
「別にいいんじゃねぇかなぁ。ここに泊まればお祭りも見られるしぃ…」
アレンもお祭りと聞いては黙って通り過ぎるのは嫌なのかウズウズしつつ期待の目でサードをチラと見た。そのタイミングでミレルもサードを振り向き、表向きの顔に変わったサードは軽く考え込むように空を見上げて、
「まあ…時間的にこれ以上進むのも大変でしょからね。今日はここで宿泊しましょうか」
するとミレルはパッと顔を輝かせるとサードに、
「マジありがとー!サード!好き!」
とギュッと抱きついてほっぺに軽く唇を当てた。サードは目を見開いて硬直してから唇を当てられた頬にゆっくりぎこちなく手を当てる。
「jofoal…」
何かしら元の国の言葉で呟くサードは、視線をふいっとあっちに逸らした。でも当のミレルは「お祭りお祭りヒャッホーウ!」と、あとはサードに興味もなさそうでケッリルの周りではしゃぎまわっている…。
「…ミレルもサードも可愛いな」
「微笑ましいですね」
「…」
アレンとガウリスはホッコリ微笑ましく見守っているけど…何か私は解せない。
私は昔サードにおはようと言いながらハグをしたら『なんだ!?やめろ!』と引き離されたのに…それでもミレルからのハグとキスは拒否しないでそんな風に照れて受け入れるってわけ…。ふーん、へー、ほーう、なるほどねえ?
昔の思い出が蘇ってきて、何で私だけ…とイライラしかけるとアレンが歩き出して振り向いてくる。
「先にホテルに荷物を置いてから祭り見に行こう、さっきの男の人あっちのホテルならまだ空きあるかもって言ってたし。ちょっと急ごうか、下手したら宿に泊まれなくなって町中で野宿か隣町まで行かないといけなくなる」
…それは大変だわ、お祭りがあると宿が大体埋まっちゃってて、飛び込みで宿泊したいって言っても中々空きがないもの。
それに秋までの季節ならまだしもこんな雪がチラチラしている冬に野宿なんて御免だし、あとは日が沈む時間なのに隣町まで歩きたくないわ。
…でもさっきの男の人が教えてくれたっていうホテルも大体部屋が埋まってしまっているみたいで、
「一人一部屋は難しいです、数名で一部屋でしたらご案内できますけど…」
とフロントマンが私たちに伺いをかけてくる。アレンは真っ先に私をチラと見てくるけど…。
「別に私は構わないわ」
そう返すとケッリルが「え」と言ってかすかに首を横に振る。
「それでも君は女の子なんだよ。せめて君だけでも一部屋取ったほうが…」
「それなら私、エリリンと一緒のベッドで寝るー。そうすれば私の分のベッド要らないから泊まれる部屋増えるっしょ」
ミレルはそう言いながら私の腕に引っ付いてきて、ケッリルは、
「ミレル…」
と引き留めようとするけど私は大丈夫よと微笑む。
「十八歳のミレルも同じこと言って同じベッドで一緒に寝ていたもの、私は気にしないわ」
するとサードが隣にスッと現れ微笑んでくる。
「なら私もエリーのベッドで一緒に寝れば更に一人分のベッドの数が減って泊まれるところが多くなりますね」
「ごめんなさい、私のベッドは女の子しか入れないの」
サードの言葉を軽く拒否しているうちにもアレンはさくさくと部屋を決めて今日泊まる宿はギリギリで確保できた。
「よーし、それじゃあお祭りいくぞー!」
「行くー!」
はしゃぐアレンとミレルの後ろで「そういえば…」とガウリスが呟く。
「雪があまり降らないようにするお祭りと言っていましたが、どんなお祭りなのでしょうね」
「え…。…まぁ見れば分かんじゃね?」
…どんなお祭りかも分からないのにそんなにはしゃいでいたの、アレンは…。
* * *
「これでミレルに色々買ってあげなよ」
お祭りに出かけようとするとアレンが近寄ってきて、お父さんに今まで見たことがないくらいの大金を渡しているのを見つけてしまって思わずテンションが上がる。
「いいの!?こんなに貰っていいの!?お父さん大金持ちだよ!」
ジャンプして喜ぶけどお父さんは酷く申し訳なさそうな顔をして、
「いや…これは君たちのお金だろう?いけないよこんなに…」
と返そうとする。するとアレンは笑って、
「何言ってんだよ。今は覚えてねぇだろうけど、俺ら全員ケッリルから武術習ったからこの金はその時の学習代だよ。いや~渡すの遅くなってごめんな!」
と言ってお父さんにお金を押し返すと、
「ケッリルこういう家族サービス全然してこなかったんだから楽しんでこいよ!」
とお父さんの肩を叩いて立ち去って行った。
お父さんはものすごく心苦しそうにお金を握りしめながらアレンに「ありがとう…」と呟いて見送るけど、私はお父さんの持つ大金を見て、
「お父さんすげぇ、そんなにお金貰うくらい勇者御一行の皆に教えてたの」
と言うとお父さんはどんどん落ち込んだ顔になっていく。
「そんなわけないだろう…きっとあれは嘘だよ、私がお金を持っていないからああ言って負い目を感じないように渡してくれたんだ。…息子と言ってもいい年齢なのにあんなに人ができているなんて…。
私とは全然違うね…アレンくんは明るいしとっつきやすいし話も面白いし人当たりもいいし…本当に…私と全然違う…はぁ…」
言っててお父さんはどんどん落ち込んでいく。
まぁね、確かにアレンはお父さんと全然違っていっつも楽しそうに笑ってクルクルと皆に声をかけて回ってる。でも私はアレンみたいに明るくなくても笑わなくても人と話さなくてもお父さんのこと大好きなんだけどなぁ、それでもお父さんはあんまり自分のこと好きじゃないみたい。変なの。
それよりお金も貰ったんだし、お祭りお祭り!
「お父さん、行こ!」
ローブをグイグイ引っ張ると「あ」とお父さんは私を見て何かに気づいた顔になって、少し厳しい顔を私に寄せた。
「後でアレンくんにお礼を言っておくんだよ、ミレルはさっきお礼を言わなかったね?」
「…ハァッ」
背筋を伸ばして息をのむ。
やっべ。大金持ちになった喜びでアレンにお礼言うの忘れてた。
テヘペロ☆と舌を出すとお父さんは苦笑しながら私の頭をポンポンと撫でてくる。
…やっぱりお父さんは優しい。
「大好き!」
「歩きにくいよ」
「ウヒヒヒヒ」
腰にガバッと抱き着くとお父さんはたしなめるように言ってくるけど、無理に引き離さないでそのまま歩いてく。
それが楽しくてそのまましがみつきながら一年間会えなかったのを埋めるかのように屋台で出ているあれが欲しいこれが欲しいとねだりまくって、お父さんも私が欲しいものをそのまま買ってくれる。
欲しいものをたくさん買ってもらって、食べ物もたくさん買ってもらって、お腹も膨れて心もお腹も満足、満足…。
…満足して暗くなってきた空を見上げて、ふっと思い出した。
お母さんが暗い部屋で、こうやって暗くなりかけている空をビルファを抱いて窓から眺めている姿。
お父さんが出て行ってからお母さんは仕事とかであっちに行ったりこっちに行ったりで、家に帰ってくるころにはへとへとで、私たちにご飯を作って、ビルファの面倒を見る以外はボーっと外を見ることが凄く多くなった。
疲れているのかなって思ったりもしたけど、それよりお父さんを待ってるような気がした。
頑張ってお母さんを楽にしてあげたいって色々お手伝いもしたけど…それでもお母さんの疲れはどんどん溜まってるような感じで、段々と私とビルファより外を見る時間のほうが長くなって…。
『ビルファのために出かけたのは分かる。…でも…一緒にビルファの傍にいてほしかった』
お母さんの絞り出すようなあの言葉で私じゃお父さんの代わりはできないんだなって少し悲しくなった。
早くお父さんが帰ってくればいいのに、そうしたらお母さんだってホッとして、前みたいに笑って元気になってくれるかもしれないのにってずっと思って…。
私はお父さんの手をギュッと握る。
「…あのねお父さん」
お父さんは無言でしゃがみ込んで、私と視線を合わせる。
「お母さんね、お父さんが居なくなってすごく寂しそうなんだよ。…お母さんね、ビルファのことをどうにかしたいお父さんの気持ちも分かるんだけどね、それでも一緒にいてほしかったって言ってたよ」
「…」
お父さんは悲しそうに眉をひそめて黙り込む。
「お父さんは戻ってくるんだよね?一緒に帰るんだよね?そのあとずっと一緒なんだよね?」
「…当たり前だ」
お父さんは大きくて暖かい手で私のほっぺを撫でて、
「私も記憶は無いが…それでも勇者御一行の皆が手を貸してくれて、ビルファのことは解決したんだ。私は家に帰る、もうミレルとも、ヤリャナともビルファとも離れやしない、ずっと一緒だ」
「本当?約束だよ」
するとお父さんが私をギュッと強く抱きしめてから頭を撫でた。
「ああ、約束する」
お父さんのその言葉を聞いて、ホッとした。だから私はお父さんの肩越しに見える屋台を指さす。
「じゃあお母さんにあれ買って帰ろ。ビルファにはあのお面ね」
振り向いたお父さんは私の指さすものを確認してから困った顔で私に視線を戻す。
「…お面はともかくここでクレープを買ったら悪くなるからやめようね」
「やだ!お母さんああいう生クリームの入った甘いの好きだもん!いちごも好きだもん!絶対喜ぶもん!」
「いやでも…」
「あ、サードだ、やっほー、サードー」
お父さんが何か言っている後ろでサードが一人で歩いているのが目に入ったから手を振って声をかける。
サードはかすかにこっちを向いて、ニコ、と笑って軽く頭を下げてから去って行こうとするから、お父さんの腕の中から飛び出して、
「ちょー、サード待ってー」
と走り寄る。サードは立ち止まって振り向いた。
「何か用ですか?」
「え?別に用はないけど用事はある」
「…?」
サードが意味が分かってない顔で立ちすくんでる。いや分かるっしょ。
「サード一人?」
「ええ」
「じゃあ一緒に行こうよ」
「…」
私だったらこう言われたらすぐに「うん!行く!」って言うけど、サードは言わない。
むしろサードって全然はしゃがない。
同じくらいの年だと思うんだけどすっげー落ち着いてる。それにアレンもガウリスもエリーも歳下のサードに一目置いてるみたいで色々相談してるし、最終決定権はサードに決めさせるし。ああ、元々うちらって大人なんだっけ、何でこうなったのかよく分かんねーけど。
するとサードは人当たりのいい顔で、
「親子水入らずというではないですか、私は一人で…」
「いいじゃん、ここで会ったが百年目だから一緒に行こうよ。いいでしょお父さん」
サードの腕を両手でガッと掴みながらお父さんを見る。
「構わないよ」
サードは黙っていたけど、軽く鼻でため息みたいなのをつくと「分かりました」と頷いた。
「ほーら、やっぱり一緒に行きたかったんじゃん、素直じゃないなぁ」
「あのねミレル、君がサードくんの腕を掴んでてサードくんが離れられないから諦めたんだよ」
「ねー、サードってエリリンのこと好きなの?いっつも甘い言葉ささやいてるよね」
何かお父さんが後ろでボソボソ言ってるけどいつも気になってたことをサードに聞いた。
サードは私を横目で見て、そしてフッと微笑む。
「綺麗な女性は皆好きなのでは?」
「うん、エリリン可愛いからマジ憧れるー。で、好きなの?サードはエリリンのこと」
サードは何でそんなことを聞く、と言いたそうに無言になってから、
「顔は好きですね」
「顔?性格は?」
「怒ると怖いですね」
「エリリン全然怖くないよ、優しいじゃん」
「いいえ、怒ると怖いですよ」
「怒らせたんだ?」
「少々おふざけが過ぎたようでして」
「何やったの」
「スキンシップを少々」
「スキンシップ程度でエリリンが怒ったの?」
「いきなり巨大な水の塊を出して威圧的に睨み降ろされました。あれは私の中で一位二位を争う恐怖体験でしたよ」
その言い方がおかしくて思わず吹きだしてゲラゲラ笑う。
なんだ、変に大人っぽくてとっつきにくいと思ったけど案外と面白い奴じゃん。サードの新しい一面みーえた。
と、人だかりが凄い場所が見えてきた。それに音楽がどっかから聞こえると思ってたけど、その音楽の音は人だかりの向こうから聞こえてるみたい。
「何やってんだろあっち」
伸びあがるけど大人がずらっと立ち並んでて全然音楽が聞こえる向こうが見えない。するとお父さんが私の脇を抱えてヒョイと持ち上げて遠くを見えるようにしてくれた。
「おー…」
どうやら人ごみの向こうには音楽を演奏する人たちがいて、その向こうに舞台があって音楽に合わせてダンサーが踊ってる。
「ダンスしてる。サードもお父さんに抱っこしてもらったら?私お父さんに肩車してもらうし」
「それなら抱えようか?」
お父さんは私をさっさと肩に乗せてサードに手を伸ばすと、サードは目つきを鋭くしてお父さんから一歩距離を取った。
お父さんはサードの視線で一瞬ビクッと体を揺らして、オドオドと視線を逸らして手を引っ込める。
「ご、ごめ…嫌ならいいんだ…」
するとサードは鋭い視線を一瞬で消して、今まで通りの優しい顔つきになると申し訳なさそうに頭を下げた。
「申し訳ありません。私は人に体を触られるのが苦手なので、急に触られそうになって驚いてしまいました」
「…そうなのかい」
「ええ。…踊りも嫌いなので別に見なくてもいいです、お気になさらずっ…」
喋ってる途中でサードが詰まったように言葉を止めて前につんのめった。
原因は後ろをドヤドヤと歩いている同じ服装をした男の集団。その内の一人が突き飛ばされて、そいつの膝がサードの背中に当たった。
それでもぶつかった男はギャハハハと大笑いしながら仲間の元に歩いて戻っていく。ってか、人にぶつかっておいて謝りもしねーわけ!?
「…!君」
お父さんがサードにぶつかった男の人に向かって声をかけると「ん?」とサードにぶつかった男の人は振り向いて立ち止まった。
お父さんはその男の人に近寄ると、サードを手で指し示す。
「今この子にぶつかったね?謝るくらいしてもいいだろう」
その言葉に同じ服を着た他の男の人たちも立ち止まって「何だぁ?」「どした」って変な顔してお父さんを見てくる。
サードにぶつかった男の人は面倒くさいのに絡まれたみたいな顔で頭をボリボリかくと、
「俺ぶつかってねぇだろ」
って言ってくる。つーか何言ってんのこいつ!
「ぶつかってた!」
私はお父さんの肩の上からそいつを指さし、
「めっちゃてめーの膝がサードの背中に入ってたし!謝れ!」
ってブンブン足を動かす。
「ミレル、やめ…肩の上で暴れない…」
お父さんが何か言っててガスガスとお父さんに私の靴が当たってる感覚がするけど、
「謝れ!今すぐサードに謝れ!」
ってサードを指さしながら言い続ける。するとそいつは、
「え、サードってまさか勇者御一行のサードさん…!?」
って私の指さす向こうのサードを見る。するとすぐさま力が抜けて、かすかに馬鹿にする顔になった。
「何だ…ガキじゃねえか…」
するとそいつはヘラッと笑って、
「すんまそん」
とペロッと舌を出して肩をすくめると、仲間内にヘラヘラと笑いかけてさっさと去っていこうとする。
「ふざけんじゃねーよ、あんたら大人のくせに…!」
文句を続けるとコートがクイッと引っ張られて、見下ろすとサードがゆっくり首を横に動かす。
「愚かな者に正論は通じないものです。そっとしておいてあげましょう」
「あ?んだゴラ…」
サードの言い方にカチンときたのか去りかけてた男が振り返ってサードに詰め寄るけど、お父さんがすぐさま腕でせき止める。
「いい加減にしないか、子供相手に…」
「んだてめえ…!」
男はお父さんを睨んでくるけど、後ろの男の人たちが寄ってきて、その男をお父さんから引き離した。
「おいやめろ。これから舞台に行くんだからこんな所で喧嘩してる場合じゃない」
「舞台?踊るの?」
そう言われてみればこうやって全員お揃いの服を着ているんだから、ダンサーだって言われたらしっくりくる。
するとサードにぶつかってお父さんに喧嘩を売った男を引き留めた男の人は、
「そうだよ、俺らはダンスのパフォーマーだ。この祭りは踊りを冬の神様に披露してなるべく積雪が少なく済むようにと始められたもんらしくてな。そんで一番客が盛り上がったチームに最高栄誉賞が渡される。そうしたら最高の踊り手として各国から注目されて引き立てられるんだ」
「へー」
うちの故郷での踊りも秋の収穫が済んだら「こんなに豊作になりました、来年もよろしく」って神様に捧げる踊り。
そうか、やっぱりどこでもこういうお祭りの踊りって神様相手に踊るものなんだ、それにしてもそういうことを教えてくれたこの人はサードにぶつかった人と違っていい人じゃん。
すると説明してくれた男の人は私を見上げて鼻で笑いながら、
「だからこっちはてめえらみたいなチンケな奴らに構ってる暇はねぇんだよ、ここで喧嘩沙汰なんてしちまったら欠場になっちまうからな」
周りの男の人たちもプークスクスと静かに馬鹿にするような笑いを浮かべるとニヤニヤしながら去って行った。
…違う、やっぱりあいつらは嫌な奴…!
お祭りと天気と聞くと思い出すんです。
雨が降りしきる中を車で走っていたら、ある地域から急にスカーン!と雨があがって晴れたんです。ええーどうしてこんな急に…と思っていたらその地域の神社が見えて、お祭りやってたんですよ。
「え…まさか、何かしらの神社パワーでここら一帯だけ晴れに…!?」
と思ったらあまりにも出来すぎていて大爆笑しました。
あの神社はさぞや力のある神社に違いない。そのうち行ってみたいと思いつつ町中で車停められる場所がなさそうでいつも通り過ぎている。




