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第72話

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義兄上の婚姻が終わった次の日、僕は立て続けに各国の大名とあった。まず最初にあったのは上杉藤虎だ。義兄上より偏位をもらったそうだ。義兄上は上杉を気に入ったのだろう。

「今川宰相様、上杉弾正少弼です。」

「うむ。初めてだな。」

「はっ」

「武田と戦っていると聞いたが。」

「はっ」

「武田と戦うのを内心では止めてほしい。其方はどうだ。武田家は我が同盟国、信濃は武田領だということを納得してくれ。」

「しかしながら某には村上家などの信濃の諸侯から救援要請がありました。彼らの忠誠には報う必要があります。」

「私は武田家の同盟国だ。武田家に味方をする必要がある。我々が参戦したら負けるだろう。越後一国ではダメだと?」

「はい」

「義の元に家臣を集めているというが本当は欲があるのであろう?そうでなければ越後一国で満足するであろう。私は、関東で戦乱を終わらせたい。そのためにはこの二家の和睦が不可欠だ。ここが1番激しい戦を繰り広げている。そして力も大きい。」

「恐れながら今川宰相様には軍を動かす力はないと思いますが。所詮は未だ嫡男でしょう。」

「これでも私は軍備に関しては父上より任されている。それに緊急時は父上の許可を得ずに軍を動かす許可もある。そして私が今話しているのは義兄上の夢である戦乱の無き世界を作るためだ。義兄上は平和を望まれている。私はその理想を現実にするために動いている。これは私の独断だが、武田家と上杉家が和睦を結べば良いと考えている。そしたら東国は陸奥、出羽のみだ。常陸の佐竹とは話す予定だ。陸奥、出羽は誰1人やってきていないため難しいが、武田と上杉の講和は1番重要だ。佐竹とは小競り合いだ。わかるか。上杉がこの条件を了承してくれれば、私的には助かる。義の為と申すなら平和のために受けてくれ。」

「しかし家臣団の反発は酷いでしょう。反乱などが起きたら如何なさる。」

「上杉殿の実力なら自分でできるでしょう。それに何かあったら援軍を送りましょう。それでいいですか。」

「考えておきます。」

「そうですか。私が京に滞在中にしてください。」

「はい」

上杉との会談は険悪な雰囲気が流れていた。しかし僕は平和を作るために動いたのだ。


ーーーーーーー上杉視点

今川宰相様は才気活発で有能なお方だ。それに武田との和睦は望むところ。しかし信濃を譲るのは認められない。せめて半分は欲しい。ただ彼の方の感じだと今川家の立場的に無理なようだが。平和を保つという目的のために言っているというのは理解できる。確かに私にも欲があるのだろう。しかし武田は更に欲深い。そして海を求めているだろう。和睦を認めるとは思えない。しかし武田との戦いで今後も兵を失い続けるのは良くないだろう。そしてこれで受けてもらえなかったら恐らく上様に斡旋を頼むだろう。彼が頼んだら上様は受けられる。それだけ大きい信頼を受けているし、今回の和睦の斡旋だって彼に何か利益があるわけではない。ひいて言うなら周りが平和になるというぐらいだ。受けても良いがもう少し我々に信濃を渡してくれればなあ。家臣団の反発を抑える必要があるし。もしくは今川家が代替の地を渡すなどだがそれは認めないだろう。彼らは何もしていないのに損をするわけにはいかない。しかし武田が本気になって今川家まで介入してきたら終わるのも確かだ。決めかねることだ。武田家の反応を見て決めるか。武田家が受けるともわからないしな。







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