表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

下界

破ジマリ

水の流れる音 鳥のさえずり 風の微かに流れる音 今の彼には全てが耳障りだった


彼の身体は朝の訪れを拒むかのように重かった


いや、立ち上がる準備は出来ていた

だが彼の身体は頑ななまでにそれを拒んでいた

朝の日差しが痛い

木々の隙間から差し込んでくる


こんなにも不愉快で清々しさのかけらもない朝は初めてだ・・・


だが彼にはそんな己の我が儘を許す余裕は無かった。


『さてと』


彼はそう言うと無理やりやる気のない四肢を引きづるように立ち上がった


彼には頼る者たちはいない


いや、自らその道を選んだのだ


”全てを自分の目で確かめること”


それを臨んだのは自らの決断だった


『そうだね・・・そろそろ動き出さなきゃね・・・』


彼はそう言うと一度大きく深呼吸をし、両手を空に突き上げ少し固まった背を伸ばした。


『でもどうしようか・・・

良く考えてみればこちら側に降りたのは何年ぶりだったかな・・・

それにここはまた凄いところに落ちたものだね・・・』


彼はそう呟き周りを見渡した。


深い森


周りは生い茂る木々


静かな森に響き渡るほどに荒々しく流れ落ちる滝


まるで獰猛な獣のような威圧感をはなっている。


彼はそれらを興味深そうに見つめると少ししたらすぐに動き出した。


『とにかく今は急がないと・・・』


そう言うと少し歩みを速め森を進んでいった。


ーーーー


あれから三時間ほどだろうか。


少しずつだが森に光が差し込んできた気がする。

彼はさらに歩みを速め光の先へ向かった。


ーーーー


ーーーーその先に彼は見たのだったーーーー



この世界の理を。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ