いっこがいいの
『ねここは今日もふしぎに思う』シリーズのお話です
ねここは光るものがすき。
お兄さんとあそんでいても。
キラッ
なに!
気になってしまう。
とんでいくんだ。
バン!
あれ、何もないよ。
どうして?
キラッ
なに!
タタタタ、バン!
あれ、やっぱり何もない。
キラッ
なに!
タタタタ バン! バン! バン! バン!
おかしいなー。
まあいいか。
くらくなると、ごはんがまっている。
いつものカリカリ、たのしいな。
みっつのこすよ。
これはおやつ!
いつものおやつ。
だいじなおやつ。
食べたらねるよ。
おやすみなさい。
お兄さんが優しくなででくれるんだ。
きもちがいいよ。
ごろごろいっちゃう。
目がさめるといつもお兄さんがいる。
うれしいな。
見えないかべの向こうには、四角いキラキラがある。
おひさまがいるときは、キラッって光るんだ。
おつきさまがいるときは、ほわーって光るんだ。
いつもそうだよ。
どうしたの? キラキラがたくさんいるよ。
なんで?
こわいよ。
おやつのみっつ、いつものおやつ。
食べるとお皿がいなくなるんだ。
お皿さん、いつまでいるの。
今日は帰らないの?
お兄さんがいない。
どこにいったの。
キラキラがたくさんいるの。
こわいよ。
おつきさまがいるのに、ほわーって光らない。
キラキラがいっぱい!
小さなお兄さん、お姉さんもいっぱい!
どうして?
おつきさまがいるよ。
どうしているの?
キラキラもたくさんいる。
大きな木にいっぱいいる。
キラキラ飛んでいく。
なんで?
こわいよ。
いっぱい飛んでいく。
こわいよ。
あれ、大きなお兄さんもいる。
よかった。
そこにいたんだね。
そうか、キラッをたくさん見つけてくれたんだ。
小さなお兄さんとお姉さんも見つけてくれたんだね。
たのしそう。
みんなが笑っている。
「せんせい、ねこちゃんいるよ」
「こっちをみているね」
「かわいい」
「ねここはね、キラって光るものがすきなんだ」
「へー」
「これもキラって光るね」
「ねこちゃんにプレゼントだね」
「うん、きっとよろこぶよ」
小さいお兄さんとお姉さんがこっちを見ている。
キラッをたくさんもっている。
手をふっている。
キラッもたくさんゆれている。
たくさん見つけてくれたんだ。
キラッがいっぱいいる。
でもね、
ねここはいっこでいいんだよ。
キラッはいっこがいいんだ。
クリスマスにひとりでお留守番をして待っているねこちゃんに届けたいお話です。




