第59話
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僕は皇太子殿下の部屋に案内された。皇太子殿下によると私室らしいが、僕の部屋の方が、物がたくさんあると思う。朝廷の貧乏さを再び感じた感じだ。
「今川宰相座れ」
「はっ」
「すまぬなこのような部屋で。戦乱の世では朝廷の財政も厳しくてな。」
「朝廷の財政の厳しさに関しては聞いたことがありますので気にされる必要は有りませぬ。」
「今川の献金にも助かっている。感謝を言おう。」
「いえ、臣下ですから。ただ、感謝を言われると嬉しいです。しかし皇太子殿下は何故某に興味を?」
「奇想天外の発想にて、世界を泰平に導き、領内の安定度は異常だそうではないか。更には欲に塗れた一向宗も倒し、義藤も助けた。これを可能にしたのは今川宰相のおかげだとな。初陣にして、尾張一国を取るなど、その才能はすごいと有名だぞ。余も知っておるし、関白に自慢された。久我にもな。若き貴族らは皆、其方を自慢してくる。それだと興味を持つものだ。」
「ありがたきお言葉です。」
「ふっ、気にするな。其方も忙しいだろうしな。しかし其方の活躍はすごいらしいな。謀叛人、細川を助け、京の治安を回復させた。」
「京の治安を回復したのは藤枝です。」
「そうか。しかし其方の鉄砲を用いた作戦はすごいなど、さまざまな噂が流れている。未来を見越して行動されていると。今川家では貧民が少ないそうではないか。犯罪が滅多に起こらぬと聞いたぞ。そんなのは凡人にはできぬことだ。それに其方の父もよく認めて、息子を助けるとはな。本当によくできたものたちの集団だな。其方は余の半分ぐらいの年しかないのに、しっかりしておる。余にも子供が2年前に生まれたが、其方のように立派に育つのかはわからぬ。其方は武士で有りながら、さまざまなことに精通していると。異国語も読めると聞いた。」
「はっ、ありがたきお言葉です。」
「今川宰相、お願いがある。」
「なんでしょうか。」
「天下を泰平にしてくれ。戦乱の世は民を疲弊させるばかりだ。余はそのような世が続いてほしくない。」
「それは某も同じ。某も尽力いたしましょう。」
「そうか!今日は其方と話せて本当に良かった。」
「某もです。」
僕はそうして皇太子殿下と別れた。皇太子殿下は、この戦乱の世を嘆いていたが、嘆くだけではなく、ご自身が力がないのをわかっていながら、それを止めるだけにできるだけ動いているようだった。すごく立派なお方なのだろう。皇太子殿下に会えて良かった。しかし久我中納言何か色々皇太子殿下に吹き込むのやめてほしい。恥ずかしかった。まあ悪口言われていないだけいいが。しかし朝廷にはいい人が多い気がする。僕を敵視する視線は見られないから、適度の緊張で済んで、御所に出仕している時より周りからの視線という意味では楽だ。




