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お嬢様の朝
たかしはお嬢様を揺さぶった
「お嬢様、お嬢様、朝ですよ」
「ん〜まだ…」
たかしは何度も何度もお嬢様を揺さぶったり、声をかけたりした。五回目の時にお嬢様は目を覚ました
「ふぁ〜おはよう…」
「おはようございます」
「…あなた、誰だっけ?」
「アブレシアンスですよ」
「そうだっけ?長いからアブでいいわ」
「(おいおい、アブって虫じゃねえか)」
「何?文句ある?」
「いえ、ありません」
「まぁいいわ」
お嬢様はたかしが用意した洗顔セットで顔を洗った。顔を洗い終わると何かを探している仕草をした
「どうしましたか?」
「タオルは?」
「あ、すみません」
「まあいいわ」
お嬢様は自分が来ている寝巻きで顔を拭った
「お、お嬢様?!」
「どうせ、洗濯するでしょ」
「は、はぁ…」
まるで、現実世界の自分のような事をしていると思ったたかしであった