第60話
応援お願いします。ブクマが増えなくて落ち込み中です。180話まで書いたのにやる気失って未完結にはしたくないのでお願いします。私かなりメンタル弱いし、うつ病疑惑があるので。学校で友達と過ごしているのは楽しいんですけど。
御所を退出した僕は、今川家の屋敷に戻って、本を読んでいた。御所での話は全て午前中で、午後からは関白殿の屋敷でみんなでまた蹴鞠する予定だった。その後はちょっとした宴会だ。此処には10代の貴族ばかり集まって、みんな結構仲がいい。そこに僕も一回参加させてもらって、その後は前回京に行った時も呼ばれたし、今回も呼ばれた。月に一、二回集まっているそうだ。蹴鞠が終わった後は、情報交換とかして、戦乱に包まれていた京都でどうやって生き残るかとか話したり、していたらしい。更に、新しい人を近衛家派閥である限り歓迎してくれる。僕は派閥なわけではないけれど、義兄上のこともあり、結構親しい上に、教養もあって楽しく話せた。今日の午後も楽しみだ。京の街は治安がマシになったし、多くの大名は大名家の嫡男が集まってきている。ただ、越前の朝倉は腰を動かさなかった。朝倉宗滴なら来させそうだが、噂によると病に伏しているそうだし、仕方がないのかも知れない。しかしそれは幕府への謀反と捉えられても仕方がないのだがな。京にやってきたのは、三好、毛利、長宗我部、大友、大内、島津、龍造寺という感じだ。まあまあの大名だ。それ以外にも大名家はきているが、彼らとは明日少し会うつもりだ。明日は、将軍家御所に出仕する予定で、義兄上に会うのと、他の大名とも会う。今川家は巨大勢力だから、会いたい大名は多い。そのため、有力大名と優先的に会うつもりだ。僕は幕政にも関与しているし、未だ嫡男だ。外交に関しては父上が行ってくれるらしい。その代わり、幕府との関係は僕が中心だ。今までの上洛は全て、僕だったし、将軍の義兄弟としての扱いがある。他の大名からも一目置かれている。
近衛家の屋敷についた僕は、関白殿に妹君の結婚についてお祝いを申し上げると、その後は久我中納言や、他の人間と話した。蹴鞠は上手くなると話しながらできるから結構社交に使える。僕は蹴鞠は上手くて良かったとこうして貴族のコミュニティーに参加できると思う。此処で作った味方は何かあった時に強力なコネとして今川家に帰るだろうし、諸大名も公家と関係をよく結んでいる。だけれども、その中でも僕の関係は結構強固だ。近衛家での宴会は妹君の結婚を控えていることもあってか、お祝いムードで終始楽しく進んだ。まあ和歌を読むことになったのは大変だったけれど、作った和歌が褒められて嬉しかった。彼らと話しながら蹴鞠をするのは社交という意味合いだけでなく、楽しいと感じられるし、対等な友達の感じでいい。




