第2話 情報収集
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目が覚めると俺は、ヨーロッパのような街並みのなかに立っていた。
どうやら本当に異世界に来てしまったらしい。
森や草原スタートではなく、街スタートだったことにホッとしながらも、俺は持ち物を確認した。着ているのは寝間着にしていたスウェットで、まわりから多くの視線を感じたが、今はどうすることもできない。まずは、服屋に行こうと考えながら、今度は身に覚えのない布製の鞄の中をみる。入っていたものは
・まずは金貨が15枚。初期費用だろう
・鑑定スキルとアイテムボックスの使い方と書かれたメモ
・そして大きめの「たまご」おそらくこれが、龍神の子だろう
育てるって「たまご」からかよ!と心の中でつっこみながらも、このあとに何をするかを考えた。
考えた結果、まず一番大事なのは情報だろうと思い立ち、わき道でボールのようなものを蹴って遊んでいた子供たちに声をかけた
「ちょっといい? おじさん、最近この街に来て、街のこと全然知らないんだ。だから、いろいろ教えてくれないかな? もちろんただとは言わない。これあげるからみんなで好きなものを買うといい!」
そう言って、俺は価値がどれほどのものかわからない金貨を1枚持ちながら、交渉をした。
しかし、あきらかに子どもたちは不審者を見る、訝しさをふくんだ視線を送ってくる。
そりゃそうだろ。上下スウェット姿(異世界、異文化の服装)をした男が金をちらつかせながら、「いろいろ教えてよ」とちかよってきたのだから。
交渉失敗か、、と諦めかけたときに1人の少年が口を開いた。
「おじさん、冒険者なの?」
ボウケンシャ? ・・あー。冒険者ね。うん、そういうことにしておこう。
「そう冒険者で、いろんなところを旅しているんだ。だから服を見たことがないものだろう?」
服装の件についてうまくごまかそうとしながら、交渉を再開する
「おじさん、冒険者なんだ!! すごいね!! も将来、冒険者になりたいんだ!!」
冒険者ということを聞くとさっきまでの怪しいものをみる視線は消え、完全に信用してくれた様子だった。
そして以下のようなことを教えてくれた
・まずは貨幣価値
銅貨1枚が10円程度
小銀貨1枚が100円程度
銀貨1枚が1000円程度
金貨1枚が10000円程度
白銀貨1枚が50000円程度
・冒険者ギルドの存在。主に魔物を倒して収入を得るらしい。
(つまり魔物がいる→命の危機)
商業ギルドも存在する。
・ここはラーミラ王国の王都ラークという街らしい
国の情勢としては、あまりよいわけではなく、この国の東に位置する隣国と戦争になるかもしれないと
いう噂があるとのこと。
・そして最後にもっと詳しく知りたいなら冒険者ギルドに行けば?とのことだった(冒険者って言っちゃったしね)
俺は、お礼を言って10000円ほどの価値がある金貨を報酬として渡し、子どもたちに教てもらった服屋に向かった。
服屋では、暗いブラウン?色をしたシャツと黒いズボンを合わせて銀貨5枚で購入した。着ていたスウェットを下取りしてくれると言ってくれたが、異世界のものを売ってしまっていいのか迷い今回は、断っておいた。
「すいません。ここらへんでいい宿ってありませんか?あまり高くないとありがたいのですか」
そう言って俺は、服屋の店主から宿を聞き、宿に向かった。