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第94話

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義兄上は部屋の中に入った。

「彦五郎も入って参れ。」

「はっ」

中には少し膨らんだお腹をさすっている女性と、その周りに何人かの侍女らしき人がいた。

「彦五郎、妻の恭子だ。自己紹介をするが良い。あまり面識はないだろう?」

「はっ、今川彦五郎氏真です。よろしくお願いします。」

「余の義弟だ。参議だから公卿の一員でもある。今川家の次期当主だな。」

「あの高名な今川宰相様でしたか。いつも夫がお世話になっています。」

「いえいえ、畏れ多くございます。」

「緊張するな。関白とは蹴鞠で遊んでいる割に、恭子とは緊張するのか。不思議だな。しかし余の義弟だ。妹も娶る。義理の姉だ。そこまで肩苦しくしない方がいいぞ。」

「そうですわ。政子殿は、とても良いお方ですわ。また、私のことは姉上とお呼びください。私は兄上と双子ですの。妹でもそこまで年齢が変わらないので、私の方が今川宰相様より年上ですわ。何故か分かりませんが、私がまだ18のように思われていますが、それは真っ赤な嘘です。誰かがそんな噂を流したのでしょうか。」

「そうだったのですか。知りませんでした。某はその噂を信じ込んでいました。あと、私も彦五郎と義兄上のように読んでください。」

「心配するな。余も結婚の時に知った。しかし彦五郎は可愛いのだ。余の自慢の義弟だ。」

「あなた、それでね、さっきなんか動いているのが感じられたの。」

「なんと!それは凄いな。」

そして、しばらくしたら僕と義兄上は退出した。

「産み月はいつなんですか。」

「3月だ。楽しみでたまらない。会いに来るが良い。結婚したら挨拶に来てくれるのだろう?」

「はっ、父上がそう申していました。」

「あなた」

「ん、なんだ?」

「政子殿も含めてみんなでご飯を食べましょう。政子殿の婿となるのです。一回しか会ったことがないのは可哀想でしょう?」

「そうだな。居間に行こうか。誰かっ、政子を読んで参れ」

「わかりました。」

御台様の侍女がどこかへ行った。そして僕は義兄上と御台様、そして妹君と共に食事を食べることになった。

「義兄上、少し疑問があります。」

「なんだ?」

「こちらには男子が1人もおりません、が何故でしょうか。そういう法律でもあるのですか。」

「うむ、そうだ。将軍家一族以外は入れない。」

「ではなぜ、某は?」

「将軍家一族だ。それに余の連れだ。妹を娶る義弟なのだ。入れて当たり前だろう。余の義弟は家族も同然。気にするな。余が彦五郎と一緒にいるのが好きだ。頼りにしている。」

「はっ」

その後昼食を食べて、また、少し話してから、僕は控え室に戻って、仕事をやった。妹君はあまり話していないからよくわからないけれど、まあ完全に対立することはないと思う。まあ良い人そうでよかった。でも結婚は嫌だなあ。独身は楽だ。







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