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召使い
たかしは目を開けた。かまど、銅の鍋、レンガの床たちが目に入った
「なんだここ?」
すると、誰かが近づいてきた
「おい!こんな所で寝るな!」
「あ、すみません」
「まあまあまあ、新入りなんだから、優しくしなくちゃ」
「すみません、料理長」
「君、自分の担当はどこか分かるかな?」
「え?」
「分からないなら、連れてくね」
「あ、はい」
たかしは料理長に連れられて、廊下を歩いていた。壁には鏡が飾ってあった。たかしは一瞬映った自分の姿を見た
「(え?誰?)」
髪はフサフサでひとつに結ばれていて、服装は黒や深緑色の貴族のような格好だった。極めつけには顔が全く違った。イケメン顔
「失礼します」
連れてこられたのは華やかな部屋だった
「フッ!また役たたずを連れてきたの?」