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たかし死す
「おい!たかし!早く作れ!」
「あ!はい!」
彼の名前は浜田たかし。高校三年生だ。中学まで野球少年だったため、坊主頭である
「(ちくしょー!なんで、キッチン俺だけなんだよ!)」
「たかし!」
「はい!」
たかしは料理を作り、カウンターに並べようとした時
「うわ!」
足が滑って転んでしまった
ゴツン
「いで!」
たかしはシンクの角に頭をぶつけてしまった
「おい!たかし!なにやってる!」
店長がキッチンに入ってきて、たかしの体を揺すった
「おい!おい!なに料理無駄にしてんだ!おい!起きろ!」
そんな時に他のバイトの子が来た
「何やってんですか?」
「あぁ、たかしのやろう寝やがってさ」
バイトの子はシンクの血液に目をやった
「この赤いのなんです?」
「は?」