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第41話

「彦五郎、来たか。食べよう」

「はい。」

「飛騨を取ったそうだな。」

「はい!臣従の代わりに援助を求められたので。」

「それでだ、おりいって頼みがあるんだが、」

「なんでしょうか。全部出来るかわからないのですが、出来る限りならやりましょう。」

「加賀、越中、能登の守護に任ずるからそこを平定してほしい。飛騨を取った今なら出来るであろう。上杉景虎は義に篤い人物だと聞いた。上杉には上洛させる。それで決めるが場合によっては摂津や河内の守護に任じて、そちらに移し、余の近くに仕えてもらうつもりだ。そして若狭は謀反人の隠れ家になりかねない為とって欲しい。この飛騨も含めた5カ国の守護として平定してくれないか?」

「義兄上、どうして我らに常に平定を頼むんですか?」

「今、余を支えている大名の中で1番信用ができる。それに軍事力などでも飛び抜けている為だ。後は武田か。」

「一応、武田とは甲駿同盟を結んでいますし、現当主は叔父です。戦うことには抵抗があります。それにいまは亡き母上も武田家の出身です。某も武田家の親戚ですので、相手から攻めてこない限り、戦うつもりはないです。」

「武田、上杉、朝倉、毛利、大内、大友に余に挨拶をしにくるように命ずる。もし来なければ、御内書を発行するゆえ、攻めよ。」

「はっ、しかしその前に一向一揆を倒します。父上に、一向一揆禁止令を出してもらう予定です。若狭を奪還したのちに、駿府にてその命令を出します。その為に、各国に兵士を置いたので。今川軍の兵士には一向宗はなることを許されていないので。」

「そうだな。本願寺、並びに一向宗は我々に取って大変脅威だ。倒してくれ。」

「はっ、しかし我が領土に関しては行いますが直接は攻撃しません。」

「わかった。よろしく頼む。」

「後、其方の妻の事だが、我が妹はどうだ?」

「どうだ?とは」

「我が妹を娶らないか?という事だ。」

「余には3人の妹がいる。1人は現在15だ。他は年齢が離れすぎているが、15は同い年であろう?ちょうど良いのではないかと思ってな。」

「結婚の話は父上を通してください。某は決定権がありませぬし今の所興味がありません。」

「義兄弟の契りだけではなく本当の兄弟になりたいと思ってな。余の妹さえ正妻にすれば、政略目的で誰を側室として娶ってもいいし、側室にしやすいであろう?足利将軍家の娘だ。正室しかありえない。良いと思ったが。確かにな。今川治部卿に通しておく。後、余はそろそろ結婚を考えている。色々あったがそろそろ17だ。彦五郎により、京も安定してきたしな。」

「今日帰還したばかりですが?」

「未来は明るい。近衛家の娘との結婚の話が元々あったのだがな。それを進めようと思う。世継ぎも必要だしな。ということで義弟にも結婚してほしいという事だ。まあそれは良い。疲れただろう?休むがよい。」

「ありがとうございます。」

義兄上の提案には驚いた。僕はまだ独り身でいたいのだがなあ。






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