第5話 食料確保
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ギルドから出た俺は、明日の準備をするために店を回ることにした。
準備するといっても食料だけなんだけどね。
さっき、ギルドで護衛依頼の詳細を聞いたときに食料は各自でと言われた。
さーて、異世界はどんな食べ物があるのかな~
昨日の宿のご飯はあんまり美味しくなかったから期待はできないけどね
普通は干し肉とか日にちがもつものを持っていくのが普通らしいけど、俺には時間経過なしのアイテムボックスがあるから、何でも大丈夫!
到着した市場は情勢が不安定とはいえ、さすが王都といった賑わいをみせており、少し気分が上がった。
「すいません。調味料を買うにはどこに行ったらいいですか?」
「調味料?塩を買うなら、あの角の店だよ」
「ありがとうございます」
塩?
言われた店に行ってみると、確かに調味料が置かれていたが、塩以外の調味料がバカみたいに高い。
買えないこともないけど、収入減がない今、ここで金を使ってしまうと後が怖い。
とりあえず安い塩だけ買っていこう。
俺は塩を小銀貨5枚で買い、アイテムボックスにしまった。
「ほー、兄さんアイテムボックス持ちなのかい」
塩を売っていた店の店主が、俺が塩をしまうところを見て話しかけてきた。
「はい。アイテムボックス持ちってめずらしいんですか?」
「ああ、めずらしいぞ!しまえる空間の大きさにもよるが、だいたい1000人に1人、しかも、そのほとんどが鞄よりも小さい空間でしかないんだ」
「そうなんですね。知りませんでした。まあ僕も鞄1つ分ほどしかありませんけどね。」
本当はいくらでも入るけどね。あんまり目立ちたくなかったので、適当に話を合わせた。
「そうなのか。でもうらやましいよ。俺らみたいに行商してるもんに移動するときの荷物が減るのはもちろん、時間経過がないのはすげー重宝するからな」
「ところで、肉が買いたいんですが、おすすめのお店ってありますか?」
各店で目当ての商品がおいてあるおすすめの店を聞いてまわり、買い物を終えるころには日が暮れ始めていた。
「けっこー、使ったな」
宿に向かう最中、残金を確認したところ、なかなかにお金を消費したことに気が付き、ひとり言が漏れた。
市場で使った金額は全部で金貨1枚と銀貨1枚。これで今日の宿代も引くと残金は金貨7枚である。
「それなりにいいものも買えたし、いいか」
これからの移動中はベッドで寝れないし、疲れもたまるだろう。なら、食事ぐらいはちょっといいものにしたい。というのが俺の考えである。
宿に着いた俺は、食事を済ませ、昨日と同じようにタマゴを抱えて眠りについた。
「おやすみなさい」