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第79話

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義兄上との対面を終えた僕は、家臣に命じて、武田、上杉両家との都合を確認したところ、明日の朝どちらも空いていたため、御所にて部屋を借りて調印式をすることになった。僕は家臣に命じて、取り決めを書いた紙を4枚作成した。一つは上杉家で保管するため、もう一つは武田家で、もう一つは今川家で、もう一つは義兄上に渡すためだ。義兄上に渡すことで、義兄上も知っていることで破ったら、やばいと思い、破る可能性が下がると判断した。


次の日、上杉殿と叔父上は今川家京屋敷に集まっていた。調印式を行うためだ。御所にも近いし、僕が仲介人だからここでやるのはちょうど良いと思った。

「叔父上、上杉殿、集まってくださりありがとうございます。これより和睦の調印式を行いたいと思います。」

「うむ。彦五郎殿は手際が大変早いですね。このような速さで行われるとは。」

「同意です。」

僕が用意した調印状には下のことが書いてあった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一 上杉、武田両家は戦いを直ちに止め、今後も一切戦わない

一 上杉は武田家の信濃保有を認め、今保持する領土は全て武田家に譲る

一 信濃退去の期限は天文22年8月30日とする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とてもシンプルな内容になっていた。

「この内容で依存はありませんか。」

「依存なし」

「同じく。」

「では署名をお願いします。」

僕も含めて皆、順番に署名をしていく。そして調印状は完成した。

「これからは皆、仲良い隣国としてよろしくお願いします。」

「今川宰相様、武田殿よろしくお願いします。」

「こちらこそ、上杉殿仲良くさせていただきましょう。」

「両家の和睦を祝って、少量の酒と食事を用意いたしました。簡単な宴を行いましょう。出仕があるためあまり飲めませんが。」

「そうか。彦五郎殿は幕府の要職についておいでであったな。」

「はい、義兄上にもこの件は昨日耳に入れています。義兄上もお喜びでした。」

「上様もか。それはよかった。」

「左様だな。」

「宴にて仲を深めましょう。」

「そうだな。」

無事に和睦を成功させてよかった。東国ではこの4家が主要な大名家になるだろう。あとは佐渡国か。あそこは本間氏がいて、昔は上杉に従っていたが、今は反旗を翻している。しかしそこも平定の命令を下されたから、後は平定するだけだ。京でやることはほとんど終わったし後は、残る滞在も明日のみ。駿府に帰り研究成果を見るのが楽しみだ。戦いはいつ起きるかわからないから、研究はすごい勢いで進んでいる。それに僕が提案した新たな工場設立も承認されて、大規模な銃を作る設備が整えられた。月にある生産数は300丁に達している。まあ研究所が1番強化されたからな。弾丸も毎月5万発製造されているし、結構今川家の軍備拡大はすごい。獅子刃軍も3万人に定員が増やされて教導部隊も1000が訓練を施すなど、かなり軍はすごい。常備兵は直轄兵のみで14万5千さらに、新設の近衛軍もあって、1万人の予定だ。まあ親衛隊だが、儀礼も弁えるようにした、儀仗兵のような部隊だ。地侍の次男、三男などから選ばれたため、礼儀作法もできる上に戦闘スキルが求められる大変な役割だな。そこの訓練もかなり進んでいるらしいし、海軍も力を増強して4万だ。後は空軍の設置が急務だ。それで自衛隊と同じような感じになる。近衛軍、海軍も含めた全部の部隊は19万5千だ。明らかに今川家の軍事力は桁違いだ。





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