表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『約束』  作者: wokagura
☆プロローグ☆
1/39

第1話 駿河先生

初めての投稿です。


まずは紹介から。生徒視点です。

 皆さん、こんにちは。私は北中学校2年3組所属の一ノ瀬波音(いちのせはおと)と申します。

 私たちの担任、駿河逞真先生について紹介しておきます。

 生徒からのあだ名は駿T(するティー)です。女子バスケットボール部の顧問をしています。性格は真面目で、その真面目さに生徒から嫌われ気味です。

 何故、嫌われたかって?では、それについてのエピソードを紹介します。


 


 ある日の授業。数学の連立方程式について習っている最中でした。

 駿Tはカツカツとチョークを鳴らし、不意に黒板を手の甲で軽く叩きました。

「はい、このやり方は以前にも教えたな?」

 私たちは、無言。ただ、頷いていたりはしていました。でも、駿Tは・・・

「・・・聞いてるのか?」

 私たちは慌てて、

「はい!!」

 と元気よく答えます。これはいつものこと。

 



 ふと横を見てみると、あらら、手紙を回している人がいる。駿Tにバレない様にしてるんだろうけど

「おい、ちょっと待て。」

 駿Tにはお見通しだったみたい。駿Tはそのこたちに近づいて手紙を取り上げました。そして血管を浮きだたせて

「お前らは、後で職員室に来い。」

 と、静かな声で言いました。手紙を回していた人たちは仕方なさそうに溜息を吐きました。実は彼女たちは女バス所属。なんだか、気まずそうです。


 


 授業が終わり、手紙を回していた人たちは駿Tに連れられて職員室へ。

 

 



 放課後、私は彼女たちに様子を伺いました。

「もーウザくて堪んないよ!ちょっと手紙まわしてただけなのにさーっ。毎回毎回血管浮きだたせて。」「いるよね、そういうクソ真面目な教師。」

 と、例の二人。

「で、職員室で何言われたの?」

「ほかの先生の前で、メッチャキレてて。次やったら、成績とか内申落とすぞっておどされた。」

「怒鳴ってた?」

「ううん。駿Tが人前でそんなことすると思う?ま、部活では怒鳴るけど。」

「そうそう部活といえば、あの人顧問だったね。気まず・・・。これじゃ、やる気でな~い。もう顔も合わせたくないのに・・・」



 「そういう奴にはこちらから御免だ。」


 不意に男の声。振り返るとそこにはジャージ姿の駿Tが腕組みをして壁に寄しかかっていました。カンペキ睨んでる・・・。(私以外)

「いつでも辞めていいぞ。」

 その言葉に彼女たちは冷や汗をかいて唇を噛み締めました。駿Tがそのまま体育館へと入っていくと、「あんな性格好む人なんていないよ・・!!」

 と叫んで、別の場所に行きました。私は、その姿を見守ることしかできませんでした。

 


 結局その人たちは女子バスを辞めました。クラスで会うんだから意味ないと思うけど。


 


 いかがでしたか?真面目でしょ?え、こんなんで?と思う方もいらっしゃると思いますが、とにかくこういう人なんです。どういう育ち方したんだろうと思っちゃいますよ。まさか、恋なんて体験したことないですよね、駿T・・・ 

次回からが本格的になります。


次回もよろしくお願します!!


wokagura

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ