ラスボスが現れ…え!?
「あ、エリー。久しぶりー」
ロッテは軽く手を振りながら近づいてきて、私は混乱してロッテを見ている。ミレイダもロッテと私を「知り合い?」って目つきで交互に見ている。
まさか、まさかまさか、ロッテの屋敷っぽいってずっと思っていたけどここの魔族はロッテだったの?
あれ、けどここの魔族の声はどう聞いても男の人だったわよね。
もしやここの魔族は本が好きでロッテも本が好きだから、気が合う同士一緒にいたとか?それで魔法陣を教えた?
そういえばロッテは冒険者を困らせるトラップ開発にも協力しているって前に笑いながら言っていたじゃない。
あり得る…!
ヤバい、魔王ですら見逃して手を出さないロッテが敵側に回るとかヤバい…!
ジリジリ下がっていくとロッテはキョトンと私を見てくる。
「どうしたの、そんな疑いの目つきなんてして」
「ロッテはここの魔族と仲が良くて、それで私たちを倒そうといているの?ロッテがあんな…あんな人の食べ物を腐らせるようなことに手を貸す人だったなんて思わなかった…!」
「はあ?」
ロッテは辺りを見渡して、私の横にいるミレイダを見た。
「誰?そのおじさん」
「質問に答えてよ!ロッテは私たちを倒しに来たの?ここの魔族に魔法陣を教えて私たちを倒そうとしているの!?」
必死に問いかける私にロッテは段々とおかしそうな顔をして、
「ちょっと、ちょっと待って、話が全然見えない。あたしはファジズにエリーが色々聞きたそうにしてたって言われたから来たんじゃないのよ」
その言葉にピタリと止まって、思い出した。そういえばエルボ国で黒魔術のことで聞きたいことが…ってファジズに言っていたっけ。
「じゃあロッテは今、屋敷から普通にここに来ただけ?」
「うん。エリーのつけてるそのペンダント目掛けて魔法陣の転移で来たんだ。ところでここどこ?そこのおじさん誰?何でこんな密室で二人きり?サードたちは?」
と質問してきた。
あ、何だ。ロッテはここの魔族とは関係ないんだ。
ホッと安心して、改めて今の状況とミレイダを紹介する。
「今は魔族がいる塔を攻略中なの。この人はミレイダ。他のパーティの人なんだけど魔族を早めに倒すために一緒に行動してるのよ。サードたちとはさっきはぐれちゃって」
と言いながら今度はミレイダにロッテを紹介する。
「ミレイダ、この人は魔族のロッテ。私たちと親しくしてくれてる魔族で、色々な知識を持ってるすごい魔族なの。魔界の州の王様にも一目置かれてるのよ。それなのに全然そのことを鼻にかけない気さくな性格で相談したらこんな風にすぐ手助けしてくれるとっても優しい人でね…」
「やだそんなに褒めないで」
まだまだロッテのことは褒めちぎれるけれど、ロッテにビシと背中を軽く叩かれたから一旦そこでやめる。
「ああ、あんたが勇者御一行と仲のいい魔族の一人か。俺はミレイダ・リード。今はこの成りしてっけど本当はドラゴンだ」
「ドラゴン」
手を差し伸べながら近寄ってきたミレイダをロッテは目を見張りつつ握手をする。
「種類は?」
「ゲオルギオス」
「っへえ~、とにかく凶暴で魔族と手を組むこともあるドラゴンが、人間に化けて冒険者になって今は魔族相手に戦ってるの」
ミレイダはふふん、と笑いながらもすぐに鼻の下を伸ばす。
「いやいや、それにしてもこんな美人な魔族とお知り合いになれるなんてなぁ。俺長生きだからこれからも末永くよろしく」
ミレイダはもう一度ロッテの手を強く握って振りながらウフ、と身をくねらせて、
「おじ様って呼んでくれても構わないぜ」
ロッテは軽く鼻で笑ってからミレイダから手を離して見上げる。
「悪いけどあたし、八百年から千年ぐらい生きてんのよ」
するとミレイダもニヤッと笑ってロッテを見下ろす。
「俺は八千年ぐらい生きてるぜ」
ロッテは目を見開いてミレイダを見上げた。そしておかしそうに口角を上げると、
「分かった、おじ様」
素直におじ様と呼ばれたミレイダは嬉しそうな顔で頬に手を当ててウフフ、と笑った。
「俺決めた、もうこれから先オッサンの姿でいる。若い子からおじ様って言われるのやっぱいいわこれキュンキュンする、たまんねえ」
「変わった趣味ねえ」
ロッテはそう言いながら私に目を移す。
「で、ここは魔族のいる塔だって?」
私は頷いて、畑への被害の話から始まってこのダンジョンに来て今に至るまでの話を全て伝える。ロッテはふんふん頷いて、
「じゃあ何?人間界にダンジョンを持つほどの魔族なのにわざわざ魔法陣を使って攻撃してるの」
「そうなの。この階段の段差全部に転移の魔法が仕掛けられてるみたいで、多分どこを踏んでも入口に戻っちゃうみたいなの」
ロッテはふーん、と言いながらその魔法陣を覗き見る。
「見たところ簡単な転移の魔法陣だね。部屋から少し離れた部屋ぐらいの短距離移動するやつ。人間界だったら運送業の人が重い物を移動させるときに重宝するやつだよ」
ロッテはそう言いながら手を上に動かすとその手のうちに本が落ちてくる。
「解除してあげるね」
本をパラパラと開いて、その魔法陣を見ながら魔法陣に指が触れるか触れないか程度に近づけ、小声で呪文を唱える。
パチンと静電気が起きるかのような音と一緒に小さい魔法陣が階段から消えた。
「あとは一段ずつ消していけば…」
ロッテはそう言いながら一段ずつ同じようにして魔法陣に指を近づけ呪文を唱え、そしてパチンと音が聞こえて魔法陣が消えていく。
「さすがロッテだわ…」
「ところでさ、ここの魔族ってどんな奴なの?」
ふいにロッテに聞かれたけれど、首をかしげるしかない。
「とりあえず声は男の人だったわ」
「あと本が好きだな。あと結構ボソボソとした一本調子の話し方だ。女友達少なそうな感じ」
「ふーん」
ロッテは聞いたわりに興味なさそうに鼻を鳴らしながらパチンパチンと音を響かせながら四階へと登り切った。
「本が好きで魔法陣に詳しい、人間界にダンジョンを持てる魔族ねぇ…」
「知ってる?」
四階に上がりながら質問するとうーん、とロッテは悩みながら、
「分かんないなぁ…。本が好きで人間界にダンジョン持てそうな魔族の知り合いは三人くらいいるけど、あいつら魔界から動いてないと思うし…魔法陣を知って興味持ってる奴も思い当たらないなぁ」
「そういやロッテちゃんは魔族なのに魔族のダンジョン攻略の手伝いしてもいいのかい?」
ミレイダがふと気づいたように言うとロッテはいきなりちゃん付けされたのに驚きもしないであっさりと、
「いいでしょ、そんな会ったことあるかないかも分かんない魔族よりならエリー優先よ」
「ロッテ…!好き…!」
ヒシッとしがみつくとロッテはアハハ、と笑いながら私の頭をポンポン叩く。
「ずるい…俺にはそんな風に好きってしがみついてくれたことねえのに…!あんなに愛の逃避行した仲なのに…!」
ミレイダは悔しそうな顔をして拳を握ってブンブン振っているけれど、とりあえず無視しといた。
そうしてロッテと合流してからから私たちはすいすいと歩を進められた。
なんせ魔法陣が現れたら、
「この形は転移の魔法だね」「あれは召喚魔法だね、モンスターが来るかも」「また転移か、はい解除」
って一目で魔法陣を見破って、それもトラップの魔法陣はすぐに解除してくれるし、対応の仕方もすぐに教えてくれる。
その勢いで五階、六階にどんどん進んだ。
それとリンカがラスボスをしていた洞窟のダンジョン内で二つのグループに分かれてしまった時、アレンが洞窟内のマップをあちこちに置いて道先を示してくれていたのがとても助かったから、あの時のメモを真似して「ここを右」「ここを真っすぐ」ってメモの紙を床に置いて行く。
当のアレンはもしかしたらスルーする可能性があるけれど、サードっていう何事にも目ざとい男と一緒だから大丈夫だわ。
それでも思ったよりハイペースで進んでいるから、サードたちが追いつく前にラスボスの所までたどり着いちゃうかも。少し待った方がいいかしら…。
「ねえ、このままじゃ私たちだけラスボスの所にたどり着いちゃうわ。少し皆を待った方が良いと思うんだけど」
二人は振り向いて、
「えー、いいんじゃねえ?待ってなくたって。エリーちゃんと俺とロッテちゃんなら勝てそうな気がするんだけどなぁ」
「そうね。あたしはろくに戦えはしないけど助言と魔法陣の解除くらいならできるし、エリーぐらいの魔導士とゲオルギオスドラゴンがいれば魔族相手に普通に戦えるよ」
ロッテはそう言いながらドアノブに仕掛けられている罠の魔法陣を解除しながら、けどねえ、と続ける。
「なんかこのダンジョンおかしいよね。普通ダンジョンって…ほら、リンカのダンジョンみたくあちこちにモンスターが動き回ってるはずじゃない?なのにこのダンジョン、召喚されない限りモンスターがいないのよ」
「あ、それ私も思ってた」
今までの魔族のダンジョンは侵入者を倒す&阻む目的で一定の頻度で遭っているのが普通だった。でもここのダンジョンは魔法陣から現れる限りモンスターが現れない。
庭には魔界の毒蛇が居たけどモンスターってわけではないみたいだし、屋敷の中も塔の中もモンスターが一切居ない。召喚されない限りは。
それにどんどんと塔を上っている状態なのに、ここの魔族は「つーか殺す」と言ったあとはほぼ転移の魔法陣とモンスターを召喚する程度で一切何も言ってこないし、本当に殺しにかかろうとしているのか微妙な感じ。
一体何なのかしら、っていうのが今のところの一番の感想。
そうして何度目かの階段を上り切るとそこは今までにない景色が広がっていた。
あちこちには小窓があって下の階とは違って明るい光が差し込んでいるし、観葉植物に本棚、座り心地の良さそうなソファーもあちこちに置かれている。
まるでホテルのロビーみたいに広く清潔感あふれる空間で、急激にダンジョンからどこかのホテルに飛んでしまったかしらと思えるくらい。
ホテルのようなロビーの奥の方には重厚な造りの木製の扉があって、ぐるりと頭を巡らせるけれど階段は見当たらない。
それならここが最上階で、あの木製の扉の向こうが…。
「ラスボスの間…」
今までラスボスと対戦する時には隣にサード、アレン、ガウリスが居たから、同じパーティの人が居ないだけで少し心細い。
それでも隣には知識の豊富なロッテ、ゲオルギオスドラゴンのミレイダがいるもの。大丈夫、戦力に問題はないわ。
するとロッテがフゥー、と息を吐いている。見るといつもより顔が強ばっていて、
「…何か緊張するね。言葉で魔族を嬲り殺したことはあるけど実際に戦ったことなんてないし。あたし魔族としての力は弱いからさ…」
「俺も魔族と戦ったことねえんだよな、それも人間の姿で…。さっきもちょっと炎吐いたらすぐむせちゃったし大丈夫かな…」
ミレイダも喉をさすりながら緊張している…。
ねえ、お願いだからここまできてそんな不安になるようなこと言わないで…!?いつも通りの自信満々で飄々とした感じでいて…!?
「けどま、魔族と対等に渡り合ってきたエリーがいるんだから大丈夫でしょ」
ロッテはそう言いながら私の背中をポンと叩いて、
「さあ行った行った」
と背中を押してくる。
「え、私が先頭!?」
「そりゃそうよ、勇者御一行なんだし」
「そうだそうだ、やっぱこういうのは勇者御一行が先陣切らねえとカッコつかねえだろ。大丈夫すぐ隣に俺も控えってからよ」
ミレイダがそう言いながら私とロッテの間に割り入って私たちの肩を抱くと、
「んーふふふ、両手に華ぁ」
とご満悦な顔をしている。するとロッテは何か思いついたようで、
「ねえおじ様ぁ。ゲオルギオスドラゴンの弱点って何なのぉ?」
って甘えるように軽くしなだれかかって、ミレイダは、
「美人で可愛い子かなぁ。けど俺見た目より性格が可愛い子に弱いのよ」
って嬉しそうに返している。
この二人…緊張してるようでそんなに緊張してないわね?
でもラスボスのほぼ目の前でこんな会話ができるんだからまだ心に余裕があるから良かったわ。最初からガチガチに緊張していると実力なんて出せないってサードも前に言っていたし。
「じゃあ開けるわね」
ミレイダの腕から離れて木製の扉を隅々まで見て、魔法陣もなにも無いのを確認してから手をかける。
いざ、ラスボスの間に。
扉を強く押した。でも開かない。
「あら?」
もしかして内側に開くタイプじゃなくて、外側に開くタイプの扉だった?
ちょっと恥ずかしくなって扉を手前に引っ張るけれど、鉄製の輪っかがグイグイと引っ張られるだけで開かない。
それなら横にスライドするタイプかもと横に引いてみたけど、ちっとも動く気配もない。
苦戦しているのを見てミレイダが私と同じように内側、外側、スライドって動きで扉を開けようとするけれど、やっぱりびくともしない。
「これ、内側からカギ閉められてんじゃねえの?」
思えばロドディアスはお茶を楽しんでいて私たちがドアの向こうにいることに気づくのが遅れていたっけ。
それと同じく私たちが来ているのに気づいていない?でもここの魔族は窓を壊して侵入したのも、警告を無視して進んでいたのも、書庫の扉を破壊したのも全部知っていたじゃない。
それなら気づいてないなんてことあるわけない。
じゃあ壊しちゃお。
風の魔法を放ったけれど、風は扉に当たったのに全部跳ね返っているのか、私たちの髪の毛に服、周りの観葉植物を激しく揺らして通り抜けていく。
「あら?」
「魔法の無力化でもかかってるんじゃない?それ」
「そんな…」
えいと杖で扉を殴打してみた。するとロッテが眉を垂らして、
「ああ、そんな値段も質も良い杖で何を…」
ロッテの悲しそうな声で私は扉を殴打するのをやめる。
「エリーの自然を操る魔法だったらできるんじゃないの?扉の水分を飛ばして金属を腐食させてボロボロにするってのは?その扉の素材だって元々木と鉄でしょ?」
そういえばずっと前リンカと戦った時、万年巨木に化けた木のモンスターをバキバキに乾燥させて薪ぐらいの大きさにバラバラにしてそのまま進んでいたっけ。そっか、それと同じことをすれば扉も開くわね。
扉に手を当て、その木の扉から水分を弾き飛ばしバキバキに乾燥させていく。
ぴっちりと隙間のない扉の木材はあちこちにヒビが入って歪み、もう中が見える程に細くなっていく。
中を見るとホテルのロビーかと見紛うこっちの空間とは対照的にボスの間は中がどうなっているのか分からないぐらいの真っ暗な空間が広がっている。
こちらが明る過ぎるせいでボスの間が余計暗く見えるんでしょうけど…不気味だわ。
すると奥の方からブツブツと文句を言っているような、怒りを押し殺しているような、嘆いているような声が聞こえてくる。耳を澄ましていると何度も聞いていたあの声と同じ。
いるわ。この真っ暗闇の部屋の奥にここのラスボスの魔族が。
「つーかさぁ、なんなわけ?」
中からボソボソとした人を責めるような言葉が聞こえてきて、声のする方向を探る。でも中が暗すぎてどこにいるのかさっぱり把握できない。
「何でこの聖域見つけたわけ?ありえないだろ、隠してんのに何でわざわざ見つけちゃったかなぁ?何もかもあり得んだろ、ざけんなよマジで」
一人愚痴る声に、ロッテは「ん?」と怪訝な声をだした。
そんなロッテの反応も気になったけれど、いつどんな攻撃が飛んでくるか分からないし、先に攻撃をした方がいいかと杖を部屋の中に向けた。
すると暗い部屋の奥の奥にボヤ…と光る赤い点が三つ浮かび上がった。
同時にロッテが私とミレイダを突き飛ばす。
その瞬間にそれまで私たちの立っていた場所にビッと赤い光が三本通過していった。
その赤い光はホテルのロビーのような空間の壁を一瞬にして通過し、後ろの壁に当たると爆破させながらも遥か遠くまで飛んで行くのが見える。
「お前らだろ?僕のこの聖域を…こんなに目茶苦茶にしやがって…僕の聖域…」
暗闇の中でラスボスらしき人影がゆっくりと動いている。
慌てて立ち上がって杖を魔族に向けて空気を震わせ、風を放とうとした。
「やめろ馬鹿がぁああ!」
さっきまでのボソボソとした独り言のような声じゃなくて、どこかの兵士の上官みたいな怒鳴り声にビクッと思わず体が震えて、風の魔法はうやむやと微風となった。
「ここだけは、ここだけは何もさせない!ここだけは絶対に死守してやる!ここには永久保存版の最高級の古書が揃っているんだ、お前らを一歩たりとも入れさせるものか!」
中のラスボスはズンズンとこっちに近寄ってくる。
あわわと杖をそちらに向けると、
「杖をこっちに向けるな女ぁあああ!死にたいかぁあああ!」
怒鳴り散らす声の気迫に押され思わず一歩下がると、明かりの届く範囲までラスボス怒り任せに進んできて、その姿が少しずつ露わになってきた。
黒い髪の毛に黒い瞳、服装は魔導士のようなゆったりとした服を着ていて手には木製の長い杖が握られている。
そしてその目は怒りに満ちて…。
「あ!その声やっぱマダイじゃないの。久しぶり、元気してた?」
ロッテは気楽そうな声でラスボスに声をかけて、マダイと呼ばれたラスボスの魔族はロッテに首を向ける。
そしてラスボスの魔族、マダイはロッテを見て目を見開いた。
「えっ、姉さん…?」
~RPG風初期スペック~
エリー▼
職業:冒険者(魔導士)
初期スペックは全体的に高いが体力のみ異常に低く最初は敵の一撃で行動不能になるプレイヤー泣かせ。ただし周囲が自然フィールドの場合、魔法はMP関係なしにガンガン使える。
ロッテ▼
職業:貸本屋
初期体力・力は最弱なのにスキルポイントが勝手に全部知能に振り込まれていくプレイヤー泣かせ。ただしレベルアップするごとに敵の弱点をすぐ見抜いて仲間が一撃で倒せる。魔王も一撃。
ミレイダ▼
職業:冒険者(剣士)
冒険の中盤から仲間になるタイプで初期スペックは非常に高い。ただし女の子がいないと絶対仲間にならないしパーティ交代で女の子が抜けるとステータスだだ下がりする。




