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怪しげな薬
「あ、はい」
「入って入って」
魔法使いらしき人は塔にたかしを招き入れた
「先生、クッキー来ましたよ」
「うん」
案内されると、大きな机に背をこちらに向けてる人がいた
「ありがとう、そこら辺に置いといて」
「はーい」
丸メガネ男はカゴを見た
「あれ、クッキーは?」
「食べちゃいました」
「あらあら、草や花」
するとさっきの背を向けていた魔法使いがこちらに来てカゴを奪った
「あ」
「もー先生ったら乱暴なんですから」
魔法使いはたかしが持ってきた植物たちを大釜に入れて何かを作った。器に怪しげなスープを入れて、たかしに渡した
「え?飲め?」
「うん」
たかしは勢いよく飲んだ
「…うま」
「よかった」
魔法使いは席に戻った
「で、これなんですか?」
「癒しの薬」