表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『約束』  作者: wokagura
☆過去編(三学期)☆
15/39

第15話 1年2組の非日常生活集part2




 ・・・1年2組は今までにも非日常なことを仕出かしてきたのだが、今回は記念すべきこともあったため、再び書きつづることにした。






 まず、これだ。ヤウチのいたずら書き事件。大原死ねと書いたやつだ。


 いたずら書きとは、可愛い響きに聞こえるが、それをした場所がダイナミックだ。なんと教卓の正面部分。目立つだろ、絶対。正面だぞ!?参観日で親とかが来たらアウトじゃん。

 しかも、あいつが馬鹿なのは、油性ペンで書いたこと。


「余裕で消せるゼ☆」


 とか言っといて、全然消えないじゃないか。



 これは、数日もそのままで授業した。毎回それぞれの授業で来る先生は、


「また、2組でなんかやったんだろ!?」


 と苦笑する。その通りなんすけどねー・・・・。




 流石にこのまま消えないのもまずいと思った技術の先生兼3組担当のまっTが、ある日の昼休みやってきた。


「いつみても、目立つなー」

「そっすか。」


 ヤウチは他人事のように答える。


「おい、ヤウチ。こりゃ、消さんと駄目だわ。技術室にある道具でとれるから。」

「マジっすか!?いこ、まっT!!」

「おいおい、教卓は自分で持ってくんだぞ。」




 みたいなことで、ヤウチは教卓を技術室まで持って行って、黙々と汚れを落とした。





 工作事が大好きなヤウチは喜んでやっていたが、これでしみじみ思ったことがある。



 大原先生以外の先生には反抗しないってこと。普通の反抗期なら誰にでも反抗するけど、やっぱり大原先生だかららしい。まぁ、わかることの一つや二つあるけどね。






 見事にいたずら書きは消えて、直したばかりのときはニスの匂いがプンプンしたが、消えてよかったと思う。ありがとうございました、まっT・・・・










 次にこれだ。お・か・し!



 これは、女子に多かった。評判のよくない学校ではよくある話だと思う。


 廊下や教室やトイレからお菓子の袋がゴソゴソ。しかもその時は、教室の空気汚染が異常な教室があるとか何とかで、1年2組は特活室に移動したため、旧1年2組の教室は空き部屋になっていた。

 だからこそ、そこで女子軍団はお菓子を食べまくった。


 これには大柄先生が、学年集会を開いてご説明。


「皆は、何のためにこういう決まりがあると思う?社会でルールを守るためだ。それがなければ、別に学校でお菓子を食べてもいいのかもしれない。誰も見てないからいいんだ、と思って始めると、それが大人になっても続いて、ルールが守れない人間になる。そうなると前にも言いましたが人生損するよ。」



 全くの正論!ありがとうございます・・・大柄先生・・・・




 でも、結局直らなかったね。1年2組が元の教室に戻っても、トイレとかで食べてる人がいたみたいだし。学習能力がないのか、しつこいんだね。











 








 




 2月3日。この日は節分であった。給食は、やはり豆が出た。


 でも、あまり嬉しくない。なぜなら・・・




「とう!」

「いたっ・・・・」


 豆が教室を舞っている・・・・・こんな光景、まるで豆まき大会みたいだ。しかも、舞ったその先にはいつも大原先生。大原先生を狙って豆が飛んでくのだ。



 はは・・・もう豆なんて見たくないよ。ときどき俺にも当たるし・・・・・どうせ家に帰っても豆まきだし・・・・


 



 大原先生は叫んだ。


「もう!節分なんて来なければいいのに!!」


 すると、美智(みち)という女子が反応して大原先生に怒った。


「なくしちゃダメ!美智の誕生日なくなっちゃうじゃん!!」


 そういえば、美智って誕生日節分だったな。


「あっ、ゴメン。」

「ひどい~」



 みたいな感じで、給食が終わった後も、豆は教室の床に落ちまくっていた・・・・




















 で、ある意味記念すべきことがコレ。紙ヒコーキ事件!


 一学期から止むことなく飛び続けた紙ヒコーキだが、それは毎日掃除当番が何機飛んだか数えていた。




 今日は異常だったため、昼休みにもう俺たちで数えてみた。すると・・・



「79・・・80・・・81・・・82・・・・83・・・・84・・・85・・・・・86・・・87・・・?87機だって!!」


「うわ、新記録じゃん!」


 


 その通り。新記録。いつもでも50機いくかいかないかだったのに、昼休みでこれって・・・・






 5時間目が保健で、教室に入ってきた保体の先生が、思わず


「・・・どうした!?こんなに紙飛行機、袋に入れて。」

「計80機突破ですよ、先生。」

「これ、全部教室で飛んでたの。凄くないっすか!?」

「たしかに、これはある意味凄いな。」

「でしょ??」



 ほんと、凄いよ。そんなに紙があるもんだね。・・・・あ、あるのか。英語のプリント。紙ヒコーキのほとんどにアルファベットが書かれているし。


 ははは・・・そんなに英語が嫌いみたいだね。













 はい、これで終了。いや、まだあるんだけど書ききれないからね・・・・やっぱりこれくらいにしておくよ。


 ホント、1年2組のパワーは果てしないのだ・・・・・







 

次回もよろしくお願いします☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ