第154話
更新遅れてマジですみません。
忙し過ぎて
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駿府を出発した僕らは、一週間かけて、京に行く予定だ。結構馬車は早く進む。そのため、行程は順調だった。美濃に入ってしばらくしたところだった。家臣が急に馬車の外から声をかけてきた。
「若殿、前方に行列が」
「そうか。どこの家だ?」
「甲斐武田にございます」
「同盟相手か。厄介な。しかし、こちらは普通に進め。余がいる。東国管領だ。格上だから気にするな。それに政姫様もおいでだしな」
「はっ」
まあそう言っているけれど、最初は同じ馬車だったけれど、今は気まずいため、違う馬車だ。2台作っといて本当に良かった。やっぱりなれていないし、話す話題がないと大変だ。僕は政治向きの話をしづらいし。少し報告書を読んだりはしていた。僕は七郎も福島も連れてきたのもあって、仕事はたまるだろう。まあ頑張らなければ。一応、書類は京屋敷に集結させるように指示を出したが。ずっと放置していると溜まりすぎて帰ったら大変になるし、業務も進まない。
業務が滞ったら今川家にとおっていい影響はないだろう。だから僕は頑張る必要がある。僕も変わったと思う。今までは自己中心だったが、少しは他のことも考えるようになった気がする。
「若殿、武田家の行列と接触しました」
「そうか、武田の動きはどうだ?それに従って動け。変なことはするな。武田は強いからな」
「おそらく後尾が伝えに行っているのかと。お互い動けていません」
「そうか。待とう。しかし重なるとはなあ」
「おそらく信濃の姉でしょう。信濃で大雨が降ったようです。それゆえに遅れているのかと」
「私の得た報告だと2日ほど前にはもう美濃を通っている予定だったようだがまあ良い。状況が動けば教えてくれ」
「はっ」
しかし武田と遭遇するとは。驚きでしかない。それにまあまあ力を持っているのが厄介だ。まあ親戚だし、譲ってくれると思うが。そもそもここは今川家の領地だしなあ。常識的にいうとこういう場合はどうなるんだろう。気になるなあ。幕府での権力は断然今川家の方が持っているし、家格も高い。特に僕と政姫様の結婚で急激に立場が上がった。武田の動きが気になってたまらない」
「若殿、武田が動きました。道を譲ってくださるようです。」
「そうか。馬に乗る。少し武田殿に話そう。道を譲ってくださったことの感謝をな」
「はっ」
馬がすぐに運ばれて、僕は馬に乗った。そして行列は再び進み始めた。そして、武田殿が逸れているタイミングで止まった。
「武田殿、お久しぶりです」
「東国管領様も」
態度的には明らかに、今川家を格上だと認めたくない様子だった。そうでなければ、わざわざ役職名で呼ぶ意味がないし。
「太郎殿や松は元気にしていますか」
「ええ、太郎には留守を任せました。2人とも元気ですよ」
「それは良かったです」
「では、また」
「そうですね」
僕と武田殿は別れて、僕はそのまま岐阜城に向かった。武田殿は、岐阜城ではなく、他のところを通るようだ。まあ僕に遠慮してのことかもしれないが、正式にはわからない。でも、武田殿の通る道は少なくとも近道だ。僕はこの国を治める領主として、各国の中心によって、報告などを受けつつ進んでいるし。まあ思いがけないトラブルは解消されて、京に向かっていった。




