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第37話

僕は義兄上を受け入れることを決めてから毎日忙しく動いた。そして練兵にも直接指示を出したりして、無事獅子刃軍、2万、虎騎刃軍3万、赤備え1万、龍刃軍5000を用意した。しかし、獅子刃軍、虎騎刃軍は合計で1万訓練中なため、動かせない。まあ動かせる虎騎刃軍、獅子刃軍、と龍刃軍、赤備え5万5千を動かすか。後は銃刃軍(銃を保持する部隊、改名した。)2700を率いる。そのうち新型は200丁だ。少し心許ないが、まあ仕方ないだろう。1月あたり100丁が限界だ。最近は研究班や大砲を作る班、飛行機を作る班などがあるからな。昔はもう少し製造していたが。これでも大名家の中では多い方だ。

「父上、訓練中の兵を除き、銃刃軍、獅子刃軍、赤備え、龍刃軍を率いて義兄上を受け入れて参ります。そして謀反を起こした六角義賢の討伐を行いたいと思います。」

「そうか。やってこい。」

「はっ」

「しかし面倒なことに巻き込まれたな。ここまで状況が悪化するとは。我々が東国の4カ国をとっているのを見て、その隙をついてきたのであろう。」

義兄上は1ヶ月待ってくれたし、朝廷は未だ新将軍の就任を認めていない。そして僕は暗殺をさせることにした。こういうのは嫌いだが仕方ない。足利義嗣、義栄は謀反人に加担した。しかし同じ一門として殺すのは困難であろう。先に殺しておいた方がいい。証拠さえ残さなければいいし。

「小次郎、」

「はっ」

「謀反人に加担した足利義嗣、義栄親子を殺せ。のちに禍根になっては困る。後、証拠は残すな。」

「はっ」

よし、出陣するか。飛行機のこととか気になるけれど仕方ない。

「行くぞ。敵は謀反人、我等は公方様をお助けいたす。」

「おおー!」

兵士の士気は最高潮に上がった。駿府を出た僕らは獅子刃軍を伊賀方面に分けると尾張を通って美濃に入った。さらに、伊賀方面からも獅子刃軍の侵入があって六角家は二方面作戦をおこなうことになった。六角は今川ほどの強い兵力を持っていない。それに保有する領土が圧倒てきに少ないから辛いだろう。実際に僕らはどんどん城を落としていった。しかし蒲生だけは降伏もせず徹底抗戦をし続けた。困ったもんだ。まずは観音寺城を取らなければ。

侵攻を開始してから1月後、観音寺城を奪取した。六角家家臣はそれを見ると蒲生家を除いて、徹底抗戦をやめた。六角義賢親子は殺された。蒲生家には降伏の説得をしているがどうなるのやら。ただ一度味方につけると強力な味方になるだろう。どうにかして降伏させたいものだ。この忠義心に免じて、本領安堵で良いのだが。なぜここまで抵抗するんだ。忠誠心がいくらなんでも強すぎる。他の家臣はまだ六角家への忠誠心が低いのに。









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