第6話 王都の外へ
第2話の冒頭が抜けていたため、修正を行いました。
よろしくお願いします!
次の日、朝目覚めた俺は、朝食を済ませ待ち合わせ場所の門へと向かった。
王都の玄関口ということもあり、早朝でも人の行きかいが多く、どの人たちが待ち合わせている人だかわからず、きょろきょろしていると後ろから肩をたたかれた。
「あんたが、もう1人の依頼人の人かい?」
体格がよく、いかにも冒険者の風貌をした30代前半くらいのおじさんであった。
「そうです。ケージといいます。護衛の依頼を受けてくださった方ですか?」
「そうだ。今回の護衛依頼を受けた冒険者パーティのリーダーをしているカランだ。短い間だが、よろしく頼む。」
どうやらいい人そうだ。一安心した俺は、カランさんのパーティーの他のメンバーを紹介してもらった。パーティーは4人で編成されていて、俺と同じ歳ぐらいの男女が1人ずつ、男性の方がククさんで、女性の方がココさん、2人は姉弟らしい。あと1人は、もっと若い少年のような風貌が残っており、紹介してもらった時も名前だけ言うと黙ってしまった。なぜか視線だけはずっとこちらに向けている。なぜ・・?
「すまんな。こいつは腕だけは確かなんだが、人とあんまりコミュニケーションをとりたがらないんだ」
「そーそー、私らともめったに喋らないんだ。あの英雄仕込みだから剣の腕は一級品なんだけどね」
「英雄?」
「そう。ドラゴン殺しの英雄クラーノさんの弟なんだよ。」
「姉ちゃん、サイはその話されるの嫌いなんだって。からかうのやめてあげなよ」
「そうだったね。ごめんごめん。つい人のことをからかいたくなっちゃうんだよ」
ドラゴン殺し?この世界にはそんな英雄がいるのか・・・・
俺はドラゴン殺しというワードを聞いて、鞄の中にしまってあるタマゴに意識がいった
こいつが生まれたら、殺そうと狙われてしまうのだろうか
そんなことを考えていると、英雄の弟のサイがこちらに静かに歩み寄ってきた
「あんた、兄さんたちと同じようにオーラが出ている。しかも、とんでもない量の。あんた、何者?」
「え?」
「でも、オーラの出所がずれてるように見える。あんた自身というより、そのかばn「ガチンッ」
「おまえな。やっと口を開いたかと思えば、依頼人になんて口きいてるんだ」
サイの後ろでは拳を握ったカランさんがいた
「・・すいません」
そう言うと、俺の前から移動し端のほうで座り込んでしまった
「ケージさん、すいません。あとできつく言っておきます」
「いえいえ、気にしないでください。そう言えば、合同依頼のもう1人の依頼人の人は?」
「ああ、その人なら門の外に止めてある馬車の中で待ってもらっています。待たせてしまっているので移動しましょうか」
そうして、俺は、王都ラークの外へと歩みを進めた