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奇跡

作者: 朝永有

白いワンピースと

水色の帽子に包まれている

君は透き通っているようだ


決して枯れない花を

探しに行ってみないか

どこまでも一緒にさ


すぐに振り返った君の

笑顔が眩しすぎるよ


それを幸せとするのは

まだ早いことと思うが

今はそうしておこう


少し前を歩く君が

作り出す風のせいかな

花たちはみんな踊っている


僕は急ぎ足で

踊る色にも目もくれずに

君の隣に行くんだ


少し横目で僕を見た

君は少し微笑んだ


これを奇跡とするのは

どこか他人事混じりで

なぜかそうしたくはないんだ


どうせ終わる旅なんだ

その時を迎えるまでは

君に笑っていてほしい


何も話さなくても

側にいるだけで

それ以外何もいらない


それを幸せとするのは

まだ早いことと思うが

今はそうしておこう

これを奇跡とするのは

どこか他人事混じりで

そうしたくはないのさ

君のその笑顔を

読んでいただき、ありがとうございました。

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