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第46話

僕は密かに変装を少しして、細川晴元の処刑現場に来ていた。義兄上に頼まれたのだ。

「細川晴元、其方を上様に対する謀叛の罪で、処刑致す。何か言い残すことはあるか。」

「余は間違っていない。余がいなければ国は壊れる。義藤、許さん。祟ってやる。」

「無礼な!」

「工藤昌豊、無礼だな。早く執行しないものか。」

「朽木殿は怒っているようですね。若殿、注意しに行きますか。」

「そうだな。少しこれはやばい。キレられては困る。」

「行くぞ。」

「はっ」

「朽木殿が感情的になったら幕府に悪影響があるかもしれない。」

僕は朽木殿がいる場所に歩いて向かった。

「少しいいか」

僕は頭に被っている編笠を外した。よく時代劇で浪人見たいのがつけているやつだ。

「今川様!何故?」

「義兄上に様子を報告せよと言われてな。朽木殿がキレているのを止める必要があるゆえ、」

「お通りください。」

「助かる。後ろは護衛だ。」

「はっ」

僕はそのまま朽木殿の元へ行った。

「朽木殿、落ち着かれよ。」

「貴公は何者だ?」

僕は傘を外して名乗った。

「知っているであろう。」

「今川宰相様!」

キレるのを止められよ。落ち着いて執行せよ。」

「はっ、細川晴元、其方の遺言は終わったな。よって処刑を命ずる。やれ」

「細川晴元は死んだか。某は帰る。では。他の処刑人にもこのようなことは起こすな。後で首を持って上様の元にくるが良い。」

「はっ、助言ありがとうございました。」

僕はそのまま、義兄上のもとに向かった。

「義兄上、細川晴元の死を見届けてきました。義兄上に、対して恨み言を言っていて朽木殿が怒っていましたが落ち着かせて、すぐに執行させました。」

「そうか。報告ありがとう。無事死んだか。それは良かった。最後まで余に仇をなそうとするとはな。」

「はっ」

「駿府に明日出立するのであろう?」

「はい」

「これで久しく会えないのか。寂しいが仕方あるまい。其方の健康と武運を祈っている。頑張れ。何か頼みがあったら聞こう。」

「ありがとうございます。」

「気にするな。今川には大恩があるしな、義弟の頼みだ。」

そうして僕は、次の日、京を出発して駿府に帰った。既に9月になっていた。それだけ京で長い時を過ごしたということであろう。駿府に帰ることが楽しみでしょうがない。いろいろな研究成果を早く聞きたい。既に軍勢の一部は返している。ずっと駐留させているのは大金がかかるからな。しかし飛行機や、銃、大砲はどれほどの進展があったのだろうか。気になってたまらないなあー。






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