第3話 はじめての
3話です!よろしくお願いします!
そう言って俺は、服屋の店主から宿を聞き、宿に向かった。
服屋に教えてもらった宿は歩いて5分ほどのところにあり、夕朝の2食付きで銀貨7枚だった。
夕食を食べたが、食文化は元の世界のほうがはるかに良い。食べられないわけではないが、ほとんど素材の味しか感じられない。調味料があまりないのか、高級なのかわからないが、異世界での初めての食事を終えた俺の感想は「あ~、牛丼たべたい」だった。
夕食を終え、部屋に戻った俺はもう一度、所持品を確認した
まずは、金。金貨12枚と銀貨8枚。そして、着ていたスウェット。メモ。最後にタマゴである。
外で使うのは怖いと思い、後回しにしていたスキルを使ってみることにした。
鑑定とアイテムボックスどちらも大したスキルじゃないんだろうけど、元の世界では使えなかったものだし、少なからずわくわくする。
えーっと、なになに。
メモによると鑑定は対象が視界にはいった状態で、鑑定と念じると鑑定できるとのこと。鑑定する対象物との距離はレベルが高くなるにつれて離れたものも鑑定できるようになるらしい。
さっそく俺は自分を鑑定してステータスを確認した。やっぱり自分のステータスって気になるよね。
(鑑定)首を下に傾け、自分の体を見て鑑定を念じた。
■名前■ 慶寺祥
■職業■ 冒険者を騙った異世界人
■年齢■ 25
■レベル■ 1
■体力■ 150
■魔力■ 50
■攻撃力■ 50
■防御力■ 50
■俊敏性■ 50
■スキル■ 鑑定 アイテムボックス
え・・・・・・
「よわ、おれ・・・」
たしかに、龍神もチートスキルもステータス補正もなしって言ってたけど、自分の子ども預けるんだからちょっとぐらいなにかあるだろうと思っていたのにこの数値である。
他の人のステータスをみたことがないから、何とも言えないが弱い部類にはいるだろう・・
しかも、冒険者を騙った異世界人って、、、たしかに嘘ついたけどそこまで反映させなくてもいいのに・・・・
若干落ち込みながらも俺はメモを読み進め、アイテムボックスの使い方を確認した。
アイテムボックスも鑑定と同じように念じると黒い空間が現れ、その中にものをしまっておけるというものだった。アイテムボックス内では、時間経過がなく、取り出す際は取り出したいものを念じるとそれが出せるという便利なものだった。
最初に所持品を確認した際には、気が付かなかったが、メモの裏にも何か書いてあり続きがあるようだった。
【タマゴのあたためかた】
①ドラゴンのタマゴはちょっとしたことでは割れませんが粗末に扱うことなく大切に扱いましょう
②ドラゴンのタマゴはあたためる必要があります。温める時間が長ければ長いほど孵化する時間が早まります。
③温めている間、タマゴのなかにいるドラゴンに話しかけたり、歌をきかせてあげるのもよいでしょう
④元気なドラゴンが卵から孵ることを心から祈っております
俺は、このメモを読むと心の中に何かが湧きおこりメモを床にたたきつけた。